
夏の夜のマーラー三昧、今夜もいきませう。
マーラー/交響曲第2番「復活」
シャルロット・マルジオーノ(s)
ビルギット・レンメルト(a)
管弦楽:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:エド・デ・ワールト
「復活」は、高校1年に初めて全曲を聴いた。それ以前の、たとえば「伝説」の小沢(当時はまだ「小澤」じゃないです)指揮の日本フィル解散コンサートは、話題として知ってたがオンエアされた演奏は記憶なし。
最初に冒頭だけ聞いたのは、マーラー好きのMの家だった。
それはバーンスタインNYP盤。
花屋の2階で、そっと歩かないと針がブッと飛んでしまう、そんな部屋で、あの特徴的な冒頭を聞いた。
そのMは、今、関東で産婦人科医を営んでいるという。
さて、高校の合唱仲間でよく聴いていたのがFMで放送されたバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのライヴ(1967年)であった。
これは、I高校合唱部のOBで伊勢管指揮者のOさんの先輩にあたるNさん所有の音源を、多くの連中がコピーして持っていたのである。
私も、オープンテープからカセットにダビングさせてもらって、いまだに大事に持っている。
(この演奏が、今、CD-R盤で出回っているが、それにまつわる摩訶不思議なコトについてはここでは触れない・・・)
この演奏は何度も何度も聴いた。
バーンスタインの靴音も生々しい演奏に、我々は、彼の熱狂的な指揮姿を恍惚と想像して聴き入ったものだ。
当時は、仲間の持っているレコードを回し聴きすることが多かったが、「復活」では、他にショルティ指揮ロンドン響盤が、よく話題になっていた。
私が「復活」のレコードを初めて買ったのは1974年、来日記念盤(死語)としてリリースされたバーンスタインのロンドン響盤である。

私が買った「復活」のレコードは、他には朝比奈&大フィル盤があるだけ。

これは1976年のライヴ盤で、会場売り。当時は、大阪フィルハーモニー合唱団の出演した定期は録音されて、後日、会場でも売っていた。たぶん、団員頌布用だろう。
この演奏は会場で実際に聴いた。
今、聴くと、これは一種の異端的快演(怪演?)。
このレコードでは、細かいことを言い出したらいけない。とにかく全体を語るべき凄演。「ここの打楽器がこれくらい鳴ったらスゴイやろなぁ」と思っている箇所で、予想を上回るような爆発があったり、とにかくドエライ演奏だ。
同日に演奏されたリストの「前奏曲」がCDになっているのだから、これも音源はあるはずだ。ぜひ出して欲しい。
他に、私が実際に聴いた「復活」は、伊勢管弦楽団の定期とアバド指揮ベルリン・フィルの大阪公演である。
70年代後半から、いろいろと聴いてきた。
自分が録音したFMライヴではスウィトナー指揮N響が一番古いか?
メータ指揮ウィーン・フィルのレコードもかなり話題になり、仲間で回した。
クレンペラーは、EMI正規盤の前にコンセルトヘボウ盤(デッカ)を、ワルターも、NYP盤よりもずっと以前にVPO盤を聴いていた。
さて、今回聴いたのはエド・デ・ワールト指揮のオランダ放送フィル。ライヴである。
アマゾンのレビューに載っている寸評では「淡白」とかなんとかだが、私は、これはとても素晴らしい名演だと思う。
いつものことだが、人によって受ける印象は様々なんだなぁ。
たしかに、あまり奇抜なことはやっていない。ごく「フツウ」のテンポであり「フツウ」のバランス、「フツウ」の聴こえ方だと思えるが、耳が離せない「何か」がある。
デ・ワールトの誠実でひた向きな譜読み、オケの奮闘を見事に捉えた録音などにより、ありきたりな外観ながらなんとも言えない鮮度の高い演奏を聴かせてくれている。
合唱が登場して後の、一歩一歩踏みしめるようなスローテンポの深い息遣いもすごい。
それにしても、このセット、入手して数年経つが、やっと3曲聴いたところ。
今は廃盤らしいです。
マーラー/交響曲第2番「復活」
シャルロット・マルジオーノ(s)
ビルギット・レンメルト(a)
管弦楽:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
合唱:オランダ放送合唱団
指揮:エド・デ・ワールト
「復活」は、高校1年に初めて全曲を聴いた。それ以前の、たとえば「伝説」の小沢(当時はまだ「小澤」じゃないです)指揮の日本フィル解散コンサートは、話題として知ってたがオンエアされた演奏は記憶なし。
最初に冒頭だけ聞いたのは、マーラー好きのMの家だった。
それはバーンスタインNYP盤。
花屋の2階で、そっと歩かないと針がブッと飛んでしまう、そんな部屋で、あの特徴的な冒頭を聞いた。
そのMは、今、関東で産婦人科医を営んでいるという。
さて、高校の合唱仲間でよく聴いていたのがFMで放送されたバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのライヴ(1967年)であった。
これは、I高校合唱部のOBで伊勢管指揮者のOさんの先輩にあたるNさん所有の音源を、多くの連中がコピーして持っていたのである。
私も、オープンテープからカセットにダビングさせてもらって、いまだに大事に持っている。
(この演奏が、今、CD-R盤で出回っているが、それにまつわる摩訶不思議なコトについてはここでは触れない・・・)
この演奏は何度も何度も聴いた。
バーンスタインの靴音も生々しい演奏に、我々は、彼の熱狂的な指揮姿を恍惚と想像して聴き入ったものだ。
当時は、仲間の持っているレコードを回し聴きすることが多かったが、「復活」では、他にショルティ指揮ロンドン響盤が、よく話題になっていた。
私が「復活」のレコードを初めて買ったのは1974年、来日記念盤(死語)としてリリースされたバーンスタインのロンドン響盤である。

私が買った「復活」のレコードは、他には朝比奈&大フィル盤があるだけ。

これは1976年のライヴ盤で、会場売り。当時は、大阪フィルハーモニー合唱団の出演した定期は録音されて、後日、会場でも売っていた。たぶん、団員頌布用だろう。
この演奏は会場で実際に聴いた。
今、聴くと、これは一種の異端的快演(怪演?)。
このレコードでは、細かいことを言い出したらいけない。とにかく全体を語るべき凄演。「ここの打楽器がこれくらい鳴ったらスゴイやろなぁ」と思っている箇所で、予想を上回るような爆発があったり、とにかくドエライ演奏だ。
同日に演奏されたリストの「前奏曲」がCDになっているのだから、これも音源はあるはずだ。ぜひ出して欲しい。
他に、私が実際に聴いた「復活」は、伊勢管弦楽団の定期とアバド指揮ベルリン・フィルの大阪公演である。
70年代後半から、いろいろと聴いてきた。
自分が録音したFMライヴではスウィトナー指揮N響が一番古いか?
メータ指揮ウィーン・フィルのレコードもかなり話題になり、仲間で回した。
クレンペラーは、EMI正規盤の前にコンセルトヘボウ盤(デッカ)を、ワルターも、NYP盤よりもずっと以前にVPO盤を聴いていた。
さて、今回聴いたのはエド・デ・ワールト指揮のオランダ放送フィル。ライヴである。
アマゾンのレビューに載っている寸評では「淡白」とかなんとかだが、私は、これはとても素晴らしい名演だと思う。
いつものことだが、人によって受ける印象は様々なんだなぁ。
たしかに、あまり奇抜なことはやっていない。ごく「フツウ」のテンポであり「フツウ」のバランス、「フツウ」の聴こえ方だと思えるが、耳が離せない「何か」がある。
デ・ワールトの誠実でひた向きな譜読み、オケの奮闘を見事に捉えた録音などにより、ありきたりな外観ながらなんとも言えない鮮度の高い演奏を聴かせてくれている。
合唱が登場して後の、一歩一歩踏みしめるようなスローテンポの深い息遣いもすごい。
それにしても、このセット、入手して数年経つが、やっと3曲聴いたところ。
今は廃盤らしいです。
http://hkpo.blog.shinobi.jp/Entry/28/
エド・デ・ワールトの素晴らしさは、ばってんさんのブログで何度も拝見しておりましたが、所持ディスクはこのセットとサン=サーンスの交響曲3番(LP)くらいでしょうか。あと、協奏曲の指揮もいくつか・・・。
録音はたくさんあるはずでしょうが、あまり出ていないようなのが残念ですね。
先日のN響客演は録画したので、しっかり観たいと思ってます。