静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

チェリビダッケのベートーヴェン/交響曲第1番を聴く

2013年11月27日 22時34分13秒 | ベートーヴェン
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ベートーヴェン/交響曲第1番



管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団



指揮:セルジュ・チェリビダッケ



録音:1989年6月25日(?)ライヴ


 近ごろ、ピリオド・アプローチのベートーヴェンを続けて聴いていて、自分とは相性良くないことがますます明確になったようです。
 で、その反動かどうかは分かませんが、思いっきり「非ピリオド」な演奏を聴きたくなりました。
 チェリビダッケの指揮で聴くオーケストラは・・・これは別の意味で「ピュアトーン」な音楽です。
 澄みきった響きに身を委ねる心地よさ!
 強奏部の角はほとんどが丸く磨かれてソフトであり、人によってはイライラするだろうと思えるスロー・テンポによって、管の単純な音の上下行も実に豊かな存在感を持って進みます。
 テンポが遅くてアタックが丸い以外は、実に「普通」でヘンテコなことは一切していない真っ当な演奏。
 その美しく呼吸の深いことが魅力であります。
 ビートの効いた速いテンポの演奏が聴きたいときは違うのをチョイスしますが、今夜はこれが「ちょうどええ」。
 非正規盤(裏青)のため、ジャケ写真は自粛。
 録音は、たぶんイン・ホールでしょう。細部やや不明瞭で残響美しい録音ですが、もう少しクリアなら言うことないのに・・・。
 チェリのベートーヴェンは、もうじきスウェーデンとの選集が出るiconということで、こっちも楽しみです。




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4 コメント

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Unknown (モト)
2013-11-30 13:27:33
選集には1番は入っていないようですね。買おうかどうしようか迷っているCDです。残念。偏屈?頑固?口が悪い?フルトヴェングラー後継問題で、心に傷を負ってしまったのか。しかし、この人の作り出す音楽の巨大さを味わいたいときはありますね。
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モトさん> (親父りゅう)
2013-11-30 20:29:40
こんばんは。

確かに人物像については、いろいろと書かれていますが、でも、それは誰でも大同小異のようにも思えます。巧みに隠して「いい人」ぶらないだけ「正直」とも言えるかも知れませんね。一般的には「いい人」だと思われている音楽家でも陰でボロカスに言われている人って、けっこういるようですし・・・。
私は、こういう生き方は嫌いではありません。

私は74年のFMライヴで衝撃を受けて以来、彼の音楽は(贔屓目もありますが)とても好きです。
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Unknown (モト)
2013-12-01 12:38:49
口が悪い私ももちろん、人物像を含め、彼の大ファンですよ。そう言えば、ミュンヘン・フィル奏者が書いた人物評伝では、よく書かれていた印象があります。芸術家らしい、激しい人ということでしょう。笑った顔は愛嬌ありますし。
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モトさんへ (親父りゅう)
2013-12-01 23:00:40
BPOの指揮台に復帰したときのリハ映像では、執拗な練習に辟易しているメンバーの表情も観られましたが、同じような顔はバーンスタインがウィーン・フィルを振っているときの映像でも観られましたし、たぶん、どこのオケでもよく観られることなのでしょうね。
和気藹々と練習して、ぜんぜんつまんない演奏を聴かせてくれるよりは、火花が散ってでも凄い演奏を聴かせてくれる指揮者がいいに決まっていますよね。
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