Ceci n'est pas une pipe.

Artを味わうBLOGにしたいと思っています。

沖至

2009-08-24 10:03:42 | 作品:Japan

Itaru Oki : Page 
上の写真前列左から二人目、帽子を被っているのが沖至氏。
元ペイジ
フランスで活躍するシャンソン歌手薩めぐみのカセットテイプを久々に聞いていたら、突然フランス語の「浜辺の歌」が出てきた。dépaysementである。似たような経験を思い出した。Parisの劇場でコンテンポラリー・ダンスを見ていたら、ダンサーのひとりがいきなり「あんたがたどこさ」と歌いだしたのだ。新聞に沖至の名前を見つけて、その劇場に会いに出かけたのだった。「沖さん、私のこと覚えていますか?」「Bruxellesさんですね」
沖至紹介
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吉増剛造のPoetry Reading with 沖至 2:00
70年前後から書道家や画家、ダンサー、俳優、そして詩人達の詩の朗読にからんだコラボを実践していた。羽仁進監督の映画「午前中の時間割」には、俳優として出演している。沖氏はFree Jazz Man, Interplay Artist
としていよいよこれからと言う時にあっさりと日本を捨てた。「沖至をヨーロッパに見送る会」に沖さんのマネージャーだった葵プロの本多信一氏に誘われて私も出席した。場所はキッドアイラック・ホール、漢字の喜怒哀楽からのネイミングだと本多さんが教えてくれた。詩人の吉原幸子氏、ダンサーの山田奈々子氏をはじめ、副島輝人氏、 翠川敬基氏らと話した。最後は全員輪になって延々とフォークダンスのようなものを踊った記憶がある。Parisで沖さんに再会したのは、それ以来のことだ。その後、気の遠くなるほどの空白がある。今回Net上で沖氏と再会し、その後の活躍を知ることが出来てとても嬉しく思っている。どこかの新聞には若きMiles Davisとも紹介されていた。そう言えば、もっと大昔にやはりマネージャーの本多氏の紹介で沖さんをインタビューしたことがある。原稿は詩誌「詩と思想」に掲載された。何年何月号かはもう思い出せないが、その記事の真ん中には若き沖至氏と若き私のツーショット写真が掲載されている筈だ。

 
上の写真一番左が沖至氏。元ペイジ

追加参照:映画「午前中の時間割」
No.1 & No.2 & No.3 & No.4 & No.5 (Video) &

学生時代に恋人に死なれた体験があると言っていた。この映画のように。



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2 Comments

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沖さんについて (ミツバチのささやき)
2009-09-11 00:19:40
とても興味深く読ませていただきました。
映画での沖さんの怪しいかんじが(褒めてます!)とても印象的でした。そして沖さんがジャズトランペッターだったという事実に大変驚いています!前衛ジャズだったそうですね!素晴らしいです!
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Jazzに踏み込んだ沖至氏 (Bruxelles)
2009-09-11 11:29:30
コメント有難う御座いました。Jazz歌手の笠井紀美子がやはりあの頃、こんな感じで映画出演していました。「大人と子供とどっちが好き?」というセリフにしびれた記憶はあるのですが映画のタイトルを忘れてしまいました。笠井紀美子ばっかり聞いていた時期があったんですが、今は跡形もなく、聞く方法が無くなってしまいました。そのLP,伴奏はマル・ウォルドロンでした。当時Jazz評を書いていて、笠井紀美子は真っ先に取り上げました。テーマは「女の悲哀」。沖さんの時のテーマは「JazzmanがJazzに踏み込む時」。
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