
今日、当地では「春一番」が吹いたそうです。
ということで交響曲第一番「春」を聴きました。
シューマン/交響曲第1番「春」
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1984年
シューマンの「春」を聴くの、久しぶりでした。
パレー以来かな?
今日は聴きたい気持ちと楽曲(演奏)がぴったしで、最初から最後まで目一杯味わいました。
第1楽章は本当に魅力的で、「胸が高鳴る」を絵に描いたような音楽です。
また、メリハリの効いたレニーの指揮が何ともかっこいい。
第2楽章の感情移入も私には違和感なし。
第3楽章の「ちょっと重いスケルツォ」も「トリオを主部より速くして、対照をつくる」と吉田秀和氏が書かれている通りで、とても楽しい。
そして第4楽章は、初めて聴いた中学生の頃は「なんだか、とらえどころのない曲だなぁ」と思っていたのが嘘みたいに、もう、どのフレーズも魅力いっぱいでカラフルで、本当にいい音楽だと、今は思える幸せを感じました。
バーンスタインの「春」と言えば、79年の来日公演のTV放送がまず最初の出合いでしたが、その後、このVPO盤、そしてNYP盤と聴いてきました。
演奏スタイルはほぼ同じだと思います。
このウィーン・フィル盤はNYP盤や来日ライヴと比べると、イケイケ感では一歩譲りますが、オケの美質が随所でモノを言っており彫りの深い演奏になっています。
このCD、発売されてすぐに買ったものです。
たぶん、1985年。
1枚3500円。
今日、かなり久しぶりに聴いたのですが、音の印象が以前と全く違いました。
買ったときのオーディオ装置は全部入れ替わっていますし、部屋も違うし、こっちも歳とってますからね。
あのころのCDプレーヤーは、地元の電気屋さんで買ったソニーの1号機でした。
店頭展示品を半額くらいで買いましたが、それでも7~8万円くらいだったでしょうか。
いろいろ「思い出モード」に入りそうですが、もう就寝時刻になりました。
おやすみなさい。
で、買い直したらとは言いませんが、最近、SHM-CDで再発されましたよね。音が明晰になっている印象です。
初発売盤はCD初期で、音が二次元的というか、ややくぐもった重さがあるという感想でしたが、最近の再発盤は軽いというのではなく音が明るく感じます。
機会があったら、どの番号の交響曲でも、聴いていただけたらと思います。
このところ、ブルックナーの交響曲ばかり聴いていたので、今夜は、この演奏を聴き直してみようと思います。
初期盤のころは、70年代前半のステレオ・セットにCDプレーヤーを繋いでいましたが、盤により相性が極端に違うのに驚いたものでした。
スピーカーやアンプを買い替えるたびに、しだいにそういうことは少なくなっていきました。
今度発売されるDGレニーBOX第2弾は全ダブりなのに予約していますが、さて、音質の違いはいかがなものでしょうか?
ちょっと楽しみです