9月1日、大阪高裁で「ピースおおさかリニューアル裁判」の大阪市を相手取った情報公開訴訟の判決が言い渡されました。
竹本さんの勝利です。
大阪市は竹本さんに5万円を支払うべしという判決でした。
それは、そもそも「ピースおおさか」のリニューアル内容を非公開にしたことそのものが違法であるという単純明快な理由でした。展示内容をオープンまで非公開にする合理的理由はないと判断されました。
大阪市の主張に対しては手厳しい反論がなされていました。大阪市は、リニューアルの内容を公開すると、加害展示の撤去の是非を巡り先鋭な意見対立が生じ、4人のスタッフでは対応できず、「ピースおおさか」の業務に支障が生じるおそれがあると述べていました。しかし、判決では、仮にそういう危険性が生じると大阪市が判断するなら、もっと人員を派遣すればいいだけのことであって、そんなことは非公開にする理由にはならないと断じました。非公開にするのは行政の裁量だということも、ちゃんとした理由がない以上認めませんでした。
民事訴訟で一審を覆して逆転勝利となるのは珍しく、ましてや行政を相手取った訴訟で原告側が勝利するのも珍しいことであり、市民が地裁では勝利したのに高裁で覆されるというのとは逆に、地裁で負けて高裁で勝利するというのは本当に珍しいことだそうです。
裁判所が大阪市のやり方に明白に違法であると判断した、本当に歴史的な判決です。
7月28日の朝鮮学校「無償化」裁判の勝利に引き続いての勝利判決に竹本さんも支援者も大喜びです。この勢いで、対大阪府・対「ピースおおさか」の訴訟に向けてがんばっていこうと気勢を上げました。
(鈴)