ベートーヴェン/交響曲全集
(第8盤のみ2種収録)、ほかに序曲4曲
ハンネローレ・ボーデ(ソプラノ)
ヘレン・ワッツ(アルト)
ホルスト・ラウベンタール(テノール)
ベンジャミン・ラクソン(バリトン)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(第8番)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
録音:1974年~78年、1962年(RCOとの第8番)
ハイティンクのベートーヴェン交響曲全集は3種ありますが、一番新しいロンドン響とのセットは、私はどうも馬が合わなくて(?)先日、他人様にお譲りしたところです。
今回、集中して聴いた1回目のセット、これは良かったです。
第1番~第4番と第8番は特に素晴らしかったです。
第5番も印象深いものがありました。
6番、7番、9番は・・・再聴が必要かと思っています。
(8番はコンセルトヘボウとの古い録音も収められていて、それは録音の具合もあって、やや毛色が違いました。)
それにしても、私はやっぱり、こういう演奏が「安心して」聴いていられるとつくづく思いました。
ベト全はけっこうたくさん手元に集まっていましたが、ぼちぼち手放していて、気が付いたら所謂「古楽系(ピリオド系)」のものは全部、どこかに行っちゃいました。
もちろん、オーソドックス系(?)も、たくさん手放していますけどね。
ハイティンクは一度だけ実演を聴きました。
70年代後半のコンセルトヘボウとの名古屋公演。
学生向けに1階最前列を半額程度で安売りしていたのを愛知県立芸大に通っていた先輩に手配してもらって友人たちと聴きに行きました。
指揮者の真後ろから少しだけ上手寄り。
チェロの首席の燕尾服が顔に当たるかと思うほど近く(実際は、そんなに近くなかったはずだけど記憶ではそんな感じ)、けっこう、ガッチガチな指揮のハイティンクが下を向くと、見上げている私たちと目が合いそうなくらいの至近距離でした。
ドビュッシーの「海」「牧神・・」ブラームスの3番、あとはなんだっけ?
我が家2階のごちゃごちゃからプログラムを発掘すれば分かるのですが、それは、また機会があれば・・・。
とにかく、どんなに強い音でもふくよかで美しいオーケストラの音にメロメロになった素晴らしいコンサートでした。
管・弦・打があんなに統一感のある音色で境目無しに繋がって鳴っていると感じたのは、その後もあまりありません。
このCDでの演奏はロンドン・フィルですが、聴いていて、実は物凄かったハイティンクの手腕をあらためて実感しました。
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