鴨川日記

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タミフル異常行動発生頻度!

2007-03-22 08:49:47 | 科学と医療
インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動の因果関係が問題になっている。今朝の新聞で異常行動に関する調査で発生頻度が服薬していた人と服薬していなかった人、双方とも10%程度の頻度で変わりがないという報告が「因果関係はない」とする根拠であることを読んで驚いた。

発生頻度10%ということは昨年860万人の人が服用していたら86万人にもそのような副作用があったことになる。おそらく、問題となっている異常行動は発生頻度0.01%とかの頻度は非常に少ないが、死亡にいたる恐れの高い重篤な副作用ではないか。そうだとすると1万人に調査対象を広げても有効な結果は得られない。現在起こっていることの状況を丁寧にさぐることと過去にタミフルを使わずにそのようなことがあったかどうかということを調べるべきだろう。

とにかく、発生頻度10%というのは、今、問題となっている現象を見ているとは思えない。

既にこのような形で調査が進んでいることを期待する。


タミフル服用後の飛び降り・転落の報告は15件 厚労省

2007年03月22日01時32分

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の使用制限問題で、10代の患者が服用後、マンションなどから飛び降りたり転落したりする異常行動が04年度以降、厚生労働省に計15件報告されていたことが21日わかった。9件については今回、初めて明らかにした。同省はこれまで死亡例の4件だけを詳しく調査してきたが、今後、残る11件も服用との関連を詳しく調べる。
タミフル服用後の10代の飛び降りや転落の事例(厚労省への報告分)


 同省は2月28日、愛知県蒲郡市、仙台市で転落死が相次いだことを受け、インフルエンザを発症した未成年者から、少なくとも2日間、目を離さないことなどの注意喚起をしている。同省は飛び降り・転落事故について、死亡例と、使用制限のきっかけになった2件の計6件しか公表していなかったが、「注意喚起前の事故だったため」と説明している。死亡例以外の発生場所も発表していない。15件の内訳は14件が男性、1件が女性だった。

 タミフル服用後の異常行動では04年2月、17歳の男性が道路に飛び出し、トラックにひかれ亡くなった事故もある。

 一方、厚労省は、服用と異常行動の因果関係については否定的だ。同省の研究班(主任研究者、横田俊平・横浜市立大教授)は昨冬、患者約2800人を対象に調査を実施。患者の9割が服用していたが、異常行動の発生頻度は、飲んでいなかった患者が10.6%、服用者が11.9%で、統計学的な差はなかったことを根拠にしている。ただ、患者の8割が10歳未満だったこともあり、研究班はさらに1万人規模の調査を進めている。

 タミフルは01年2月から日本で販売され、中外製薬(本社・東京)が、スイスの製薬会社ロシュから輸入している。

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