goo blog サービス終了のお知らせ 

象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

外食産業消滅?(更新)〜ワタミ65店舗閉店の現実と庶民の食の革命と〜

2020年06月02日 04時16分47秒 | 芸能&三面記事

 居酒屋チェーン大手のワタミは、新型コロナウイルスの感染拡大で休業した店舗のうち、今後も採算が見込めない国内の65店を閉店する事を決めた。
 国内で491店を展開するワタミは、新型コロナ感染拡大を受け、先月から約400店の直営店を臨時休業にし、その影響で先月の売上げが前年同月に比べ90%以上落ち込んだ。

 グループ全体の最終的な損益が29億円余りの赤字となり、”売上げの4割を占める弁当の宅配事業や持ち帰りの業態に力を入れていく”との寂しいコメントだ。
 外食産業では、居酒屋チェーン大手のコロワイドも196店の閉店を決めている(NHKWEB)。


外食産業消滅?

 外食産業市場動向調査によれば、4月の外食全体の売上高は前年同月比60.4%と約4割減少し、調査開始以降で過去最高の下げ幅となった。
 午後7時以降の酒類の提供の自粛を要請された居酒屋業態も、同9.7%と厳しい状態だ。
 5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されたものの、”居酒屋の客足の戻りは遅い”と関係者はみる。また“三密”を避けるべく、店舗では席を間引くなどの対応を迫られ、通常営業に戻っても客席稼働率が下がる事は避けられず、多くの店舗は赤字の垂れ流しに陥る事が想定される。

 一方で資金繰りも急速に悪化し、飲食店の倒産が続出してる。東京商工リサーチによれば、4月に倒産した飲食業は前年同月比約3割増の80件。2カ月連続で前年同月を上回り、4月としては1992年以降で年間最多を記録した。
 金融機関による各種支援があるものの、”いずれの支援も不十分でこれから益々倒産は増える。本当に経営が厳しい所には、この危機的状況であっても民間の金融機関は貸してくれない”と、資金繰りの苦情を明かす。
 ただ、“懐事情”が厳しいのは、中小企業や個人店に限らない。上場する大企業であっても例外ではない(DIAMOND online)。

 以下、「コロナ社会で消える飲食店」から一部抜粋です。


消えゆく外食産業は?

 こんな時勢でホットなキーワードは、”ソーシャルディスタンス” ”換気の良さ” ”マスクや手袋” ”衛生•消毒” ”3密を避ける” ”お酒の夜の提供”などが挙げられる。
 つまり、これらのキーワードに関わる業態こそがアフターコロナの世界で”消えゆく飲食店”となる。
 
ビュッフェ(バイキング)系=取り分けるトングの衛生、並ぶ料理、そこに集う客。このいずれもがリスクとなる。
横丁ビジネス系=様々な店舗が軒を並べ、隣席とも距離が近い“横丁”ビジネス。街コンなどでも人気だったが、”3密”の典型になった。
デカ箱居酒屋やレストラン=様々な宴会や特に大人数系は確実に減る。
超小箱居酒屋=コアな店は突然無くなる事はないが、顧客同士の距離や店員との距離や換気の悪さが避けられる要因に。
立ち飲み系=顧客同士や店員との距離が近く、密集度が極端に高くなる。
深夜業態=深夜になる程、酒も深まる。酒が多く出る業種ほど距離感も近くなり、梯子する程リスク大となる。


新型コロナ後の世界

 アフターコロナの世界では、これまで通り”美味しい” ”楽しい” ”コスパ良い”も引き続き大切になるだろう。しかし、それ以上に”脱3密” ”換気” ”衛生” ”安心•安全”の確保と提供が重要なポイントになる。  
 店舗の経営としても席数を減らし、座席間の距離確保といった施策や混雑緩和の入店対策をとる筈だ。しかしそれは、客数減や売上減に直結する。
 その為、コスト構成や価格調整の再検討も必要になる。ここ何年も原材料費の高騰や人材不足による人件費高騰を抑え、耐えてきたお店にとって、これら再検討は絶対条件となる。 

 これを機にしっかりと実情を顧客に伝え、正しい”価格”に値上げする必要も決断も勇気も出てくるだろう。
 この“コロナショック”により世の中は大きく様変わり、大袈裟だが明治維新や第2次大戦後のレベルの時代に変わると見る。
 常識も価値観もライフスタイルも教育や政治も・・・。全てが”新ルール”になると覚悟し、変化力•適応力•順応力をつけていきたいものだ。
 以上、現代ビジネスからでした。


最後に〜外食がなくなった時代

 新型コロナ後の世界が、実際にどうなるかは全くの不透明だが、私は不思議と楽観的に考えてはいる。

 たとえ外食産業が消滅しても、アパレル業界が壊滅しても、性風俗や娯楽施設や夜の街が絶滅しても、消費が一気に冷え込み、世界の先進国が一挙に後進国に成り下がったとしても、GDPが冷え込んだとしてもだ。 
 結局は、それに見合った生活スタイルをいち早く見つけ出し、構築すればいい。
 極論を言えば、リーマン予想やABC予想を解くよりもずっと簡単だろう。つまり、これまでの習性や習慣を180度変えればいいだけの事である。いやそう簡単でもないか。

 そういう私も若い頃は、外食が大好きだった。皆でワイワイガヤガヤと飲み歩く雰囲気が大好きだった。風俗もスケキャバも大好物だった。飲み屋に行っても”触らない”日はなかった。
 しかし、何時かはこういう良き楽しい時代は終わりが来ると、予想はしていた。
 勿論、新型コロナウイルスの出現がそれを決定づけるとは思ってもいなかったが。
 でも今は、読書三昧の夜だ。机の上には数学の専門書しか置いてない。
 そう、人も猫も変われるのだ。いや変わらないと生き続けてはいけない。

 そういう意味では、新型コロナは我がサピエンスに大きな宿題と課題を残してくれたと思う。
 かつてヘンリク•アーベルをもって、”青銅よりも永続する記念碑”と謳われ、”後代の数学者に500年分の仕事を残してくれた”と言わしめたように。

 腐敗した資本主義に代わる、新たな人類社会を構築する大きなチャンスだと思う。
 そこには、かつて新世界と憧れられた”戦争屋”アメリカも、3千年の歴史を持つ傲慢大国•中国も存在しない。大英帝国もEUも第三世界も存在しない。
 そこには超質素なサピエンス群が存在するだけであろうか?”貧しさ”こそが唯一の共通のルールになるのだろうか?

 マクドナルドもスケキャバも寿司ざんまいも、ドトールコーヒーもアップルもグーグルもファーウェイも存在しない世界。
 コンビニも中華街も消滅し、昼間は高級車の代りに原チャリやチャリンコが街を滑走する。
 歓楽街は消え失せ、夜は電気が一切消え真っ暗になり、月の光だけが人の想像を逞しく磨き上げる。
 アマゾンが消滅し、古本屋には古典文学や自然文学の古く堅い本しか置いていない。そこでは皆が皆、バルザックにラグランジュになれるのだ。 


追記〜外食産業は本当に亡くなるのか?

 寄せられたpaulさんのコメントに、外食産業の本当の敵は?というのがあった。以下、紹介です。

 外食産業の本当の敵は、新型コロナでもライバルのチェーン大手でも、新規の外食業や食堂業でもなく、日本全国何処にでもあるスーパーやコンビニかもしれない。
 外食産業の基本コンセプトは”気軽に外食を”です。しかし、昭和の高度成長の最中、サラリーマンを中心に”高額外食”が主流になり、庶民にも広がった。
 しかし、”高額外食”にもすぐに限界が見え、再び大衆は”安くて気軽に外食”という方向に懐古する。

 外食産業とはいえど、最初は零細企業です。勿論、大手チェーンは最初から大きな利権を狙う。彼らは上手く時代の流れに乗り、ビッグストアになり得た。バブルも手伝ってか、これら外食産業は全国に散らばり、国民の食生活のスタイルを変え、裕福に派手なものにしました。
 しかしバブル崩壊後、全国チェーンのレストランや有名ラーメン店が半滅し、バーやキャバレーもその後に続きました。
 そこで、”高効率”スタイルの回転寿司やファーストフード店やコーヒーショップらが生き延びます。そんな中の新型コロナ渦だ。
 スーパーには生鮮食材があり、コンビニには惣菜がある。外食産業がたとえ消滅しても、庶民の食の基本スタイルは変わる事なく、昔から存在するスーパーやコンビニに取って代わるだけでしょうか。

 確かに、私の田舎でもコロナ渦の影響を全く受けなかったのが、地元のスーパーであり、コンビニだった。大半の飲食店が休業したり、営業制限をする中、当り前の様に24時間営業を続けていた。勿論、客足も普段とほぼ変わらなかった。
 ただ、多くの飲食業が窮地に追い込まれる中、老舗の唐揚げ屋のテイクアウトだけは大盛況だった。

 結局、ガツガツと利権を追い求めない、3密を必須としない、古き良き大衆食堂や家族経営型の飲食屋だけが生き延びるのかもしれない。つまり、一部の権力者の強欲と利権が絡んだ、大手の外食チェーンだけが消滅するだけだろうか。

 ”外で気軽に”から、”家の中で簡単に”という庶民の食の革命がすぐそこまで来てるのかもしれない。ただそれだけなのかもしれない。



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
外食産業の本当の敵は (paulkuroneko)
2020-06-02 09:21:37
新型コロナでもライバルのチェーン大手でもなく、日本全国何処にでもあるスーパーやコンビニかもしれません。
外食産業の基本コンセプトは”気軽に外食を”です。しかし、昭和の高度成長の最中、サラリーマンを中心に”高額外食”が主流になりました。
しかしこれにも既に限界が見えてます。再び大衆は”安くて気軽に外食”という方向に懐古してます。

外食産業とはいえど、最初は零細企業です。それが時代の流れに乗り、ビッグストアになり得たんです。勿論、これら外食産業は全国に散らばり、国民の食生活を裕福に派手なものにしました。
しかし悲しいかな、バブル崩壊後、大手チェーンのレストランや有名ラーメン店が半滅し、バーやキャバレーもその後を追いました。

そこで、高効率の回転寿司やファーストフード店やコーヒーショップだけが生き延びてます。そんな中の新型コロナ渦ですね。

スーパーには生鮮食材があり、コンビニには惣菜があります。外食産業がたとえ消滅しても、この2つに取って代わるだけでしょうか。
返信する
paulさん (象が転んだ)
2020-06-02 12:01:28
私としては、田舎のスーパーの一択ですね。

殆ど密にもならないし、唯一コロナ自粛の影響を受けなかった店じゃないでしょうか。
一方コンビニは狭い分、密になりやすいし、イマイチ生き残るにはキツいかなと。

コロナ後の世界、色んなシチュエーションが考えられますね。
貴重なコメント有難うございます。
返信する
ステップ2に移行した途端 (#114)
2020-06-02 15:50:21
東京都は今日だけで30人以上が感染した
大半は夜の歓楽街関連だ
こうなるのは火を見るより明らかなんだよな小池婆さんよ

居酒屋で3蜜営業してるとか
駅構内ではマスクをしない人が多いとか
バカに塗る薬はないやね

夜の飲食業なんて休業補償せずに
自然消滅させるべきなんだ
東京都民は本当に怒ってるぞ
返信する
#114さん (象が転んだ)
2020-06-02 17:22:37
早速、東京アラート発令ですかね。
ただ、北九州も同様に、病院での集団感染が目立ちます。
歓楽街→病院→学校とコロナ第二波の流れが形成されると怖いですね。
返信する

コメントを投稿