さわだ和代

写真付きで活動報告・日々のできごとやおもいを綴ります。

保険あって介護なし!

2017-11-21 19:34:47 | 日々の活動
今年の4月から介護区分が要支援の方々は
介護保険サービスから総合支援事業に移行して半年が過ぎました。
今年度までは要支援の方も現行相当のサービスは保証されましたが来年4月からの確約はありません。
もちろん私たち共産党議員団としては来年度以降も現行相当サービスを市の責任で受けることができるようにと要望しています。
このような状況の中、各地域包括支援センターのケアマネさんは利用者と行政の間に立ち大変な苦労されていると察します。
しかし一番の被害者は介護保険から切り離された要支援の方々です。
「今年度は午前からデイサービスに行って入浴、昼食、リハビリを受けられていた人は来年度から現行サービスが必要と認められた人以外は、食事なし、入浴なしなので午後からデイサービス開始になる可能性がある」とケアマネから説明を受けられた独居の80代の方はそれを聞いてから心配で心配で夜も眠れなくなり、ケアマネやCSWがどれだけ訂正や、まだ未確定だと話しても、一度インプットされた不安は取り除けず、不眠症に陥っています。
今の基準では独居=介護必要なしという大前提があり、独居の間はどれだけ区分変更の申し立てをしても要介護認定にはならないとのこと。初めから独居老人は介護保険から外す狙いだったのでしょう。
足が不自由で這いずりながら、心配で泣きながら生活しているのに、介護の必要がないなんて。
もし、この方が家族同居、施設入所されていれば要介護になるとのことです。
加齢のため身体に器質的疾患がある場合どんなに頑張っても、総合支援事業の目指す
自立!卒業!にはならない。
自立、卒業といえば聞こえはいいけれど、単なるサービスの切り捨てです。
介護保険制度はもはや国家的な詐欺です。
現場も当事者もこの詐欺事業に振り回され、しわ寄せは一番弱いサービスを必要とする高齢者にきます。
支援事業は卒業目標を立て、どれだけ身体能力など改善しているかもチェックされます。無理に卒業させると、逆に介護区分が上がって戻ってくることは事は目に見えてます。していることが逆なんです。
高齢者は日々の継続が大切なんです。それが健康維持、生き甲斐に繋がるのです。
高齢者になってまで、目標持たされてハイシーハイシーと鞭打たれるようなことはされたくないですよね。ゆっくり自分らしく歳を重ねたいものです。
その人がその人らしく最後まで暮らせる地域社会でなければならないと思います。

本人からの悲痛な電話を受けて、市役所介護保険課、地域包括支援センターのケアマネさんに実情を聞いて来年四月からも現行サービスが受けられるよう申請してもらうことを確認しました。(検討会議で却下の可能性もあり)