静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」をバーンスタインNYPで聴く

2020年01月06日 21時35分06秒 | バーンスタイン(ベートーヴェン)
 ということで、ダブル・アニバーサリー幕開けの1曲は、ありきたりですが、ベートーヴェンの楽曲の中でも最も敬愛する「田園」を。
 バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル盤で聴きました。

ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」

レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック



録音:1963年5月13日、マンハッタン・センター(ニューヨーク市)


 バーンスタイン、45歳のときの録音。
 この演奏、特にこれといって変わったこともしていない、きわめて「オーソドックス」ともいえる演奏ですが、最初から最後まで、鳴っている音が活き活きと鮮度十分であり、耳を惹きつける不思議な魅力があります。
 フレーズの膨らみや歌いっぷりは、緻密さはさほどないけども、計算されない「まさに『今、生まれている』というライヴ感」があります。
 他の名演の数々には太刀打ちできていない「凡演」と言われても仕方のない感じもしますが、でも、このライヴ感覚に満ちていて、同時に音符の全てを誠実に丁寧に奏でていくアプローチは「田園」交響曲の包容力の深さ広さにしっかりハマっていて感動的ですらあります。
 だいたい当時のニューヨーク・フィルの音がとても魅力的。 
 そして、バーンスタインの抑制の効いた、作曲者へのリスペクトがしっかり感じられる音楽設計は好感度抜群。 
 どこをとっても他のライバル盤に負けているのに、総合的な感銘度と好感度は上回ってしまう不思議なことが「田園」では起こるのであると言えよう。
 マタチッチ指揮N響のもそうでした。

 今回は、先日発売されたリマスター盤iconで聴きました。





 このリマスターは、我が家のシステムでは高音強調気味に聞こえ、トーンコントロールによる大きな調整が必要でした。 
 ちょっと聞きづらいかも???
 予定では、次回も「田園」を採り上げるつもりです。
 ただし、ピアノ・ソナタ第15番「田園」ですけどね。
 あれも好きな曲です。

 バーンスタインの「田園」では、ウィーン・フィル盤について以前アップしています




最新の画像もっと見る

コメントを投稿