ヒロシマの日に・・・・命の重み、かけがえのなさ、残されたものの行く末・・・・いろいろと身につまされる出来事があったことを知った昨日、今日です。
さて、当シリーズも9番まで来ました。
このシリーズ、演奏を選ぶ基準は特にありません。未聴、またはいつ聴いたか分からないくらい記憶が曖昧なもの、あるいはCDで再購入した演奏から選んでいます。
マーラー/交響曲第9番
管弦楽:シカゴ交響楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
録音:1976年
マーラーの9番を初めて聴いたのは1974年、I高校の合唱部の先輩のTさん宅。
46分カセットの裏表に9番の終楽章と10番の第1楽章が入ったテープだった。
演奏はクーベリック指揮のバイエルン放送響。
そのTさんは高校卒業後一年間の浪人生活を経て東京芸大の声楽科に入学し、77年、カラヤン指揮で第9を歌ったりした。
卒業後の消息は知る所ではない。
他楽章も耳にしたのは、確かな記憶はないが、たぶん友人Tに借りたワルター指揮ウィーン・フィル盤だと思う。
これは、当時、評論家U野氏が絶賛したこともあり、けっこう聴いたものだ。
他に比較する盤も持っていないのに、なるほど、これは凄い!などと感じていた。
その友人Tは、けっこう有名な映画人になってしまっている。
ネット検索するとウィキをはじめとして、じゃんじゃん名前が出てきて驚くが、商業映画は嫌いらしく、マイナーな映画ばかり。
若い映画人たちの中では、ちょっとしたカリスマ的人気があるようだが・・・詳しくは知らない。
一度、デビュー作を引っさげて地元で自主上映会をした時以来、音信は途絶えている。
しかし、彼の母上様とは毎週のように顔を合わせていて、元気でやっているとの話は聞いている。
自分が購入したマーラー9番のレコードは、同じくワルターの指揮したものだがコロンビア響を振ったステレオ盤。
米オデッセイ・レーベルの廉価盤2枚組だった。
廉価盤と言っても、名古屋のヤマハで3000円だった。
これは、そう、名古屋のYAMAHAで、たしか、クーベリック&バイエルン放送響を聴きにでかけたときに買ったのだ。
このとき、東京でのマーラー9番が指揮者の意向でプログラム変更になった話は有名。
その後、レコードではバルビローリ盤を2種(ベルリン・フィル盤とトリノ放送管盤)を入手した。
CDでは、いろいろと。
FM(CS)ライヴでは、アバドが3種ある。
もちろん、バーンスタインのベルリン・ライヴも録った。
カラヤンのもある。
ジュリーニ指揮ウィーン響がまったく射程外だったのが、今となっては惜しい。
実演はバーンスタイン指揮イスラエル・フィルと先日の大植さん。
この曲は、実際に曲に触れるかなり以前から、例の70年万博公演でのライヴの「伝説」で知っていた。
また、バルビローリがベルリン・フィルに客演した時の逸話、クーベリックの東京公演など、何かと「伝説」を生む曲ではなかろうか。
そんな伝説を生むほど、何かが詰まった稀有な名曲なのだろう。
2年後に伊勢管がやることを決めている。
今からワクワクだ。
今回、ジュリーニ盤を久しぶりに聴いた。
初出の時、友人Aが輸入盤を買った。箱に入った豪華なセットだった。
演奏時間が長く90分テープに収まらず、2巻に分けてコピーした。
当時は、深刻で重い演奏と聴いていたが、いいかげんなものだ。
CDになったものは今回初めて聴いたのだが印象が全然違う。
もちろん当時も今も、軽々しい感じは無い。丹念に丁寧に音は奏でられていて、一瞬たりとも弛緩していない、その印象は変わらない。
でも、音が明るい。そして、ふくよかに歌う。
その面は、当時はこんなに感じなかった。
あれから、いろいろと異演奏を聴いてきたからか?
第3楽章も、当時は「厳しい演奏やなぁ」というのが第一印象だったが、今回は、もちろん厳さはあるが、どこか「度を越さない老練な役者の演技」みたいな感じもあった。
まあ、あのころは比較対象がワルター盤くらいだったからな・・・・。
しかし、全曲を通して聴いて、やっぱりこれは凄い演奏なんだと実感。
よく歌っている、そして、刺激的な音の鳴り方は注意深く避けられている、だけど、生ぬるさは一切無い。
この曲に内包されている「慈しみ」の面が、より大きく感じられる演奏。
こういうのがジュリーニらしいところなのかな?
同じ曲でも、驚くほど個性がにじみ出る。不思議なものだ。
(毎度のワンパターン感想御免!)
最後の消え行くところは、指揮者の息遣いやギシギシとかいうノイズも聞こえてきて、なんか緊張が伝わってきた。
ライヴみたいなセッション録音だった。
HMVサイトへ
さて、当シリーズも9番まで来ました。
このシリーズ、演奏を選ぶ基準は特にありません。未聴、またはいつ聴いたか分からないくらい記憶が曖昧なもの、あるいはCDで再購入した演奏から選んでいます。
マーラー/交響曲第9番
管弦楽:シカゴ交響楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
録音:1976年
マーラーの9番を初めて聴いたのは1974年、I高校の合唱部の先輩のTさん宅。
46分カセットの裏表に9番の終楽章と10番の第1楽章が入ったテープだった。
演奏はクーベリック指揮のバイエルン放送響。
そのTさんは高校卒業後一年間の浪人生活を経て東京芸大の声楽科に入学し、77年、カラヤン指揮で第9を歌ったりした。
卒業後の消息は知る所ではない。
他楽章も耳にしたのは、確かな記憶はないが、たぶん友人Tに借りたワルター指揮ウィーン・フィル盤だと思う。
これは、当時、評論家U野氏が絶賛したこともあり、けっこう聴いたものだ。
他に比較する盤も持っていないのに、なるほど、これは凄い!などと感じていた。
その友人Tは、けっこう有名な映画人になってしまっている。
ネット検索するとウィキをはじめとして、じゃんじゃん名前が出てきて驚くが、商業映画は嫌いらしく、マイナーな映画ばかり。
若い映画人たちの中では、ちょっとしたカリスマ的人気があるようだが・・・詳しくは知らない。
一度、デビュー作を引っさげて地元で自主上映会をした時以来、音信は途絶えている。
しかし、彼の母上様とは毎週のように顔を合わせていて、元気でやっているとの話は聞いている。
自分が購入したマーラー9番のレコードは、同じくワルターの指揮したものだがコロンビア響を振ったステレオ盤。
米オデッセイ・レーベルの廉価盤2枚組だった。
廉価盤と言っても、名古屋のヤマハで3000円だった。
これは、そう、名古屋のYAMAHAで、たしか、クーベリック&バイエルン放送響を聴きにでかけたときに買ったのだ。
このとき、東京でのマーラー9番が指揮者の意向でプログラム変更になった話は有名。
その後、レコードではバルビローリ盤を2種(ベルリン・フィル盤とトリノ放送管盤)を入手した。
CDでは、いろいろと。
FM(CS)ライヴでは、アバドが3種ある。
もちろん、バーンスタインのベルリン・ライヴも録った。
カラヤンのもある。
ジュリーニ指揮ウィーン響がまったく射程外だったのが、今となっては惜しい。
実演はバーンスタイン指揮イスラエル・フィルと先日の大植さん。
この曲は、実際に曲に触れるかなり以前から、例の70年万博公演でのライヴの「伝説」で知っていた。
また、バルビローリがベルリン・フィルに客演した時の逸話、クーベリックの東京公演など、何かと「伝説」を生む曲ではなかろうか。
そんな伝説を生むほど、何かが詰まった稀有な名曲なのだろう。
2年後に伊勢管がやることを決めている。
今からワクワクだ。
今回、ジュリーニ盤を久しぶりに聴いた。
初出の時、友人Aが輸入盤を買った。箱に入った豪華なセットだった。
演奏時間が長く90分テープに収まらず、2巻に分けてコピーした。
当時は、深刻で重い演奏と聴いていたが、いいかげんなものだ。
CDになったものは今回初めて聴いたのだが印象が全然違う。
もちろん当時も今も、軽々しい感じは無い。丹念に丁寧に音は奏でられていて、一瞬たりとも弛緩していない、その印象は変わらない。
でも、音が明るい。そして、ふくよかに歌う。
その面は、当時はこんなに感じなかった。
あれから、いろいろと異演奏を聴いてきたからか?
第3楽章も、当時は「厳しい演奏やなぁ」というのが第一印象だったが、今回は、もちろん厳さはあるが、どこか「度を越さない老練な役者の演技」みたいな感じもあった。
まあ、あのころは比較対象がワルター盤くらいだったからな・・・・。
しかし、全曲を通して聴いて、やっぱりこれは凄い演奏なんだと実感。
よく歌っている、そして、刺激的な音の鳴り方は注意深く避けられている、だけど、生ぬるさは一切無い。
この曲に内包されている「慈しみ」の面が、より大きく感じられる演奏。
こういうのがジュリーニらしいところなのかな?
同じ曲でも、驚くほど個性がにじみ出る。不思議なものだ。
(毎度のワンパターン感想御免!)
最後の消え行くところは、指揮者の息遣いやギシギシとかいうノイズも聞こえてきて、なんか緊張が伝わってきた。
ライヴみたいなセッション録音だった。
HMVサイトへ
マーラー:交響曲第9番ジュリーニ(カルロ・マリア)ユニバーサル ミュージック クラシック国内盤(アマゾン・サイトへ) |
9番は買う機会を逃してしまってます。
また、実演で聴いたことがない曲です。
バーンスタインの来日の頃は、中学3年生。
まだ曲が理解できなかったので、違うプロで行きました。
出会いが、ワルター&コロンビアSOのLPでしたが、何回聴いても魅力がわからず。
来日記念盤のバーンスタイン&NYP盤のLP聴いて3楽章でぞくぞくする興奮はしましたが、実際にこの曲が良くわかったのは、高校時代にFM横浜で放送されたバーンスタイン&BSOのライブ録音でした。
最近はじっくり聴く時間はないので、なかなか手がでないです。
これ、私もよく似ています。ワルターのステレオ盤は、本当に何度聴いても面白くなかったのです(当時は)。ウィーン盤は刺激的だったんですけどね。
書きませんでしたが、レコード時代にバーンスタインのNYP盤を借りて聴いたのが、けっこう印象的でした。
ちょっと乾いて、ザラッとした感触がなんとも言えず魅力的でした。CDで聴くと艶やかさが増しててびっくりです。
でもはじめてこの曲を聴いたのはカラヤン/BPOの第4楽章でした。当時NHK-FMでやってましたが、まるで雲の上を歩いているような気分で、すぐに大好きになった曲でした。
その後なぜか買ったLPはジュリーニ/CSOでしたが・・・
その後バーンスタイン/イスラエル・フィルを名古屋でライブで聴き、自分自身がどうにかなってしまいそうな感動でした・・・
あの感動はもう二度と訪れないかと思うと録音というか再生音楽はとても重要と認識します。
バーンスタインのNYPO・BPO・RCOや他の指揮者の第9番を聞きましたが、小生の記憶でイスラエル・フィルとの感動を超えるものはないし、CDではジュリーニを超えるものはないと確信します。
すいません、かなり思い入れが深すぎますね・・・
>かなり思い入れが深すぎますね・・・
いえいえ、思い入れ、けっこうじゃないですか。私にも「思い入れ」はたくさんありますよ。
バーンスタインIPOの9番、私は大阪で聴きました。
「どうにかなってしまいそうな感動」、それも分かる気がしますよ。
また、よろしかったらお越し下さい。