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沈黙のドタキャン

2018-12-23 | ひぐらし日記

昨日の忘年会を欠席した件で思い出したのですが

昔、高校(女子だけのクラス)の同窓会の幹事をしていた時期がありました

もともと、同窓会ではなく親しい友人達の食事会の集まりが、広まって出来た同窓会です

中でも一番仲のよかった3人のうちA子さんは通学も一緒、一番近い存在だったかもしれません

ただ、よく、連絡もせず、沈黙のドタキャンをするのが悩みの種、

頭もいいし、性格もよく、美人で親戚にもそれなりのセレブの方々がいる

なぜ、連絡もせず約束を黙って破るのかが不思議でした。どういう精神構造なのだろう・・・

お互い大人になり仕事や恋愛の悩みなど色々な経験を経て、彼女が付き合ったのは30歳ほど年上の男性

とある名のある会社の代表者です

彼女がとても悩んでいるのが伝わって来ます

心配した私は彼女の住まいに行ってみましたが、彼女の部屋に灯りはついているけれど

不在のようでした

やがて彼女はその男性と結婚し、市街を一望できる豪邸に住み始めます

 

しばらくして、私は、久々の同窓会の開催に奮闘する日々の事

それぞれの住所へ、同窓会の出席の有無を確認する返信用ハガキを送付する作業に追われました

場所は小料理屋さん・・・皆からは出席の有無を記載したハガキが返信されて来て

A子さんも出席しますとの事でした

 

昔なつかしい担任教師や、クラスの皆や仲のよかった教師など参加

同窓会は皆が楽しんでくれて、大盛況に終わりました

 

ただ一つ、そのA子さんは、沈黙のドタキャン・・・欠席のお知らせなしです

料理も準備してあるのに、連絡なし・・・・

周りの友人は「そういう人だったよね、気にしない事よ」と言います

こんなに残念な思いをしたのは、生まれて初めてでした

その会費は私が負担して、次回の幹事に引継を済ませ、もう二度と幹事はしないと心に誓う日でした

 

それから数年たった、ある日、テレビでA子さんのご主人が経営する会社が倒産したと報道されました

驚いて唖然とする瞬間でしたが、たぶん時代の流れでもあったのでしょう

 

人生には、いい時と悪い時がある

それでも、人として忘れてはならない礼儀というものがあります

沈黙のドタキャンは人の心に傷を残します