乾坤

Win書道による書と雑感を書いています。書と雑感を併せて一つの作品となればと思います。

生楚者

2004-12-11 09:22:20 | 
街の中で見かけるお蕎麦屋さんの看板の中には、なかなか良いものがある。そんな風にと書いてみたが遠く及ばなかった。お蕎麦屋さんに限らず古い木の刻字の看板には魅せられる物が多い。看板を作るということに、かなりお金がかかったのではないかと推察する。その事が質を上げていたように思う。

現在でも、チェーン店で刻字の看板を使っているところは少なくない。良く出来ているとは思うものの心に迫るものが無い。当然のことではあるが大量生産の軽さが漂う。

蕎麦好き、酒好きの私は、軽く飲ってから、最後に、もりを二枚平らげる。「もりは二枚が一人前」父はそんな事を言っていた。親不孝な私でも、そんな教えは守っている。