http://goethe.nikkei.co.jp/article/113745919.html?n_cid=WGT00001
経営者たちがハワイに別荘を持つ理由
Live in Hawaii ハワイで暮らすように旅をする
<邸宅編>
とっておきの場所を見つけたら、今度はそこにゆっくりと留まってみるべき。暮らせば必ず、ハワイの新たな魅力が見えてくる。
「ハワイにも住む」をかなえた波の音で目覚める家
中川有司(Yuji Nakagawa)
ユニオンゲートグループCEO兼代表取締役。「BRIEFING」「FARO」などのブランドを手がけるセルツリミテッド、ほか3社を傘下に持つホールディング会社を経営する。
初めて手に入れたワイキキの物件を、わずか4年で手放し、この家を購入したという、ユニオンゲートグループCEOの中川有司さん。
「前の家はワイキキの中心部。便利な場所で、家族は気に入っていました。でも昨年、この部屋を見つけたら、どうしても欲しい! と思って。妻は『なんで買い替えるの?』と大反対。でも一度見てくれ、と連れてきたら、即、賛成してくれました」
その理由は、窓からのこの景色を見ればわかる。部屋いっぱいに波のBGMが流れる、海の上に浮かぶような部屋なのだ。
DATA
ダイヤモンドヘッド地区/2LDK(2バスルーム)/7階建てマンション3階
この部屋を利用するのは、年に4~5回。「時間ごとに変わる海の色、季節によって違う位置に落ちる夕陽を見ていると飽きない」
「ここまで海に近い部屋はなかなか見つからない。カピオラニ公園もダイヤモンドヘッドも目の前で、走るのが気持ちいい」
と、トライアスロンを楽しむ中川さんらしい言葉。
「前の持ち主がLA在住の写真家でセンスがよく、内装をいじらずに済むぐらい、気に入りました。家具はハワイの店で。窓からの風景によく似合いますね」
この家を手に入れ、何か生活や心境に変化は生まれたのか?
NEXT:ハワイの邸宅が、もたらした変化とは?
「部屋から出かけなくなりました(笑)。到着後、ホールフーズで食材を買い込み、朝昼晩と部屋で食べる。合間に会社をどうしていこう、グループをどうまとめていくか? など日本では忙しすぎて考えが及ばないことにまで思考が働く。そして夜は驚くほど、ぐっすり眠れる」
会食も接待もない。気の合う友人と飲んでも夜が早い。
「東京で崩れがちな生活のリズムを、ここで立て直すことができる。それって経営者としても大切なことじゃないのかな」
ブランドを育んだ築100年の歴史的建造物
下山好誼(Yoshimi Shimoyama)
ジョイマーク・デザイン代表取締役。22歳で起業し、キャプテンサンタ、ボートハウス、ショーナンボーなどのアパレルブランドを展開、自らデザインも行う。
大好きなサーフィンを心おきなく楽しめる、そんな家に憧れて21年前にこの家を手に入れたジョイマーク・デザイン代表取締役の下山好誼(よしみ)さん。毎年社員旅行でハワイにやってきては物件を見始めて9年、この家を見た時、購入を即決したという。
築100年、州の文化財に指定されているこの家は、改修には指定工場を使う、外観を変えてはいけない、周りの植木の高さも制限がかかるなど決まりごとが多い。しかしその反面「大雨などで浸水の恐れがあると州の係員がすぐ駆けつけ対処してくれる」という利点もあると下山さんは笑う。
ローカルで仕入れた雑貨や、サーフボードのフィン、コレクションしているディズニーとコカ・コーラグッズや、朝市で仕入れた花。インテリアは下山さんが生み出したブランド「キャプテンサンタ」の世界同様に、にぎやかだ。
「実は4年前にこの家を売ろうとしたことがあったんです。でも友人から『下山さんのエネルギーがここにある』と言われ、売るのをやめました」
「キャプテンサンタ」は架空の南国「サンタアイランド」で暮らすサンタクロース。その島のモデルはもちろんここオアフだ。目の前には太平洋が広がり、ダイヤモンドヘッドから吹きおろす風の音も聞こえてくるこの家で、そのブランドの発想は育まれた。日本とハワイを行き来する日々、現在はここでの生活が年間の3分の1を占める。
「ハワイにいると新しいアイデアやデザインが湧き出てくるんです。だから今年は、ここハワイで、ブランドのファンの方を招いたツアーをしたいと考えているんですよ」
経営者たちがハワイに別荘を持つ理由
Live in Hawaii ハワイで暮らすように旅をする
<邸宅編>
とっておきの場所を見つけたら、今度はそこにゆっくりと留まってみるべき。暮らせば必ず、ハワイの新たな魅力が見えてくる。
「ハワイにも住む」をかなえた波の音で目覚める家
中川有司(Yuji Nakagawa)
ユニオンゲートグループCEO兼代表取締役。「BRIEFING」「FARO」などのブランドを手がけるセルツリミテッド、ほか3社を傘下に持つホールディング会社を経営する。
初めて手に入れたワイキキの物件を、わずか4年で手放し、この家を購入したという、ユニオンゲートグループCEOの中川有司さん。
「前の家はワイキキの中心部。便利な場所で、家族は気に入っていました。でも昨年、この部屋を見つけたら、どうしても欲しい! と思って。妻は『なんで買い替えるの?』と大反対。でも一度見てくれ、と連れてきたら、即、賛成してくれました」
その理由は、窓からのこの景色を見ればわかる。部屋いっぱいに波のBGMが流れる、海の上に浮かぶような部屋なのだ。
DATA
ダイヤモンドヘッド地区/2LDK(2バスルーム)/7階建てマンション3階
この部屋を利用するのは、年に4~5回。「時間ごとに変わる海の色、季節によって違う位置に落ちる夕陽を見ていると飽きない」
「ここまで海に近い部屋はなかなか見つからない。カピオラニ公園もダイヤモンドヘッドも目の前で、走るのが気持ちいい」
と、トライアスロンを楽しむ中川さんらしい言葉。
「前の持ち主がLA在住の写真家でセンスがよく、内装をいじらずに済むぐらい、気に入りました。家具はハワイの店で。窓からの風景によく似合いますね」
この家を手に入れ、何か生活や心境に変化は生まれたのか?
NEXT:ハワイの邸宅が、もたらした変化とは?
「部屋から出かけなくなりました(笑)。到着後、ホールフーズで食材を買い込み、朝昼晩と部屋で食べる。合間に会社をどうしていこう、グループをどうまとめていくか? など日本では忙しすぎて考えが及ばないことにまで思考が働く。そして夜は驚くほど、ぐっすり眠れる」
会食も接待もない。気の合う友人と飲んでも夜が早い。
「東京で崩れがちな生活のリズムを、ここで立て直すことができる。それって経営者としても大切なことじゃないのかな」
ブランドを育んだ築100年の歴史的建造物
下山好誼(Yoshimi Shimoyama)
ジョイマーク・デザイン代表取締役。22歳で起業し、キャプテンサンタ、ボートハウス、ショーナンボーなどのアパレルブランドを展開、自らデザインも行う。
大好きなサーフィンを心おきなく楽しめる、そんな家に憧れて21年前にこの家を手に入れたジョイマーク・デザイン代表取締役の下山好誼(よしみ)さん。毎年社員旅行でハワイにやってきては物件を見始めて9年、この家を見た時、購入を即決したという。
築100年、州の文化財に指定されているこの家は、改修には指定工場を使う、外観を変えてはいけない、周りの植木の高さも制限がかかるなど決まりごとが多い。しかしその反面「大雨などで浸水の恐れがあると州の係員がすぐ駆けつけ対処してくれる」という利点もあると下山さんは笑う。
ローカルで仕入れた雑貨や、サーフボードのフィン、コレクションしているディズニーとコカ・コーラグッズや、朝市で仕入れた花。インテリアは下山さんが生み出したブランド「キャプテンサンタ」の世界同様に、にぎやかだ。
「実は4年前にこの家を売ろうとしたことがあったんです。でも友人から『下山さんのエネルギーがここにある』と言われ、売るのをやめました」
「キャプテンサンタ」は架空の南国「サンタアイランド」で暮らすサンタクロース。その島のモデルはもちろんここオアフだ。目の前には太平洋が広がり、ダイヤモンドヘッドから吹きおろす風の音も聞こえてくるこの家で、そのブランドの発想は育まれた。日本とハワイを行き来する日々、現在はここでの生活が年間の3分の1を占める。
「ハワイにいると新しいアイデアやデザインが湧き出てくるんです。だから今年は、ここハワイで、ブランドのファンの方を招いたツアーをしたいと考えているんですよ」