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「黒こげの少年」が訴える核廃絶 願いは次代へ

2016年08月10日 09時51分00秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.asahi.com/articles/ASJ894QZ6J89TIPE01Q.html?ref=nmail

「黒こげの少年」が訴える核廃絶 願いは次代へ
岡田将平2016年8月9日19時36分

原爆落下中心地碑を囲む「人間の鎖」に参加した安野伊万里さん(中央)=9日午前6時56分、長崎市松山町

 長崎原爆の悲惨さを伝えてきた写真の一枚が「黒こげの少年」だ。長崎市の姉妹が、少年は兄ではないかと直感し、鑑定の結果、その可能性があることがわかった。被爆から71年にしての「特定」。兄を思う姉妹の心は、若者を通し、世界へ広がろうとしている。

原爆で黒こげの少年「兄では」 鑑定で同一人物の可能性
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「原爆の日」まとめ読み
 9日午後、長崎市の西川美代子さん(79)と妹の山口ケイさん(76)は、長崎市の寺で営まれた原爆犠牲者のための法要に参列した。寺には、焼け野原に残された身元不明の遺骨が多数納められていて、兄の谷﨑昭治(しょうじ)さんの遺骨もあるはずだと信じ、毎月9日、足を運び続けている。亡き母も同じ思いで通っていた。

 71年前、昭治さんは地元の町を離れ、長崎市内の旧制中学に通っていた。原爆投下前日に父が連れ戻そうとしたが、翌日に英語の試験があると言って残った。遺骨も見つからなかった。

 姉妹は昨年、長崎市で開かれた原爆写真展を訪れ、「黒こげの少年」を見て直感した。「じっちゃん(昭治さんの愛称)だ」。優しかった兄の面影があり、思わずなでた。法医学者による鑑定で、目や鼻の特徴などから「同一人物の可能性がある」とされた。

 長崎東高(長崎市)2年の安野(やすの)伊万里(いまり)さん(16)は、そのことを報じた新聞記事を見て「70年経ってお兄さんとわかるって、なんて強い思いだ」と驚いた。

 ログイン前の続き安野さんは昨年から、高校生による核兵器廃絶のための署名集めの活動に参加している。今月中旬には「高校生平和大使」として、集めた署名をスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届け、国連軍縮局長らを前にスピーチをする。

 それを前に7月、姉妹に話を聞きにいった。2人は生前の昭治さんについて話してくれた。「黒こげの少年」の写真を見たことはあった安野さん。「直視できない」と思っていたが「私と同じような普通の子だったんだ」と気付いた。

 オバマ米大統領の広島訪問にも立ち会った安野さん。歴史的場面を間近で見た者として「被爆者の思いを受け継いでいかないと」と決意を新たにした。

 9日午前6時半。安野さんは長崎市松山町の爆心地公園にいた。高校生の仲間たちと原爆落下中心地碑を囲み、核兵器廃絶への決意を示す「人間の鎖」を作った。「71年前の今日、少年は黒こげになったんだな」。そう考えながら。

 スイスでのスピーチでは「黒こげの少年」の写真を掲げるつもりだ。「(少年は)黒こげの状態で核廃絶を訴えていると思うから」

 美代子さん、ケイさん姉妹も同じ思いを抱く。「黒こげの少年」は変わり果てた姿だが、ずっとこの姿で核廃絶に向け、頑張ってきたんだろう――。核廃絶が実現する日まで、自分たちも昭治さんのことを自分の子どもたちに話し、つないでいくつもりだ。(岡田将平)

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