乾坤

Win書道による書と雑感を書いています。書と雑感を併せて一つの作品となればと思います。

火土

2006-06-18 10:39:33 | 
土を変えたら又爆ぜた。出来る様になったと勘違いしただけの事であった。

引越しを前に品川の家の中は戦場の様子。横から本棚の棚板を見ると歪んでいる。思い本を乗せ過ぎているのか棚板が弱いのか分からない。

暫らく一人自分の荷物を整理することに・・・。つまらないけれど、やらなければ終わらない。

憂鬱。憂鬱。

森羅万象

2006-06-15 10:27:55 | 
タイミングを外してしまったが個展の時のTシャツ。「森羅万象」。これは、人から言葉をもらって書いたものだ。私としては珍しく構想にかなりの時間がかかった。それは、英語でというリクエストだったからである。しかし、英語だけでは味気なく感じ、漢字と英語を併記する事にした。とはいえ、構図的に気に入るものが出来ないでいた。

そんな時、皿に森羅万象と書いてみた時にこの構図が閃いたのだった。円く英語が取り囲むのも文字の意味と合っているような気がした。

「chain for cosmic phenomena」この英訳は知人が考えてくれた。辞書の訳が気に入らなかったからだった。「chain」この意味合いがなければ森羅万象の雰囲気が出なかったと思う。

雨が降ったり止んだりの上風強し。今日は七輪に火を入れる子は出来ないらしい。そんな日はゆっくり本でも読もうか。

焼けもの

2006-06-14 07:54:45 | 雑感
何度目かの焼成で、満足ではないが気に入ったグイ呑が出来上がった。予想しているようには焼けなかったが、予想していたよりも面白く焼きあがった。ある程度思い通りに焼けるようになるには、相当な経験とデータが必要なのだろう。2、3週間やってどうにかなるものではない事を痛感する。

自分で焼いた器で食事をする。自己満足だ。でも、いつもよりも、少しだけ幸せな気がした。

2006-06-13 07:09:58 | 
東名を車で帰ってくる途中、妻は大きな声で歌を歌いながら車を運転していた。カラオケ好きの彼女らしい。楽しいのと眠気覚ましの両方なのであろう。

私は横で、考え事をしたり、ぼっと外を見たり、たまに話しかけたりする。車の移動は二人の空間があるためか、他の手段よりは楽く楽な気がする。

5時間のドライブ。少し退屈ではあるが、それは無意味ではない時間なのかもしれない。

2006-06-11 18:40:43 | 
焼き物を作りながら、今自分がその様にしているのは、知識である事を感じる。全てが知識を基にして行動しているのだ。本当の意味で頭を使っているのだろうか。

焼き物だけでなく、全ての行動の根本が知だ。自分がそうする事の基準は、知なのだろう。知に外れたものを私は許せるのだろうか。

焼き物を焼きながら、書を考えながら、私の中に流れているであろう正義の様なものは知識、法、あるいは理論でしかない様に思えてきた。

ある人は言う、「織部が今生きていて、今の技法、釉、土を以ってしたらどの様な物をつくるのであろうか?」。彼は言う「受け継ぐべきものは、織部の精神ではないか?」と・・・。

表現が先に在り、技術があるべきではないか。私は、古に何を求めていたのだろうか?精神であるべきではないのか?

技術の確かさを軽んずるわけではないが、私は何かを忘れていた様に思うのだった。

2006-06-10 08:37:37 | 
庭に除草剤をまく。その行為が反自然である事は間違いないだろう。

虫はどうなるのだろうか。

這っている虫を見ながら、人工の中で生きている事を感じる。

2006-06-09 07:34:39 | 雑感
「ツバメが低く飛ぶときは雨が降る」らしい。昨日の夕方玄関から出ると、その光景を目の当りにした。地面すれすれにツバメが飛んでいるのだ。それも一羽ではないので、気まぐれな奴が行っているわけではない。何か理由があるのだろう。

東京では珍しかったツバメもこの地では良く見かける。少し歩けばツバメの巣を見つける事が出来る。偶には畑でキジに遭遇する事もある。

カーテン越しに雨音が聞こえる。本当に雨が降った。

2006-06-08 07:03:56 | 
妻が「大変!大変!」と大きな声を出している。何かと問えば、ベランダに蜂の巣が出来たとの事。そういえば、七輪の番をしている時に一匹の蜂が威圧的な音を立てて私の周りを付きまとっていた。

自分で言うのもおこがましいが都会育ちの私はこうなると臆病の典型となる。いくら小さな巣とはいえ怖いのだ。妻は不動産屋さんに相談しようという。私は市役所蜂対策課ではないかと思う。が、人様に頼むにはあまりに小さな巣だ。

都会育ちの意地をみせ、窓越しに観察する。どうやら3、4センチの蜂一匹だけのようだった。その一匹が巣から離れた瞬間を見計らって棒で巣を落とす。意外と簡単に落ちた。他の蜂が飛び出してくる事もなかった。ほっとしながら殺虫剤を巣にかけた。

一時間後に、かの蜂は戻ってきた。巣が無くなっているので、それらしき場所を飛んでから何処かへ消えていった。

蜂には罪はないのに・・・と思いながらも、ほっと胸をなでおろし、安心して七輪の晩が出来る事を喜ぶのだった。

2006-06-07 07:26:19 | 
出来はともかくとして、初めて焼いた作品が出来上がった。恥ずかしながら銘を考えたりする。

「無用」「歪」「裂」こんなところだろう。

技術的な問題は山ほどあるものの、角度によっては味があるようにも見える。親の欲目という事だろう、などと子供がないのにそう思う。

今日は、朝から燦燦と陽が輝いている。