トルコ、新石器時代の都市の遺跡から、女性像が無傷で見つかる...
元記事は、こちらです。
Intact Figurine Unearthed at Neolithic Town in Turkey
ニュースの舞台は、トルコ、アナトリア地方の南部コンヤ平原の小麦畑の中に位置する「チャタル・ヒュユク(Çatalhöyük)」です。
チャタル・ヒュユクの遺跡は、紀元前7,500年までさかのぼることのできる「世界最古の都市遺跡」とされたりもする場所です。東西の文化交流の要に位置する場所ですから、考古学的には、とてもホットな場所のようですね。素晴らしい遺跡が、現在大規模に発掘中です。
チャタル・ヒュユクは、とても複雑な構造の建物群があり、規模も大きいといいます。
都市全体の復元図は、こんな感じです...
記事は、この「チャタル・ヒュユク遺跡」で、スタンフォード大学の研究チームが、大理石製の女性像を発掘したという内容です。
トルコ共和国の文化観光省は、像の年代を紀元前8,000年から5,500年のもので、像高6〜7インチ、重さは2ポンドだと発表しているといいますから、新石器時代のもので、高さ15〜18センチ、重さが約1キロのものということになります。
新石器時代は「狩猟」の文化によって特徴づけられます。
とてもインパクトのある建築です。
さて、今回の記事ですが、
この姿は、日本の縄文時代の土偶を連想させます...縄文時代は15,000前から2,300年前までとされますから、世界史的には中石器時代から新石器時代にかけてです。そして、この像そのものは、紀元前8,000年から5,500年の物とされていますから、日本ではまさに縄文時代...縄文の土偶は粘土ですが、こちらは大理石だというのです。似たような造形が生まれる、というのも、面白いことです。
実は、チャタル・ヒュユクという言葉で調べると、似たような像が画像で出てきます。
こちらを見ると、土偶とは違った背景を持つもののように思われます。こうした像が、この地ではどのような意味を持っているのか...縄文時代の土偶についても様々な説が出てきますが、こちらも、同じ。過ぎ去った時間を遡ることはできませんから、確かなことを知るのは不可能なことですが、研究者たちの成果が待たれます。
迫力のある造形も魅力ですし、悠久の昔に思いをはせる縁(よすが)になりますね。
ゴヤが描いた裸婦のように、丸い女性像は、安心と母性を連想させます。パリコレクションにでるファッションモデルは洋服の美を強調し、細くて折れそうな身体からは、古代のこうした偶像とかけはなれた美を追求しています。
現代の一部のアフリカ民族は、やはりお尻が大きく、腰の据わった逞しい女性がモテるようで、この偶像とかわりありません。イタリアの太ったマンマも連想されますね。