静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

妻がブログに原稿を送ってきた

2012年10月02日 21時37分48秒 | つぶやき(カテゴはっきりしない雑文)
「ツレがうつになって」2年半以上が過ぎた今日、その妻から「投稿」がありました。直接、ブログにアップはできないので、私宛のメールでの投稿でした。



 うつ病に倒れて、もう2年7か月になります。
 主人に大変な思いをさせていることは、毎日毎日感じています。
 信じられなくもあり、自分が悔しくて情けなくて仕方なかった日々でした。
 激しい頭痛、不安、苦しみ、恐怖感など様々な症状があって、自分では、とてもコントロールできない状況でした。
 2年あまり経った頃に「私は、この病気と付き合っていかなきゃいけないのかな…」と、自分の中で病気をやっと受け入れられました。
 今や、倒れる前の自分は何処へ行ってしまったのか?という感じですが、希望だけは捨ててはいません。
 またキーボードの演奏がしたい♪ 我が子が通っている生活介護事業所やW特別支援学校や市内の保育園などで、ボランティア演奏活動をさせていただきたいと願いを内に秘めています。
 主治医によると、演奏は、かなりハードルの高いもの(行動)だそうで、おそらく完治してからの事になりそうです♪
 旦那様、今後ともよろしくお願いします。



 以前、妻が元気な頃は、特に子どもやPTA活動のことなどを携帯から原稿上げてきてました。それらはカテゴリー「子ども(カミさん投稿)」として残っています。
 発症当時から見ると、妻の症状はよくなっています。
 刺激的な音が辛くて、「モーツァルト・セラピー」みたいなCDしか受け付けられなかったり、テレビを見ることがしんどくて5分ともたなかったりした時期もありましたが、今は(音量は抑えていますが)Jポップを聴いたりTVドラマやバラエティを見てゲラゲラ笑ったり、という姿が日常的に見られます。明るいバラエティ番組が、妻には気分転換的な役割を果たしているとも言えます。
 家事についてはまだまだですが「洗濯関係」に関しては、ほぼ百パーセント、妻がこなしています。
 先日は、どうにも「気晴らし」がしたくてたまらなくなったようで、私が仕事でいない間に、勝手に車の運転をしていました。
元々、運転は好きなのですが、でも発症以来ずっとしていないし、お医者様にも止められていたことなので、(症状としても)大変危険だと感じました。翌日、主治医の所に走りました。
 快方に向かう中でのフラッシュバックや時折戻ってくる不安感などとの闘いで、本人にも焦りや苛立ちがあるのは見て分かりますが、もう少しの辛抱だと話し合っているところです。

 それにしても、世間の(と言うか近親者でさえもですが)「うつ病(精神疾患)」に対する無理解、偏見、勝手な思い込みは相当なものだと実感しています。
 まだまだ(世間一般の)理解は足りないと思います。「よく知っている」と自分で思い込んでいる人こそ実はかなり厄介です。
 まあ、自分や身近な人が発病でもしていなければ、それもやむを得ないのかも知れませんが、でも、そのために発せられた言葉や行動が、せっかく地道に登ってきた本人の養生や努力の結果を、一瞬のうちに崖から蹴落とすかのように台無しにしてしまう、あるいはふり出しに戻してしまう、ということが何度もあると、これはもう本人はもちろんのこと、一緒に生活している我々でも頭にくるというか、「いっぺん怒鳴ったろか」という思いにもなるというものなんですよね。
(あっ、ちょっと愚痴りました。気にしないで下さい。)

 ここには書いていませんが、妻は自分の病気の直接間接の原因(であろうと思うこと)について、随分と向き合い乗り越えてきています。
 むやみやたらと上下行を繰り返していた頃は、たとえ好調であっても、見ていてかえって不安でしたが、最近はそんなことも少なくなりました。ポジティブで腹のすわった雰囲気が増してきました。

 我が家は必ず復活する・・・・・私たちの、その気持ちは揺るぎないものです。


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6 コメント

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泣けますねぇ (林 侘助。)
2012-10-02 21:58:54
身近な発症も多く、親しい友人が苦しんでいたことを詳細伺っていた関係で、多くの関係書籍を読んできました(結局、彼は再発してしまったけれど)。映画「ツレウツ」も見に行きましたよ。

「新型」については論議もいろいろあるようだけれど、奥様の症状はオーソドックスなもの、つまり必ず治る!ということでしょう。ゆっくり、ゆっくり、快復を願うばかりです。

哀しい誤解に負けませぬよう。こちら、見守るだけですが。
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流れに身を任せながら・・・ (バニラ)
2012-10-02 22:58:11
拝見しました。

暫し考えたのですがうまい言葉が見つからないまま手を動かしています。

自分を理解してくれる家族が傍にいてくれるというのは本当に心強いと思います。

私もブログを始める前うつ病で丸3年苦しみ入退院を繰り返しました。
そんな私でも良くなりました。

親父りゅうさんのように病気を理解してくれ影で支えてくれた家族友人がいたからです。

復活、必ず。



(自分語り失礼しました)
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ゆっくり歩んでください (ぱんだ)
2012-10-03 08:06:15
家族だからこそ乗り越えられる道です
理解の輪もきっと広がっていくし
明かりはきっと近くに見えていますよ
ゆっくり歩んで欲しいです。

奥様も人の役に立てることをしたいと願う気持ち
とても素敵な気持ちになられてますね
慌てず少しずつ歩んで欲しいです。

そして親父りゅうさん、お体を大切にしてくださいね。
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林さん (親父りゅう)
2012-10-03 23:22:55
コメント、ありがとうございます。
林さんHPの記事でお知り合いのお話は知っていました。

これは本当に罹った者にしか分からない辛さがあります。
私も妻に何度も言われます。
「あんたには、分からんやろな・・・」と。
完全には分かりません。人の気持ちが、そっくり分かる訳がありませんからね。でも、「分かろうとする」姿勢が大事だと思っています。
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バニラさん (親父りゅう)
2012-10-03 23:26:16
コメント、ありがとうございます。
そうでしたね。
バニラさんも、辛い時を乗り越えられてきたのでしたね。
私は「支える」なんて、とてもちゃんとは出来ていません。
記事は、ちょっと「キレイに」書いてしまった感じがしています。私だって失言・失敗は数限りなくしてきましたので。
まあ、そんな私ですが日々振り返りつつ、やっているのですよ。また、来て下さいね。
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ぱんださん (親父りゅう)
2012-10-03 23:28:43
たしかに妻の心に、かなり前向きな、何かをしたいという抑えがたい気持ちが膨らんでいるのを感じます。
焦らず落ち着いて、ワープしないで、身近なことからひとつずつ「できること」を増やしていくように支援したいと思っています。
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