2016年1月に訪れた愛媛県、八日市護国の町並みである。
白い塗り壁と大きな蔵 細い路地が楽しい町であった。
いやいや、旅先ノスタルジーではあるまいか
角柱の墨文字には「へんろみち こんぴら街道」
なるほど。
よその土地で突然に「こんぴら」の文字を見ると
少々どきっとするもんだねえ
あ、これはひとりごとだけど。
古い町並み散策など、全国どこにでもあって
それほど珍しくもないのだが
あまり有名どころじゃない方がいいな
なんて思う。
さして土産物屋にも興味はないし
写真が撮れたらそれでいいわけだし
早朝から図々しくも町並み入りして
人々が動き出す気配を感じながら
歩くのがいい
ちゃわんを洗う音がしたり
行ってきまーすの声が聞こえたり
生活音ていいもんだなと思うんだな。
旅の空だからね
日常生活では決してそんなこと思わないよ
早く洗濯物干したいんだから
とっとと出かければいいのに・・とか思ってたりする
いや、そんな時代ももう通りすぎたか
撮り溜めた写真は宝箱のよう
今より少し若い私が歩いてた。
なんかウキウキしてない?
軽やかで楽しそう
あらま、だんなさんの髪の多いこと。。
そうして 少しずつ年を重ねたんだなと
思ったりね。
時はコロナの時代
記憶の中の1ページを思い返せるのは
とても幸せなこと。
今も残る時代ものの劇場は
旭館活動写真館
初期は無声映画の頃だろうか
くりぬきの着物姿は丹下左膳
大正14年から昭和40年頃まで
上映されていたようだ。
旅に出て、知らない空気を感じて帰る。
ただそれだけが
どんなに貴重なものであったのかと
今は、ただ思う
レイアウトを組んでいますので、できればPC版で見ていただくとありがたいです。