昨年6月、9月と秋田、青森の鉄遠征を行いましたが、今年も先週の3日~5日にかけて、秋田、青森に遠征してきました。
秋田、青森の遠征の目的はいつ廃止になってもおかしくない、ブルートレインの北斗星、あけぼの、日本海、夜行急行はまなす、EF81の日本海縦貫貨物の撮影です。
真冬の雪の中を走るブルートレインの撮影もいいのですが、2年前に出張をからめて遠征に行ったら吹雪でブルートレイン全面運休、時間と費用が台無し・・・という痛い目にあってからは夏の日の長い期間に遠征に行くようにしています。
昨年行った9月初旬では日も短くなり、朝方4時台の北斗星は撮影が出来ないので、北斗星も含めて撮影しようとするならこの時期の日の一番長い期間がベストです。
逆にこの時期を逃すと露出不足でまともな撮影は不可能です。
遠征は4月頃から自分の頭の中で企画を温めていました。
もともと行くなら、一番日の長い5月終わり~6月いっぱいで考えていましたし、震災の影響で6月には高速休日1000円の廃止、地方高速道路の社会化実験での高速0円の廃止のうわさがありましたので、車で行くなら今年が最後と思って遠征することにしました。
出発日の6月3日(金)は午後から有給を取得し、16時に自宅を出発し、第一撮影ポイントの秋田県の森岳にある鹿渡跨線橋に向かいます。
ナビにセットした森岳までは約910km。
910kmのルートは吹田から名神高速、米原から北陸道、日本海東北道 朝日まぼろば経由になりますが、当日は名神高速が集中道路工事を行っており、各所で渋滞が発生していて時間が読めません。
森岳の撮影一発目の日本海の通過時間は6:15。
出来れば1時間前には到着して、撮影の場所を確保、機材のセッティングを事前にしておきたいです。
無理に名神高速で行って、ド渋滞にはまって間に合わないことがあると後悔しますので、思いっきり遠回りですが、中国道池田から一旦逆方面の西に向かい、舞鶴若狭道で日本海の福井県小浜まで行き、下道の国道27号を東に向かい、敦賀で北陸道に合流するルートにしました。
このルートはナビでは通常のルートよりも40km、1時間半も余計にかかります。
でも道路の混雑具合、時間を計算できるこのルートの方が確実です。
自分の机上の計算では撮影時間の1時間15分前の翌日朝5時には到着予定です。
でも、途中のピットインは給油、トイレくらいで、950kmを走りきる上でまともな休憩時間の確保は出来ないという前提です。
昨年は平日に行ったので高速1000円の恩恵にあずからず、高速道路に乗るととんでもない費用になりますので、行きはオール下道(地方高速無料区間は除く)で24時間走りきりましたのでなんとかなると思ってましたし、実際気持ちが高ぶっていて、疲れも感じず、日本海東北道 朝日まぼろばを降りてからの下道は車の台数は多かったものの、先陣を切って走るトラックが80km程度のたいして高速と変わらないいいペースで進んでくれたので、机上の計算予定時間を区間区間で短縮し、到着予定時間朝5時を1時間短縮して朝4時には秋田県森岳の撮影ポイントに到着できました!
昨年も同じ場所で撮影していますが、今回は構図を縦に変えて撮影。
昨年は季節がら露出が厳しかったですが、日本海は十分な朝日を浴びて撮影(そういえば、昨年は牽引機がトワイライト塗装だったので気分が萎えました)。
あけぼのは曇りとなってしまいましたが、露出は確保できたので十分満足です。

2011.6.4 6:12 鯉川~鹿渡 日本海
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 90mm ISO500 1/1000 F5.6

2011.6.4 07:26 鯉川~鹿渡 あけぼの
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 90mm ISO500 1/1000 F6.3
撮影後は間に合うか半信半疑でしたが、撮影したあけぼののおっかけ撮影を目指してさらに30km北上した秋田県の富根駅手前で撮影です。
通過時間は今からわずか30分後です。
森岳では撮影機材として、三脚2本、一眼レフカメラ2台、HDDムービー1台、脚立2台を投入していたので、機材をかたずけるだけでも数分は余裕で時間が過ぎてしまいます。
機材をトランク、リアシートに突っ込んでGTSのRB20DEをうならせて高速無料区間の琴丘能代道路に突入します。
高速みたいな道ですが、片側1車線。勢いよく琴丘能代道路に合流はしたものの、道路は適度に混雑していて、流れは制限速度の70kmちょうど。
しかも、本当はこの道路を終点まで乗ったらよかったのに、ナビのデータが2年前で、ナビのデータではこの道路が途中までしか載っておらず、終点手前の1区間前で下道の国道7号線に下りてしまいました。
今更戻って高速乗るわけにもいかず、下道で残り6km、現地撮影予定時間まであと6分・・・、信号に引っかからないで、平均60kmで走っても間に合いません。
しかも前方には遅い軽自動車とマイクロバスのダブルブロック・・・(泣)
でも市街地を抜けて、山岳区間に入り、後ろからプレッシャーをかけたら、軽自動車、マイクロバスもアクセル踏んで頑張ってくれて、途中は信号でひかっかることもなく、撮影予定時間の1分前に到着。
もしかしたらすでに通過してしまっているのでは・・・という事も頭をよぎりましたが、カメラを向けたら、先にはあけぼの牽引機EF81のヘッドライトの光線が・・・。
現場到着後、すぐにあけぼのが見えてきたので、時間がなく、三脚をセットして、構図をじっくりと煮詰めることはできませんでしたが、おまけにカメラの設定も煮詰めることができず、手持ちでの撮影になりましたが、なんとか納得できる撮影はできました。

2011.6.4 08:02 鶴形~富根 あけぼの
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 140mm ISO500 1/800 F5.6
撮影出来たらいいな・・くらいに思っていたおっかけのあけぼのを撮影出来て出だしは好調です。
次に白沢の田んぼでのEF81牽引の貨物の撮影です。
白沢まで約50km、1時間くらいで移動し、現地で1時間ほど時間をつぶし、EF81貨物まで待ちます。
白沢では何度か撮影していますが、山間部にあり、過去はいつも雨かどんよりした曇りです。
今回も案の定、どんよりとした雲でした。

2011.6.4 11:27 陣馬~白沢 EF81-119牽引貨物
EOS50D EF-S17-85mm F4-5.6 40mm ISO400 1/1600 F5.6
その後は夕方のあけぼのの撮影まで時間があるので、まずは近くの道の駅 やたて峠で温泉に入ります。
ここの温泉は昨年も入りましたが、たった300円で良質の温泉に入れてすごい満足できます。
ただ、自分の場合は暑がりで、熱い温泉にずーと入っているのが苦痛で、もったいないのですが、すぐに出てしまいました。
せめて2-3℃湯温が低ければもっとじっくりできて最高なのですが・・・。
温泉でゆっくりした後は、昨日から一睡もしていないので仮眠も考えましたが、すっかり暖かい温泉で目が覚めてしまいましたので、翌日の北斗星、はまなすの候補地の一つである青森の北の津軽半島にある中小国に向かいます。
過去に中小国に行ったことはありますが、GWに撮影に行った友人から、現地の農道が通行止めになっているという話を聞いていたので、とりあえず現地視察です。


中小国駅から撮影候補地の農道を撮影
現地に到着したら、確かに立ち入り禁止の立てられたばかりと思われる立て看板が2枚・・・
撮影地は線路際の農道になっていて、どうも個人の所有する土地のようです。
今までは問題なく入れたのですが、残り少なくなったブルートレインの北斗星、貴重な夜行急行はまなすの撮影地としてすごい有名な場所としてかなりの人間が立ち入って、いろいろと農業関係者に迷惑をかけていることもあり、立ち入り禁止はしょうがないのかもしれません。
撮影は朝4時台~5時台なので、無理やり立ち入って撮影することは可能かもしれませんが、撮影時に何かあって、撮影できないという事態に陥っても困りますので、今回の遠征では中小国での撮影はあきらめることにしました。
その後は夕方のあけぼのの撮影に青森を30km程度南下した浪岡まで行きます。
通過時間は夕方の日が暮れかける18:30頃。
天気が良くても太陽が落ちるか落ちないかの時間帯で露出確保が厳しい時間です。
当日は遠い西側には落ちかけた日の弱い太陽がごくわずかに見えるのですが、撮影地周辺はどんよりとした曇り・・・。
これではまともな撮影は不可能です。
しかもあけぼのは撮影予定時間の18:30を過ぎても全く来る気配がなく、時間が経過するごとに暗くなる風景にイライラしながら待ち続けます。
さすがに18:45になっても来ないので、おかしいと思い、念のために時刻表を見たら、3月のダイヤ改正で青森発の時間が30分遅れており、浪岡通過時間は19時前であることが判明・・・。
そんな時間だとまともな撮影は明らかに不可能・・・。
初めから分かっていれば、撮影しないでどこかで仮眠でもとれば良かったと後悔・・・。
でもあと10分もしたらあけぼのが通過するので、まともな写真は撮れないと思いますがダメ元で撮影をしてみました。

2011.6.4 18:53 浪岡~北常盤 あけぼの
EOS50D EF70-200mm F2.8L USM 110mm ISO1600 1/640 F3.2
浪岡で撮影後は青森駅での22:40発のはまなすのバルブ撮影でもしようかと思いましたが、はまなすのバルブは何度も撮影しているし、そんな時間があれば少しでも休息に当てた方がいいかなと思いましたので、夜はじっとしていることにしました。
夜の休憩場所は昨年は青森健康ランドでしたが、ほんのちょっと仮眠のために2,000円以上の出費はもったいないので、明日の朝の北斗星、はまなすの中小国の代替え撮影地の蟹田の近辺の駐車場に車を止めて仮眠です。
GTSでの仮眠ですが、GT-Rほどでないにしろ、ホールド感があるシートなので居住性はイマイチです。
でもクッションを持ち込んでいたので、3-4時間くらいは仮眠ができました。
仮眠後の翌日は朝2:50に起床。
あたりはまだ真っ暗ですが、撮影地のキャパに限りがあるため、場所確保のために移動します。
昨年は夜中の3時頃で場所取りをしている人がいましたが、今年は全体的に震災の影響か、昨年の半分位の感じで、今回は夜中の3時に行ったら誰もいなく、一番いい場所を確保できました♪
それにしても青森の朝は早く、朝の4時で周囲はかなり明るく、関西との日の出時間の差を感じます。
北斗星の撮影時間は4:40。
しかし、4:50になっても札幌行き(北行)北斗星が現れず、周囲の10人程度の撮影者もざわつき始めます。
いろいろと調べてみると、約50分程度遅れて運行している模様です。
約50分遅れとなると、北斗星の後に撮影しようと思っていた青森行き(南行)はまなすの時間帯にかぶります。
北斗星は北行き、はまなすは南行きなので、同じ場所では撮影ができず、北斗星、はまなすに応じて撮影場所を変える必要があります。
現場ではどちらが先に来るのか??ということでてんやわんやしていましたが、現場は単線区間のため、上下線での信号で判断することが可能です。
現場では北斗星が先に来るのでは・・・という話もありましたが、はまなす定刻通過時間5分前に青森行きはまなす側の信号が青になることを確認。
今いる場所は北斗星撮影のために確保した場所なので、最低限の機材を現場に残し、急いでGTSのエンジンを始動、タコ足の甲高いサウンドが響き渡るくらいに急加速し、はまなす撮影場所に移動。
はまなす撮影場所に移動し、カメラをセットアップし、そのわずか2分後には湾岸の線路沿いの先から向かってくるはまなすを確認。
なんとか間一髪で撮影することが出来ました。

2011.6.5 5:20 蟹田~瀬辺地 はまなす
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 70mm ISO400 1/800 F4.0
はなます撮影後はホッと一安心して北斗星の撮影場所に戻り、約55分遅れの北斗星を確保できました。
北斗星の定時通過時間の4:40頃は太陽が思いっきり出ていれば露出が確保できますが、ちょっとでも陰ると露出が厳しいです。
現に、昨年は1日目がどんよりとした曇りで露出が厳しく、2日目は濃い霧のために同じく露出が厳しかったのですが、今回は約55分遅延したことで十分な露出で撮ることが出来ましたので、ドタバタしながらも結果的には良好な撮影が出来ました。

2011.6.5 5:36 瀬辺地~蟹田
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 80mm ISO400 1/800 F5.0
北斗星撮影後は最後の撮影地である秋田県、青森の県境にある白沢、白沢陣馬に向かいます。
北斗星の撮影地からは約80㎞の場所です。
白沢陣馬は撮影キャパが結構多いのですが、昨年は撮影地は大混雑、場所確保に苦労しましたが、今回はやはりすいていて、昨年の半分以下の人数でした。
それでも約30人ほどはいたと思います。
白沢陣馬は昨日撮影した白沢よりも更に山間部に入り、いつも雲に覆われています。
今回も雲に覆われていて、なかなか太陽の良い日を浴びた撮影をするのは困難な感じです。

2011.6.5 7:30 陣馬~白沢
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 175mm ISO500 1/800 F5.0

2011.6.5 8:49 陣馬~白沢
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 170mm ISO400 1/640 F6.3
その後は白沢陣馬から山を下り、最後の撮影 EF81牽引の貨物を撮影して撤収しました。

2011.6.5 10:12 白沢~大館 EF81-455牽引貨物
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 130mm ISO500 1/640 F7.1
本当はさらにその1時間後のEF81牽引貨物をもう1本撮影したかったのですが、白沢から自宅までは約1,020㎞・・・。
一刻も早く帰りたいという衝動にかられて撮影をパスしましたが、今となってはあと1時間粘って撮影してもよかったかなと・・・
帰りはやはり休憩なしで10:30に白沢を出て、途中道を間違えて30km多く走り、トータル1,050km、23:30に自宅に到着できました。
総時間は55時間半、総走行距離は約2,500km、燃費は約13km/L、高速代は5,350円、睡眠4時間、食事は吉野家、マクドナルド各1食・・・。ガソリン代は約3万円くらいかかりましたが、それ以外ではなんとか切り詰めましたが、栄養ドリンクの大量摂取など、やはり4万円は超えてしまいました。
来年も遠征したいけど、来年は家庭のOKが出るかどうかが最大のポイントです。
昨年は元GT-R乗りのTAKAさんが一緒で費用を折半できましたが、今回は残念ながら一人旅・・・。
来年は誰かと行ければいいなと思っています。
秋田、青森の遠征の目的はいつ廃止になってもおかしくない、ブルートレインの北斗星、あけぼの、日本海、夜行急行はまなす、EF81の日本海縦貫貨物の撮影です。
真冬の雪の中を走るブルートレインの撮影もいいのですが、2年前に出張をからめて遠征に行ったら吹雪でブルートレイン全面運休、時間と費用が台無し・・・という痛い目にあってからは夏の日の長い期間に遠征に行くようにしています。
昨年行った9月初旬では日も短くなり、朝方4時台の北斗星は撮影が出来ないので、北斗星も含めて撮影しようとするならこの時期の日の一番長い期間がベストです。
逆にこの時期を逃すと露出不足でまともな撮影は不可能です。
遠征は4月頃から自分の頭の中で企画を温めていました。
もともと行くなら、一番日の長い5月終わり~6月いっぱいで考えていましたし、震災の影響で6月には高速休日1000円の廃止、地方高速道路の社会化実験での高速0円の廃止のうわさがありましたので、車で行くなら今年が最後と思って遠征することにしました。
出発日の6月3日(金)は午後から有給を取得し、16時に自宅を出発し、第一撮影ポイントの秋田県の森岳にある鹿渡跨線橋に向かいます。
ナビにセットした森岳までは約910km。
910kmのルートは吹田から名神高速、米原から北陸道、日本海東北道 朝日まぼろば経由になりますが、当日は名神高速が集中道路工事を行っており、各所で渋滞が発生していて時間が読めません。
森岳の撮影一発目の日本海の通過時間は6:15。
出来れば1時間前には到着して、撮影の場所を確保、機材のセッティングを事前にしておきたいです。
無理に名神高速で行って、ド渋滞にはまって間に合わないことがあると後悔しますので、思いっきり遠回りですが、中国道池田から一旦逆方面の西に向かい、舞鶴若狭道で日本海の福井県小浜まで行き、下道の国道27号を東に向かい、敦賀で北陸道に合流するルートにしました。
このルートはナビでは通常のルートよりも40km、1時間半も余計にかかります。
でも道路の混雑具合、時間を計算できるこのルートの方が確実です。
自分の机上の計算では撮影時間の1時間15分前の翌日朝5時には到着予定です。
でも、途中のピットインは給油、トイレくらいで、950kmを走りきる上でまともな休憩時間の確保は出来ないという前提です。
昨年は平日に行ったので高速1000円の恩恵にあずからず、高速道路に乗るととんでもない費用になりますので、行きはオール下道(地方高速無料区間は除く)で24時間走りきりましたのでなんとかなると思ってましたし、実際気持ちが高ぶっていて、疲れも感じず、日本海東北道 朝日まぼろばを降りてからの下道は車の台数は多かったものの、先陣を切って走るトラックが80km程度のたいして高速と変わらないいいペースで進んでくれたので、机上の計算予定時間を区間区間で短縮し、到着予定時間朝5時を1時間短縮して朝4時には秋田県森岳の撮影ポイントに到着できました!
昨年も同じ場所で撮影していますが、今回は構図を縦に変えて撮影。
昨年は季節がら露出が厳しかったですが、日本海は十分な朝日を浴びて撮影(そういえば、昨年は牽引機がトワイライト塗装だったので気分が萎えました)。
あけぼのは曇りとなってしまいましたが、露出は確保できたので十分満足です。

2011.6.4 6:12 鯉川~鹿渡 日本海
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 90mm ISO500 1/1000 F5.6

2011.6.4 07:26 鯉川~鹿渡 あけぼの
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 90mm ISO500 1/1000 F6.3
撮影後は間に合うか半信半疑でしたが、撮影したあけぼののおっかけ撮影を目指してさらに30km北上した秋田県の富根駅手前で撮影です。
通過時間は今からわずか30分後です。
森岳では撮影機材として、三脚2本、一眼レフカメラ2台、HDDムービー1台、脚立2台を投入していたので、機材をかたずけるだけでも数分は余裕で時間が過ぎてしまいます。
機材をトランク、リアシートに突っ込んでGTSのRB20DEをうならせて高速無料区間の琴丘能代道路に突入します。
高速みたいな道ですが、片側1車線。勢いよく琴丘能代道路に合流はしたものの、道路は適度に混雑していて、流れは制限速度の70kmちょうど。
しかも、本当はこの道路を終点まで乗ったらよかったのに、ナビのデータが2年前で、ナビのデータではこの道路が途中までしか載っておらず、終点手前の1区間前で下道の国道7号線に下りてしまいました。
今更戻って高速乗るわけにもいかず、下道で残り6km、現地撮影予定時間まであと6分・・・、信号に引っかからないで、平均60kmで走っても間に合いません。
しかも前方には遅い軽自動車とマイクロバスのダブルブロック・・・(泣)
でも市街地を抜けて、山岳区間に入り、後ろからプレッシャーをかけたら、軽自動車、マイクロバスもアクセル踏んで頑張ってくれて、途中は信号でひかっかることもなく、撮影予定時間の1分前に到着。
もしかしたらすでに通過してしまっているのでは・・・という事も頭をよぎりましたが、カメラを向けたら、先にはあけぼの牽引機EF81のヘッドライトの光線が・・・。
現場到着後、すぐにあけぼのが見えてきたので、時間がなく、三脚をセットして、構図をじっくりと煮詰めることはできませんでしたが、おまけにカメラの設定も煮詰めることができず、手持ちでの撮影になりましたが、なんとか納得できる撮影はできました。

2011.6.4 08:02 鶴形~富根 あけぼの
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 140mm ISO500 1/800 F5.6
撮影出来たらいいな・・くらいに思っていたおっかけのあけぼのを撮影出来て出だしは好調です。
次に白沢の田んぼでのEF81牽引の貨物の撮影です。
白沢まで約50km、1時間くらいで移動し、現地で1時間ほど時間をつぶし、EF81貨物まで待ちます。
白沢では何度か撮影していますが、山間部にあり、過去はいつも雨かどんよりした曇りです。
今回も案の定、どんよりとした雲でした。

2011.6.4 11:27 陣馬~白沢 EF81-119牽引貨物
EOS50D EF-S17-85mm F4-5.6 40mm ISO400 1/1600 F5.6
その後は夕方のあけぼのの撮影まで時間があるので、まずは近くの道の駅 やたて峠で温泉に入ります。
ここの温泉は昨年も入りましたが、たった300円で良質の温泉に入れてすごい満足できます。
ただ、自分の場合は暑がりで、熱い温泉にずーと入っているのが苦痛で、もったいないのですが、すぐに出てしまいました。
せめて2-3℃湯温が低ければもっとじっくりできて最高なのですが・・・。
温泉でゆっくりした後は、昨日から一睡もしていないので仮眠も考えましたが、すっかり暖かい温泉で目が覚めてしまいましたので、翌日の北斗星、はまなすの候補地の一つである青森の北の津軽半島にある中小国に向かいます。
過去に中小国に行ったことはありますが、GWに撮影に行った友人から、現地の農道が通行止めになっているという話を聞いていたので、とりあえず現地視察です。


中小国駅から撮影候補地の農道を撮影
現地に到着したら、確かに立ち入り禁止の立てられたばかりと思われる立て看板が2枚・・・
撮影地は線路際の農道になっていて、どうも個人の所有する土地のようです。
今までは問題なく入れたのですが、残り少なくなったブルートレインの北斗星、貴重な夜行急行はまなすの撮影地としてすごい有名な場所としてかなりの人間が立ち入って、いろいろと農業関係者に迷惑をかけていることもあり、立ち入り禁止はしょうがないのかもしれません。
撮影は朝4時台~5時台なので、無理やり立ち入って撮影することは可能かもしれませんが、撮影時に何かあって、撮影できないという事態に陥っても困りますので、今回の遠征では中小国での撮影はあきらめることにしました。
その後は夕方のあけぼのの撮影に青森を30km程度南下した浪岡まで行きます。
通過時間は夕方の日が暮れかける18:30頃。
天気が良くても太陽が落ちるか落ちないかの時間帯で露出確保が厳しい時間です。
当日は遠い西側には落ちかけた日の弱い太陽がごくわずかに見えるのですが、撮影地周辺はどんよりとした曇り・・・。
これではまともな撮影は不可能です。
しかもあけぼのは撮影予定時間の18:30を過ぎても全く来る気配がなく、時間が経過するごとに暗くなる風景にイライラしながら待ち続けます。
さすがに18:45になっても来ないので、おかしいと思い、念のために時刻表を見たら、3月のダイヤ改正で青森発の時間が30分遅れており、浪岡通過時間は19時前であることが判明・・・。
そんな時間だとまともな撮影は明らかに不可能・・・。
初めから分かっていれば、撮影しないでどこかで仮眠でもとれば良かったと後悔・・・。
でもあと10分もしたらあけぼのが通過するので、まともな写真は撮れないと思いますがダメ元で撮影をしてみました。

2011.6.4 18:53 浪岡~北常盤 あけぼの
EOS50D EF70-200mm F2.8L USM 110mm ISO1600 1/640 F3.2
浪岡で撮影後は青森駅での22:40発のはまなすのバルブ撮影でもしようかと思いましたが、はまなすのバルブは何度も撮影しているし、そんな時間があれば少しでも休息に当てた方がいいかなと思いましたので、夜はじっとしていることにしました。
夜の休憩場所は昨年は青森健康ランドでしたが、ほんのちょっと仮眠のために2,000円以上の出費はもったいないので、明日の朝の北斗星、はまなすの中小国の代替え撮影地の蟹田の近辺の駐車場に車を止めて仮眠です。
GTSでの仮眠ですが、GT-Rほどでないにしろ、ホールド感があるシートなので居住性はイマイチです。
でもクッションを持ち込んでいたので、3-4時間くらいは仮眠ができました。
仮眠後の翌日は朝2:50に起床。
あたりはまだ真っ暗ですが、撮影地のキャパに限りがあるため、場所確保のために移動します。
昨年は夜中の3時頃で場所取りをしている人がいましたが、今年は全体的に震災の影響か、昨年の半分位の感じで、今回は夜中の3時に行ったら誰もいなく、一番いい場所を確保できました♪
それにしても青森の朝は早く、朝の4時で周囲はかなり明るく、関西との日の出時間の差を感じます。
北斗星の撮影時間は4:40。
しかし、4:50になっても札幌行き(北行)北斗星が現れず、周囲の10人程度の撮影者もざわつき始めます。
いろいろと調べてみると、約50分程度遅れて運行している模様です。
約50分遅れとなると、北斗星の後に撮影しようと思っていた青森行き(南行)はまなすの時間帯にかぶります。
北斗星は北行き、はまなすは南行きなので、同じ場所では撮影ができず、北斗星、はまなすに応じて撮影場所を変える必要があります。
現場ではどちらが先に来るのか??ということでてんやわんやしていましたが、現場は単線区間のため、上下線での信号で判断することが可能です。
現場では北斗星が先に来るのでは・・・という話もありましたが、はまなす定刻通過時間5分前に青森行きはまなす側の信号が青になることを確認。
今いる場所は北斗星撮影のために確保した場所なので、最低限の機材を現場に残し、急いでGTSのエンジンを始動、タコ足の甲高いサウンドが響き渡るくらいに急加速し、はまなす撮影場所に移動。
はまなす撮影場所に移動し、カメラをセットアップし、そのわずか2分後には湾岸の線路沿いの先から向かってくるはまなすを確認。
なんとか間一髪で撮影することが出来ました。

2011.6.5 5:20 蟹田~瀬辺地 はまなす
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 70mm ISO400 1/800 F4.0
はなます撮影後はホッと一安心して北斗星の撮影場所に戻り、約55分遅れの北斗星を確保できました。
北斗星の定時通過時間の4:40頃は太陽が思いっきり出ていれば露出が確保できますが、ちょっとでも陰ると露出が厳しいです。
現に、昨年は1日目がどんよりとした曇りで露出が厳しく、2日目は濃い霧のために同じく露出が厳しかったのですが、今回は約55分遅延したことで十分な露出で撮ることが出来ましたので、ドタバタしながらも結果的には良好な撮影が出来ました。

2011.6.5 5:36 瀬辺地~蟹田
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 80mm ISO400 1/800 F5.0
北斗星撮影後は最後の撮影地である秋田県、青森の県境にある白沢、白沢陣馬に向かいます。
北斗星の撮影地からは約80㎞の場所です。
白沢陣馬は撮影キャパが結構多いのですが、昨年は撮影地は大混雑、場所確保に苦労しましたが、今回はやはりすいていて、昨年の半分以下の人数でした。
それでも約30人ほどはいたと思います。
白沢陣馬は昨日撮影した白沢よりも更に山間部に入り、いつも雲に覆われています。
今回も雲に覆われていて、なかなか太陽の良い日を浴びた撮影をするのは困難な感じです。

2011.6.5 7:30 陣馬~白沢
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 175mm ISO500 1/800 F5.0

2011.6.5 8:49 陣馬~白沢
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 170mm ISO400 1/640 F6.3
その後は白沢陣馬から山を下り、最後の撮影 EF81牽引の貨物を撮影して撤収しました。

2011.6.5 10:12 白沢~大館 EF81-455牽引貨物
EOS7D EF70-200mm F2.8L USM 130mm ISO500 1/640 F7.1
本当はさらにその1時間後のEF81牽引貨物をもう1本撮影したかったのですが、白沢から自宅までは約1,020㎞・・・。
一刻も早く帰りたいという衝動にかられて撮影をパスしましたが、今となってはあと1時間粘って撮影してもよかったかなと・・・
帰りはやはり休憩なしで10:30に白沢を出て、途中道を間違えて30km多く走り、トータル1,050km、23:30に自宅に到着できました。
総時間は55時間半、総走行距離は約2,500km、燃費は約13km/L、高速代は5,350円、睡眠4時間、食事は吉野家、マクドナルド各1食・・・。ガソリン代は約3万円くらいかかりましたが、それ以外ではなんとか切り詰めましたが、栄養ドリンクの大量摂取など、やはり4万円は超えてしまいました。
来年も遠征したいけど、来年は家庭のOKが出るかどうかが最大のポイントです。
昨年は元GT-R乗りのTAKAさんが一緒で費用を折半できましたが、今回は残念ながら一人旅・・・。
来年は誰かと行ければいいなと思っています。
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