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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない8・12県民大会に参加して

2017-08-29 | 沖縄

「翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない8・12県民大会」(主催・辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議)が、炎天下の那覇市の奥武山陸上競技場で開かれ

会場には、予定の3万人をはるかに上回る4万5千人が駆けつけた。沖縄県民の怒りを噴出させた集会となった。 

 この集会は、何よりも秋から開始される岩礁破壊を許さないために開催された。知事が提訴した「差し止め訴訟」を支持するために人びとは結集した。「建白書」の精神=新基地建設反対、オスプレイの県内配備阻止、の原点に再度立ち返ると同時に、秋からの裁判闘争を真に担える行動力を作り出すことを決意した。これが「支える」意味である。熱さもなんのその、辺野古のブルーを守るために、青を表象するための衣服をまとい、「我々はあきらめない」ことを表明した。

 

2時からの集会の開始だが、島ぐるみからバスで結集し、一時間前から旗やのぼりが立ち並び、入口では列をなす状態だった。

集会は炎天下の中にあってか、コンパクトにまとめられたものであった。いつもの饒舌な国会議員の挨拶は割愛され、時間の関係もあってか(当然失礼の念も考慮して)紹介だけになされた。 アピールは工夫され、内容豊かなものとなっていた。まさに名実「県民大会」にふさわしいものとなった。

まずは、この間の集会で冒頭のアピールを担っている共同代表の玉城愛さん。同世代の遺棄被害の現場に「祈りをささげ、集会に参加した。ウチナンチューは抵抗の歴史を歩んできた。日米同盟の捨て石にはならない。沖縄に生きる女性として主張していきたい」と訴えた。

同じく代表の高里鈴代さん、「米軍の過重な基地負担、人権被害を拒否するために県民は翁長知事を選んだ。殺害に対しても未だに裁判もできないでいる。この理不尽を一丸となって、全世界に訴えていこう」。

新たに代表となった高良哲美さん、「復帰45年、憲法は未だ沖縄に届いていない。オスプレイの機能は過大評価し、沖縄の命は過小評価している。捨て石の状態だ。知事を先頭に声を出し、訴え続けていこう」。知事と共に闘っていくことを力強く訴えた。

 

 

今集会のメインとなったのは、県内各地の現に闘っている方々やその想いを確認し、それらとの連帯を深め、共同のランクアップした歩みを進めていくことであった。

名護の島ぐるみからは、「普天間返還は那覇空港の利用も含んだ返還条件だ(稲田発言)、オスプレイ然り、いつもの後出しの約束破りを許さない」。

宜野湾の島ぐるみからは「沖国大ヘリ墜落から13年、危険性排除の訴えは無視され、12年にオスプレイが強行配備された。今や北部から南部に渡って飛行している。墜落の日の明日は市内で抗議行動を行う、ぜひ参加を」。

いとまんの島ぐるみからは「基地に対する思いを込めた短歌を奏された三線を背景に詠みあげた。『悲しみも 決意に変えて今日も座す 辺野古の海は 青く澄みたり』、仲間と共に平和を取り戻す願いを広めていきたい」。

宮古からは「皆さんに敬意を表し、連帯を表したい。宮古や石垣、南西諸島でも自衛隊配備と増強、新基地建設が行われようとしている。関心を持ち、支援をお願いしたい」、八重山からは「防衛省は住民への十分な説明もなしで、オスプレイを配備しようとしている。宝の島が基地の島にならないように、訴えていきたい」。(宮古からの県民大会レベルのアピールは初めてだ。開場では「宮古・石垣にはミサイル基地はいらない!」のビラが配布された。)

 

沖縄の現地闘争本部から代表として山城博治さんは「トランプ、安倍政権の朝鮮政策は破綻し、この地域に益々軍事的緊張を激化させている。基地建設と県民への暴力的排除が一体として行われている。与那国、石垣、宮古もそうだ。政策転換を求めていこう」と檄を飛ばした。東京からは総がかり行動事項委員会の福山真劫さんは「オール沖縄会議からは、諦めないこと、連帯して闘うこと、東京・全国での闘いがまだまだ弱いことを学んだ。10月にも大行動を予定している。皆さんの熱い思いを胸に刻み、東京に帰っても全力で闘う」と全国規模での運動へと広めていくこの熱い決意とその実行を約束した。

 

 

行政側からの北谷町長、名護市長、那覇市長はそろって、「沖縄の民意を大切にし、県民は心を一つにして奮闘する翁長知事を支えていこう」と知事への歩みを共に重ねていくことを述べた。

さらに、米国から駆け付けた10万人の会員を擁する平和団体「ピースアクション」からも派遣されたポール・マーティンさん(政策担当ディレクター)は、檀上からメッセージ・ボードを掲げ、連帯の意思を表明した。

 

 

最後に本日の主役、翁長知事が満を持すかのように登壇した。いつものように指笛と歓声が立ち上がり、会場を覆う熱をさらに高める場面が作り出された。「政府は米軍がオスプレイの墜落後も運用上は必要と言えば自粛要請もなかったかのように引き下がる。日本の独立は神話だ。埋め立てに関わる漁業権、サンゴ保護移植についての再三再四質問にも答えず、行政指導を無視し続けている。法令をすり抜けるやり口で新基地建設を強行する姿勢は、法治国家には程遠い。このような状況は、必ず承認撤回につながっていく。オスプレイの配備撤回、新規建設反対、普天間の撤去へ不退転の決意を約束する。」と全身全霊をかけての闘いで立ち向かうことの決意を示した。「クワウマガノタメニ、ウヤファーフジヌウムイ、チムニスミティ、ヌチカジリチバラナヤーサイ」(子や孫のために、先祖の思いを胸に刻み、)

命の限り頑張りましょう)。

 

裁判闘争の支援、辺野古現地の支援を全国で支えていこう

 

集会は、思いの以上の感銘を参加者に与えたのは間違いないだろう。

辺野古新基地の護岸工事は、仮設のものであることが、市民の工事に関する公開請求で明らかになった。やり終えたはずの地盤調査のボーリング工事も、またもや再開せざるを得ないようになった。海上埋め立ての3カ所のケーソンヤードも中止となった。

 まさに、護岸工事の着工は、嘘でたらめであったことが明白になったのである。県民の抵抗を挫折させるための汚いたくらみであるに違いない。

 私たちは有利な局面に立つ位置を獲得している。法の捻じ曲げや暴力や弾圧になんのためらいも辞さない政府の攻撃があろうとも、「諦めない」粘り強い闘いでこの秋を前進するこの上ない機会にしていこう。

沖縄N


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