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象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

日米開戦の真相と虚構〜「裏切られた自由」に見る、フーバーの証言と先見性

2024年06月29日 07時06分24秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 「キューバ危機」(D・A・ウェルチ他著)を読み返してたら、「失われた自由」(ハーバート・フーバー他著)という本の存在を知る。 上巻だけで700ページを超える。その時点でタダモノではない歴史書だという事が、直感でも理解できた。 第31代米大統領H・フーバーが、第2次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録だが、誰もが避けたいと思っていた2度目の世界大戦が起きたのは何故か? ”正義の連合国& . . . 本文を読む

オッペンハイマーの謝罪と涙が曝け出す、核抑止論の限界と矛盾

2024年06月23日 06時58分27秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 オッペンハイマーは私達が研究室に入るや、”ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい”と涙ながらに謝るばかりだった。 そう語るのは、1964年に被爆者などが証言を行う為にアメリカを訪問した際、通訳として同行したタイヒラー曜子さんで、2015年に記録した映像が広島市のNPOに残されていた。 タイヒラーさんは、この時の訪問団の1人で、広島の被爆者で理論物理学者の庄野直美さんなど . . . 本文を読む

世界核戦争の回避は偶然か?それとも必然か?〜”キューバ危機”その3”

2024年06月18日 07時12分17秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 21年9月末以来の”キューバ危機”ですが、映画「13デイズ」(2000)でも描かれた様に、13日間の両大国の攻防が大きな焦点となりました。多少は脚色されてますが、米国政府の混乱と薄氷を踏む様な意思決定のプロセスを描いた作品としてはよく出来てると思った。 「決定の本質」(1971)の中で著者のグレアム・アリソンは、この本では、キューバ危機を分析する為の複数の”視 . . . 本文を読む

ゼレンスキーへの称賛と誤算〜長期政権の野望と戦争の長期化と、その先に

2024年05月28日 05時36分09秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 ”彼は愛されない事が運命づけられている”との呪いのコメントは、今でも語り草になっている。 5年前の大統領選挙で73%の得票率で大勝利を収めたゼレンスキー氏に浴びせられたテレビ出演者の発言は、”彼には下り坂しかないだろう”との推測だった。 推測通り、支持率は下がった。それでもゼレンスキーは安定を望む声を背景に、自身の尽きる事のない魅力を利用し、任期を . . . 本文を読む

”思いつき”では国民は救えない〜トマホーク導入は戦争抑止力になり得るのか?

2024年05月26日 05時26分52秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 防衛省はアメリカの巡航ミサイル”トマホーク”について、最大で400発取得する契約を正式に結んだ。トマホークは、相手のミサイル発射基地などを攻撃する”反撃能力”の手段としてアメリカから購入するもので、当初の予定を1年前倒しし、2025年度から(現行の)1世代前のブロック4を、26年度から最新型ブロック5を合わせ、最大400発を取得。イージス艦搭載の関 . . . 本文を読む

ジョージ・ブッシュとビン・ラデインとネタニヤフは等価か同類か(追記)〜ICC逮捕状のその先に

2024年05月23日 05時31分45秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官は20日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐる戦争犯罪容疑で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相らとイスラム組織ハマスの複数指導者らの逮捕状を請求したと発表した。ネタニヤフはこの動きを激しく非難している。 逮捕状が請求されたのは、イスラエルのネタニヤフ首相とヨアヴ・ガラント国防相。ハマス側では政治指導者イスマイル・ハニヤと軍事部門トップの . . . 本文を読む

歴史は韻を踏むが、数学は項を踏む(更新)〜受験という我慢大会よりも無償の道楽が必要なそのワケ

2024年05月11日 05時41分30秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 ”歴史は繰り返さずに韻を踏む”と言われるが、ロシア=ウクライナ戦争は(私が予想した)クリミア戦争の再現ではなく、まさに2つの世界大戦時のヨーロッパ戦争の韻を踏んでいる。この戦争が終わったとしても、次には中国が台湾に攻め入り、日米(同盟)がそれに応じたら、まさに太平洋戦争の韻を踏む訳だ。 日本は戦争をしないと国民と世界に誓った平和憲法がある。が、歴史が韻を踏むのなら、ここで . . . 本文を読む

ゼレンスキーの”真珠湾発言”を、今更だが日本人はどう捉えるべきだろう

2024年05月10日 06時00分26秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 ”アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのは日本です。引き続き、その継続をお願いします。 日本は発展の歴史が著しい国です。調和を作り、その調和を維持する能力は素晴らしい。また環境を守り、文化を守る事は素晴らしい。ウクライナ人は日本の文化が大好きです” と、2年前のゼレンスキー大統領の国会での演説は今でも称賛されている。 一方で、欧州の国々での演説では、対ロシア政策を . . . 本文を読む

”最悪のシナリオ”は続く〜ウクライナ支援予算可決とアメリカの弱体化

2024年04月22日 17時05分20秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 米下院は20日、約610億ドル(約9兆4000億円)のウクライナ支援予算を可決。内訳は、賛成が311、反対が112で、共和党が賛成101/反対112で、民主党が210/0だった。 多くのメディアは、”米国の軍事支援が再開すれば戦況は改善し、ウクライナが大敗する最悪のシナリオは避けられる可能性が高まった”と報じている。 更にゼレンスキー氏は、SNSに”戦争の拡大 . . . 本文を読む

歴史オンチから眺めた”関ヶ原の戦い”〜器と情けは戦(いくさ)をも制す

2024年04月21日 15時19分10秒 | 戦争・歴史ドキュメント
 フォロワーの連載記事に、関ヶ原の戦いが記されていた。日本史に疎い私だが、地政学がこれ程までに戦(いくさ)に影響を及ぼすとは・・改めて勉強になる。 関ヶ原合戦(1600)に関しては、多くの日本人が興味を持ち、今でもタラレバ論で語り尽くされている。 一方(非国民だと言われそうだが)、私には不思議とこの世紀の戦いには、ずっと興味を覚えないでいた。というのも、最初から最後まで徳川家康が勝つ様に作られた戦 . . . 本文を読む