新刊の森

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信仰は身体の病をどこまで癒せるか。「信仰と医学 聖地ルルドをめぐる省察」

2018年11月24日 | 新刊書
信仰と医学 聖地ルルドをめぐる省察 (角川選書 609)
帚木 蓬生 (著)


ルルドの泉がさまざまな病気を治すという信仰が広がり、ルルドは巡礼の重要な目的地となりました。
この泉のもたらす効果を、医学ではなく、精神医学の分野から考察する書物です。
信じることが、身体の病気にどのような好ましい効果を発揮するのか。
それは現地で、治癒された人々と出会わないかぎり、明らかにならないでしょう。
信仰がこれほどまでに強い力を発揮するというのは、不思議なものですね。


単行本: 304ページ
出版社: KADOKAWA (2018/11/24)
言語: 日本語
ISBN-10: 4047036080
ISBN-13: 978-4047036086

内容紹介
現役精神科医が奇跡の泉・ルルドを考察する。

カトリックの一大聖地、フランス・ルルド。現役の精神科医である著者が、病気が治癒すると言われる彼の地を実際に訪れ、科学では説明がつかない現象を徹底検証し、信仰と医学の関係性を論じる一冊。

著者について
●帚木 蓬生:1947年、福岡県生まれ。東大仏文卒後、TBS勤務。その後、九大医学部を卒業し、現在は精神科医。93年「三たびの海峡」で吉川英治文学新人賞、95年「閉鎖病棟」で山本周五郎賞、97年「逃亡で」柴田連三郎賞、10年「水神」で新田次郎賞、12年「蠅の帝国」「蛍の航跡」で日本医療小説大賞、11年「ソルハ」で小学館児童出版文化賞、13年「日御子」で歴史時代作家クラブ章作品賞をそれぞれ受賞し、仏訳にピエール・ピショー「精神医学の二十世紀」がある。


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