自民党は「クローズアップ あなたの生活 こうなります」において「『英語が使える日本人の育成』のための行動計画(pdf:47.6KB)」について簡単な解説をしています。自民党は英語教育を論ずるとき、国語教育の視点も入れて論じているようです。
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英語が使える日本人育成 外国人とのコミュニケーション能力を飛躍的に向上させる 「適切に表現、正確に理解」国語力増進にも力点 今年度より「英語が使える日本人」を育成するための向こう五年間の行動計画がスタートしました。国際化が進むなか、自らの意思を表現できる語学力を持ち、外国人とのコミュニケーションを円滑に図ることができる人材を育てることが目的です。しかも、単に英語力だけでなく、国語力の増進にも力点が置かれています。こうした人材の育成は、わが国が世界とつながり、一層発展していくための極めて大きな課題といえます。わが党は早くからこの問題の重要性を認識、公約にも掲げてきました。これにより、日本人の英語力が飛躍的に向上することが期待されます。 「文法・訳読」中心から「聞く・話す」能力を重点に 経済・社会のグローバル化が進展するなか、これからの日本人が二十一世紀を生き抜くためには、語学力の重要度がますます増加しているといえます。しかし、外国人とのコミュニケーションを図るには、単に外国語の能力だけでなく、まず、しっかりとした自分の考え方を持ち、それを表現できる国語力も兼ね備えていなければなりません。 わが党は、早くからこうした問題意識を持ち、英語教育をはじめとする外国語教育の充実や国語力増進についてさまざまな取り組みを行ってきました。平成十三年に行われた参院選の公約には一項目を割いて、「外国語教育の改革・拡充」を掲げ、国語力と語学力の双方を身につけた人材の育成に努力する方針を打ち出してきたところです。 これを受け、文部科学省は一昨年、「英語指導方法改善の推進に関する懇談会」を設置。この報告や「英語教育改革に関する懇談会」で二十人の有識者から聴取した意見を基に、「『英語が使える日本人』を育成する戦略構想」をまとめました。さらに、今年三月には同構想を実現するための今後五年間の行動計画を策定。今年度からさっそく実施に移されています。 これにより、英語教育は大きな転換が図られることになります。 まず、これまでの「文法・訳読中心」から「聞く・話す」など、コミュニケーション能力を向上させることに重点が移されます。また、中学校卒業段階では「あいさつや対応等の平易な会話ができる(英検三級程度)」、高校卒業時には「日常の話題に関する通常の会話(英検準二級~二級程度)」、仕事で英語が使える人材は各大学が育成するなど、具体的な達成目標が示され、この目標に向かってさまざまな施策が講じられることになりました。 戦略構想を具体化した今後5年の行動計画策定 英語による少人数・習熟度別指導を実施 今年度よりスタートした五カ年計画には、英語の授業の大半を英語で行い、二十人程度の少人数指導・習熟度別指導を取り入れることなどが盛り込まれています。 授業には英語圏出身の外国語指導助手、英語に堪能な地域の人材を活用し、優秀な外国人助手の正規教員への採用を国で後押しします。 すでに国が地方公共団体に外国人教師を紹介する「JETプログラム事業」で、昨年度は英語圏を中心に六千人以上が、わが国に招致されました。 さらに、英語教育を重点的に行うスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールを平成十七年度までに百校指定(現在は五十校)。成功例を蓄積して、成果の普及を図ります。 中・高校の英語教員六万人に対しては、都道府県が指導力向上を図る二週間程度の集中研修を今夏より実施。費用の半額を国で補助します。また、優れた教員の海外研修制度も充実されました。 高校生の留学を倍増 大学入試とも連携 英語学習への“やる気”を向上させるため、高校留学生を倍増させ、年間一万人を目指します。国際生活・異文化を体験することで、より広い視野と適応力が身についていくことは大きな意義を持っています。 そして、せっかく小学校から一貫性ある指導によって全体のレベルが上がっても、入試と連携しなければ意味がありません。大学入試センター試験でリスニングテストの導入(平成十八年度実施予定)を決め、さらに英語による口頭試問の導入、検定試験の活用を促しています。 小学校の英会話支援 外国人助手を活用 総合的な学習の時間などを使い、すでに全体の半数を超える公立小学校で、会話を中心とした英語活動が行われています。実施回数は週一回から月一回とバラツキはありますが、今後は三回に一回は外国人教員や中学校の英語教員が指導することを目指します。 外国人の先生と一緒に歌ったり、ゲームをしたりして、楽しみながら外国の生活や文化に触れることで英語に対する関心を身につけていきます。 しっかりした日本語力を身につけさせる 国語力の推進については、「朝の読書」の推進などにより、子どもの読書に親しむ態度や習慣を身につけさせることや、諸学校教員の国語に関する知識や運用能力を向上させるための研修などを実施する考えです。また、児童・生徒の意欲、習熟の程度に応じた補充学習を実施することにより、「適切に表現し、正確に理解する」能力の育成を目指します。 |
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