テスト2日目。試験監督は2コマ。採点を行いながらの監督。
指導について考える時間は普段からとっているが、試験週間は特に考える。昨日は和訳課題について考えてみた。その実践版を今日作成。このようなプリントになった※1。授業で私が訳す日本語をディクテーションすることなどそもそも求めていないのだ。きちんと自分の訳を作ってくる。その上で文法上の説明を聞き、ノートにて整理する。その後は徹底した音読につなげてゆく。一連の流れを生徒たちには確立してもらいたい。
本日、『やっぱり英作文―英語の語順をマスターする』、『愉しみながらの英作文』がアマゾンより届く。中古で購入したので送料の方が高くつく。後者のほうはなかなかいい感じ。古本だけに中にはびっしりと書き込みが。きれいな筆記体ですべてのページの問題が解かれている。このような本を買うとなんだか得した感がある。頑張っている人がいることに少しだけ感動。本の内容はすべてが中学レベルだが、英作文の取っ掛かりとしては使えそうである。最近、「読む」ことを通して文法を意識させるよりも、「書く」ことを通じて意識させたほうが効果的なのではないかという思いを持っている。「読む」となれば単語の意味が分かれば大体の言いたいことが「理解できる」状態になることはしばしばある。そこでは改めて英語と日本語の言語的差異に目が向けられることはないか、きわめて起こりにくい状態となる。一方、書くこととなればどうしても英語の並べ方に目が向けられる。英語の語順と日本語の語順の差異を否でも意識せざるを得ないような状況に生徒を追いやることができるのではないかと期待している。
さて、話は前者の本に進む。前者の本の内容に少々違和感を持った。それは文型判断である。別にどうでもいいと思われる方もいるだろうが、callやnameを動詞で用いたときに出来上がる文を第4文型のSVOOだと判断する根拠は何か。著者に伺ってみたい。だいたいどの教科書でもcallやnameが作り出すのは第5文型のSVOCであるとなっているはずだ。「誰々を何々と呼ぶ/名づける」における誰々をIO(間接目的語)とし、何々をDO(直接目的語)と判断している著者の考えには納得できない。第五文型をとる動詞は授与動詞が基本でありcallやnameとは明らかに性質を異にする、と思ってきたがこれは間違いか。どなたかご教授ください。
明日のテスト監督は1コマ、の予定。
※1 | こちらからダウンロードしてみてください。何かとご指摘いただければ幸いです。なお、ダウンロード期間は本日より7日間とさせていただきます。 |