象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

今時のドーピング。私もドーピング?その2。〜アトピーとステロイド〜

2018年03月02日 12時55分31秒 | 健康

 前回は、アスリートとドーピングの癒着についてのコメントでした。今回は、アトピーとステロイドの関係にてです。

 そういう私も、何を隠そう"ドーピング経験者"なのだ。でも、私はアスリートでもないし、運動神経ゼロの極々普通の人間だ。オリンピックなんて、見る気も起こらないほどの、運動嫌いでもある。 

 そんな私が、初めてドーピングのお世話になったのは、大学生の頃。首がアトピー状に化膿し、超評判の?皮膚科の病院へ通う事に。入った途端、嫌な感触がした。藁をも縋る思いで、門を叩いた。それだけ、状態が酷かったのだ。追い詰められた人間程、惨めな者もいない。

 簡単な手術で膿を出し、カルシウム注射をして貰い、飲み薬と軟膏を処方してもらった。後で判ったが、この軟膏こそが、ステロイド入りの湿布薬だったのよ。医者も看護婦も何にも言わないの。気休めの軟膏ぐらいにしか思わないもの。


 朝晩、皮膚を清潔に洗ったあと、湿布するのだが。塗った時は腫れや赤みがスーッと引くが。時間が経つと、酷く化膿した。一週間分の量なので、その都度病院を訪ね、注射を打ち、ステロイド軟膏と錠剤を処方して貰う。

 最初は千円一寸だったのが、2週目には五千円に、そして、3週目には一万円近くに跳ね上がった。学生なので、そんなに払えないと言った。何故、そんなに高くなるのかと、問い詰めた。ステロイドの含有量が増えるので、との事。

 ”俺は家畜じゃない”と怒鳴った(家畜に対して失礼か)。悲しくもあったが、当時もステロイドは家畜だけではなく、人間にとっても高価な万能薬?であったのだ。

 そこで、注射代だけ(千円ほどだったか)を支払い、このインチキ病院へ行くのを辞めた。全く、患者をステロイド中毒にして、大儲けをしてたのだ。欲深い糞親父のする事だ。しかし、ある意味、この強欲さには頭が下がる。でも怒鳴って正解だった。
 
 ”無知は罪であり、知ろうとしない事はさらに深い罪である”とはよく言ったもんだ。ホントもう少しでシャブ中にされる所だった。

 ステロイドはホルモン剤であると同時に、石油から作ったクスリでもある。このような現代の万能薬は、脂溶性毒として、脂肪や細胞膜や脳の中に蓄積され、長く留まり毒性を発揮するとの事。


 でも、どうやって、ニ週間のステロイド漬けで、酷くなったアトピーを治すか。全く途方に暮れてた時、中国人はウーロン茶で手を洗う事をテレビで知った。脂っこい汚れにいいとか。そこで、当時脂性の私は、首にウーロン茶を湿布する事を思い付いたのだ。

 前述した様に、追い詰められた人間は、良いも悪くも手段を考える。私の咄嗟の判断と選択は正しかった。烏龍茶のお陰で、スーッと腫れと赤みが引くではないか。ニ週間程続けると、アトピーが治った


 そういう訳で、私はドーピング経験者なのだ。だから、ステロイドの即効性と副作用に関しては、黙っておけないし、ベンの事も悪く言えない。

 幾ら、私が騙されたと言っても、単なる無知により、ステロイドに染まった事は、拭い去れない事実なのだ。程度は異なるが、ベンと同罪である。
 もし、私がトップアスリートで、メダルを狙える距離にある程の選手なら、300%ドーピングに手を出すと思う。

 ステロイドの驚異の即効性を知ってるからだ。でも、皮膚が弱いから、副作用で直ぐにアトピーになり、誰が見てもバレバレになる。故に、やりたくてもやれないという、悲しいかな、喜ばしい体質なのだ。

 ドーピングは何処にでもある危機なのです。ステロイドとアトピーに関してサイトを潜ると、怖い事例が山ほど載ってますね。それだけステロイドドクターは、世界中には蔓延るのか。

 ドーピングに塗れてるのはアスリートだけでなく、医者までもですよ。怖いのはステロイドではなく、人間そのものですね。



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