りんりんブロ具

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土曜日朝の募金ボランティア

2006-07-19 | 香港…
香港在住の方ならすぐにおわかりになると思うが、土曜日午前中、香港内のいたる所で繰り広げられる募金活動。
この日を広東語で旗日(まいけいやっ)、英語でFlag Dayという。
 
いつも募金はしていたが、募金を集めるほうのボランティアを先週末に初めて体験した。
こどもの学校からボランティアをつのる話があり、即応募した。
 
今回の団体名は香港唐氏総合症協会(Hong Kong Down Syndrome Association)。日本語で言うと香港ダウン氏症候群協会、だろうか。
 
しかし当日朝は台風といってもおかしくないくらいの暴風雨だった。
当日の天気予報はこれ(Yahoo香港より)
 
7月15日 (六)
 多雲,間中有雨及狂風雷暴,雨勢有時頗大。
大雨
26-30 C
80-95 %
多雲,間中有雨及狂風雷暴,雨勢有時頗大。 西南風5 級,離岸間中6 級。
 
募金がより多く集まるようにと考え、人通りの多い尖沙咀のシェラトンホテル近くの屋根がある所でやることにしたが、なんとバス停のポールまで倒れている状態で、道行く人は傘がひっくり返らないように必死に歩いている。
ちなみにこの募金は暴風雨の時でも中止になることはなく、自分で安全な場所を選んで活動をしなければならない。
(注:アップしたばかりの時は、「台風シグナル8が出ても中止になる事はない。」と書いたが実際はシグナル8の時は中止になる。勘違いでした失礼しました)
 
そんな中、朝8時ちょっと前にボランティア開始。
私はお金の袋を持ち話しかける役、一緒にいるこどもはシールを募金者に貼ってあげる役だ。
(事前にシールは胸に貼らずに肩に貼ってください、という説明があった)
 
はじめてみると、今まで募金をする側からはなかなか解らないことが見えてきて面白かった。
 
ぶすっとして手を横に振り去っていく人。
傘で隠れるようにしてそそくさと去っていく人。
にこにこ近づいてきて募金をしてくれる人。
こどもに「えらいね~」と話かけてくれる人。
今小銭がないのよ~、と言って通り過ぎるが、また戻ってきてお札で募金してくれた人。
同じくお金を崩してから来るからね、と言って本当に後で来てくれた人。
旅行者で、米ドル札を入れてくれた人。
同じく旅行者で、お財布の小銭を全部入れてくれた人。
お財布が見つからなくて、時間をかけてかばんの中を探して、やっとお金を出してくれた人。
時間がないから、歩きながらでいい?といいながら募金をしてくれた人。
一度募金をしてくれたのに、また再度やってきてお金を入れてくれた人。
宝飾店のまん前で堂々とやってしまったのだが、その店のマネージャーとおぼしき人も出てきて募金をしてくれた。
 
人様のお財布から、お金をわざわざ出してもらい募金していただく、という事はとても大変な事なのだなあと痛感した。
みんな、この悪天候の中、持っている傘を飛ばされそうになりながら、よい気持ちを分けてくれた。
ありがとう、ありがとう、多謝、多謝。
今日は、もしかしたら今までの私の人生の中で一番たくさん「ありがとう」を言った日かもしれない。
 
夫や義父母もちょっと様子を見に来てくれて、募金もしてくれた。
 
3時間後の11時に、持ち分のシール320枚全てが終了し、募金集積所へ運んだ。
そこで募金を収め、感謝状とお礼の品物(歯磨き粉、歯ブラシ、紫外線チェックカード、唐氏総合症協会付属の会社数社で使える割引券)をいただいて今日のボランティアは終了。
 
私は袋に書いてある団体名が見やすいように、少し持ち上げてずっと胸の前にかかげていたから、袋が小銭で重くなっていくにつれ、右手の上腕の筋肉がパンパンに張ってしまった。
そしてずっとにこにこしっぱなしだったから、目じりにカラスの足跡状態のしわがくっきりできてしまった。
「募金お願いします~(広東語で「ちぇんねいまいじーけいあ~」)」や「多謝〔口西〕~」のいいっぱなしで、ノドも枯れてしまった。
それでも、とても気分がよかった。
こどもは最後の30分くらいはお腹がすいてしまって力が出なくなってしまったが、それでも最後まで頑張った。
 
集積所から外に出たら、ひとりのおばあさんが、全く同じ募金を路上でやっていたので、
「私達もたった今これをやっていたんですよ~」と言って、そちらへも募金をした。
 
今度からは土曜日の朝は、ボランティアをしている人達にももっと気持ちを込めて募金ができると思う。
親子共々とてもよい体験をさせてもらった。感謝…。
 
 
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