象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

たかがランキング”その7”〜我らサピエンスとSNSはヘイトとフェイクで出来ている

2020年02月04日 04時50分57秒 | ブログ考

久しぶりにNFLのスーパーボールを見た。 
 そこにあったのは、世界最高峰の肉体と肉体がぶつかり合う凄まじい衝撃ではなく、”Booty shaker”という名の”尻振り女”たちの躍動であった。子供たちはそう呼んでるそうで、正直ってのはいい事ですな(笑)。
 日本語に直訳すれば、”まな板ショー”で乱舞するストリッパーという所だろうか(笑)。と言ったらストリッパーに失礼か?

 あるブログで知ったが、Facebookでは彼女たちのパフォーマンスを”ストリップクラブ”と表現していた。巷ではベリーダンスと言ってるが、どう見てもSEXそのものだ。
 ジェニファー•ロペスとシャキーラのハーフタイムショーも悪くはなかったが、”ストリップクラブ”という言葉同様に、多少ヘイト臭く映った。
 そう言えば、ジャネット•ジャクソン(写真)が2004年スーパーボールのハーフタイムショーで、”オッパイポロリ”をしでかし?全米中から思いきり”ヘイト”された。
 しかし、アメリカの国以外の親父連中は大いに盛り上がったろうか。

 それ以来、私めはNFLスーパーボールはハーフタイムショーしか見なくなった。そして殆どNFLは見なくなった。
 黒人ストリッパーの奴隷に成り下がったフットボールに魅力を感じなくなったのだ。と言えば、これまたヘイト発言ですかね。

 昨晩の全米中のマセた子供たちは、躍動する”Booty shaker”たちを見て、大掛かりな”フェイク”という舞台で踊り捲くる尻振りダンサーのパフォーマンスにウットリと酔いしれたろうか?それとも”ヘイト”だと罵り、大人になった気分で親指を突き立てたのか?
 結局、今回のNFLスーパーボールもフェイクとヘイトで乱舞したお祭り終わった様に感じた。


数学にもフェイクとヘイトは不可欠?

 そういう私のブログにもヘイトという要素は不可欠なようだ
 これまで野趣豊か?にヘイト寄りのブログも書いてきたが、そういう視点からすると、NFLハーフタイムも大げさなヘイトとフェイクが催されるのも当然かなとも思う。
 アメフトと言っても、所詮はどデカいイチモツを持つ?男のスポーツだ、息抜きのSEXパフォーマンスも必要だろう。そういう意味ではジャネットは功労者かもしれない。

 その一方で私は数学系のブログも書く。その数学もヘイトされるが、その嫌われ度からすれば、数学は余裕で学問の頂点に立つ。
 現代数学はヘイトだけでなく、フェイクの要素も強い。数学の基幹を成す代数学は複素領域において、初めて本領を発揮する。
 現代の数学は複素数と背理法(逆説的証明)を抜きには語れない。その複素数(虚数)とはつまり、フェイク(虚構)そのものなのだ。背理法も言い換えれば、現代数学を支える”批判数学”の代表である。
 故に、数学も私のブログにもヘイトとフェイクは必須だし、この2つがないと困るのだろう。

 ”ヘイトだから気に入らない、フェイクだからわざとらしい”と言われてもね、これは仕方のない”現実”であり、揺るぎのない”真実”なのだ。
 そして、世の中でも平気でフェイクとヘイトは使われる。我らサピエンスもこのフェイクとヘイトで大きく繁殖し、生き延びてきた。今更、わざとらしく”ヘイト禁止条例”を発動しても、どうにもならんのは明らかだろうに。

ヘイトと”言葉の自動機械”となった現代人

 宮台真司の「万引き家族」評に、”<言葉の自動機械>となった人間達が社会を滅ぼす”とある。
 この映画は、真剣であるほど嘘臭く見えるように周到に演出されてはいる。これは、”言葉の自動機械”、つまりパヨク(左翼の蔑称)への痛烈な批判(ヘイト)でもある。
 しかし、本作をパヨク擁護の作品だと批判するウヨブタ(右翼の蔑称)が湧き出てしまい、パヨク以上に”言葉の自動機械”であると言いたい所ですが。
 本作に正確に即すなら、パヨクとウヨブタが”法の奴隷”や”言葉の自動機械”として同等に批判されている。
 つまり、”左か右かじゃなく、マトモ(本物)かクズか”となる。こうした本作での”法の奴隷&言葉の自動機械批判=クズ批判”のスタンスは、今日の社会が抱える問題を的確に射当ててはいる。

 これは、グローバル化による”中間層の分解”とネット化による”見たいものだけを見る営み”がもたらす、共同体の崩壊つまり”仲間意識の空洞化”による損得勘定を超えた良心が枯渇してるからだろうか。
 結局は、左翼か右翼か?ヘイトかそうでないか?フェイクかそうでないか?を問わず、不安を背景とした神経症的”法の奴隷”と”言葉の自動機械”が社会を覆い尽くしている事に起因する。

 その意味で、こうした”言葉の自動機械”であるパヨクとウヨブタだけでなく、家族/非家族や仲間/非仲間というものを明確に分ける事が、今や私たちの”当り前の作法”なってしまった。
 一昨年の3月に、目黒で起きた親による子供の虐待死事件で、隣人たちが子供を助けてあげられなかった理由も、この”当り前の作法=クズどもの作法”だったのだろうか。

 これに比べると、「万引き家族」たちは家族と非家族をなだらかに繋ぐ。明瞭な境目はないし、血縁がなくてもいい。
 ”困ってたら家族に加えて助け合う”
 この映画「万引き家族」は、家族/非家族を截然と分ける”当り前の作法”が、生き残りに役立たない”言葉の自動機械”の罠であり”法の奴隷”の罪だと、私たちに突きつけているのだ。


最後に

 結局、ヘイトもフェイクも”言葉の自動機械”に過ぎない。昔から当り前の様に使われてきた2つの言葉を今更、差別しても何の意味はない。”炎上”もそうだが、これも昔から普通に使われてきたものだ。
 それを現代人は”言葉の自動機械”を使って、今風のツィート受けする簡易で稚弱な表現に置き換えてるだけだ。
 何でもかんでも、フェイクと言えば仲間にしてもらえるし、ヘイトと批判すればSNS受けがいい。アクセを伸ばすには好都合の”ネット上の自動翻訳機”でもある。

 今日本では、若者に正しい日本の歴史を教えようとする動きがある。
 勿論、正しい試みではあると思う。しかし、ネット上に拡散した”言葉の自動機械”によって、各国の好き勝手に翻訳されたら、韓国の反日や日本の嫌韓の二の舞になるだろう。
 つまり、”言葉の自動機械”をなくさない限り、パヨクとウヨブタもなくならないし、反日も嫌韓も、仲間外れも差別も”法の奴隷”も、そして虐待死もなくなる筈もない。

 たとえそれが、ヘイトでもフェイクであっても、本当に困った人に手を差し伸べる勇気と賢い判断が必要なのかもしれない。
 しかし今や、それら勇気の言葉や正義のコラムがネット上の”言葉の自動機械”により曖昧になり掻き消され、炎上するハメになるのだろう。
 つまり、我ら現代人はそういった悲しいSNSの海の中で溺れ死んでいくのだろうか?



10 コメント

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ジャネットの乳首 (hitman)
2020-02-04 06:34:39
よく見るとニップスの隙間から•••(^^)

ラグビー熱に押されたせいか
アメフトも迫力がなくなって
ハーフタイムの方が盛り上がってましたね。
アメリカのプロスポーツも終わった〜のかな^^;

数学とフェイクとヘイトの密な関係はとっても勉強になりましたぁ
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booty shaker (HooRoo)
2020-02-04 07:26:04
bootyはお尻、shakeは振る
お尻を振る女ってとこね

ダンサーというより
ストリッパーでもいいくらい

シャキーラはそうでもないけど
ジェニファーはもうオバサンよ👋👋
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hitmanさんへ2 (象が転んだ)
2020-02-04 08:58:41
前半のエロ部が目立った感じですかね。

私としては中盤から後半の”言葉の自動翻訳機”に力が入ってるんですが、上手く書いたと思っても理解してもらうにはなかなか難しいもんです。
でもジャネットのポロリ事件から、NFLは舐められっぱなしですね。
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Re.ケツ振り女 (象が転んだ)
2020-02-04 09:04:36
ストリッパーに失礼な程の踊りでしたね。
巷ではベリーダンスとか言ってますが、所詮はSEXなんですよ。
フットボールが男ならハーフタイムは女。

シャキーラは少し見たけど、ジェニファーは見なかったです。
でも黒人の尻振り女も見方によっては悪くはないかな?👋👋
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SEXも所詮は (#114)
2020-02-04 10:50:28
フェイクとヘイトよ
アイツはイヤだとか
あのコック野郎は気に食わんとか
あのインバイ女がとか
ヒトが持つ本能の感情表現よ

そんな純粋な感情の中から
フェイクは生まれたんだ
アメリカの民主主義も
先住民や黒人はイヤだっていう
ヘイトな意識はアリアリだもんな
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#114さん (象が転んだ)
2020-02-04 12:16:02
我らサピエンスの本能が
フェイクとヘイトを生み出したんですかね。

アメリカの大統領選挙がとうとう始まりました。民主党の予選ですが、これもフェイクとヘイトで塗れる?
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Unknown (mainichiblog)
2020-02-04 16:40:30
なんか50年ぶりチーム優勝とか。テレビでやりましたね
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Unknown (象が転んだ)
2020-02-04 17:36:08
mainichiblogさんへ

そうらしいですね。カンザスシティの皆さん
おめでとうございます。来年もガンバって
コメント有難うです。
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ヘイトの歪み (unknown)
2020-02-04 20:25:42
ネット上には、差別や在日コリアン差別をはじめマイノリティに対する差別に満ちたヘイトが溢れている。本書では、「ネット版地名総鑑」事件をはじめとした具体的な事例を元に、「ネット差別」=「晒し差別」の現状を明らかにする。
また、そうしたネット差別によって被害にあった時の対処の方法や闘い方などを提起する。

これは『ネットと差別扇動』の序文ですが。
実は私も差別民です。
でも差別されたからといって、これといって反発した訳でもなく抵抗した事もないです。勿論虐められた事もないです。

大人になった今、何事もなかったように時が過ぎました。
多分、急速に都市化して差別する側のを飲み込んだからでしょうか。今では差別した側が肩身の狭い思いをしてる程です。
でも虐められた経験がないので、差別し返すつもりもないです。

ヘイトは意識する程に歪んでいきます。そのヘイトの歪みこそが本当は恐ろしいと思います。
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unknownさん (象が転んだ)
2020-02-04 23:00:55
実は私の地域も一応は差別地域だったんですが。過去の歴史を振りかえる試みが行われ、差別に値しない事が判明しました。
ま、差別と言っても当時も曖昧でしたから、どうって事はなかったんですが。でも歪んだヘイトに繋がらなくて良かったです。

今となっては過去の差別も目出度く炎上という事になったんでしょうが、騒ぎ過ぎるのも罪ですね。

コメント有難うです。とても参考になりました。
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