第1回
第2回
第3回
cubeです。
そろそろお土産を買っておきたい。
空港で買っても良いのだが、高いのでなるべく現地の店で仕入れたい。
ドラッグストアには色々な日用品も揃っているのでねらい目。
しかし、道の周りには何もない。あったところで飲食店がほとんど。
自動車中心の社会らしく、その次に多いのがガソリンスタンドなど、自動車関係の店。
よく見ると家具屋なんていうのもあったが、流石にここでお土産が手に入るとは思わない。
そんな道を片道30分歩いたので結構苦労してお土産を手に入れています。自転車が欲しい。
何だかんだでドラッグストアに到着。買い物の過程は面白くないので省略。
帰りも30分歩かなければならないと考えると、かなり憂鬱。
しかも暗くなり始めているので、少し急ぐべき。
歩くこと20分。
あと10分ほどでホテルか、それにしても長いな、と思っていたら、
まっすぐだったはずの道が何と大きく曲がっている。
というか、そろそろホテル付近の見慣れた光景が見えないとおかしい。
何もない道だったので、ここに来るまで気付かなかったが、実は違う道なのでは?
幸いなことに、近くに大きなホテルがあったので、確信を持つために、現在地だけでも訊こうとして入る。
更に幸いなことに、今回はちゃんと扉は開いていた。
しかし非常に残念なことに、フロントはおろか、周りを探しても誰もいなかった。
まあ、涼しかったので少しだけ体力を回復。
ホテルの名刺的なやつには住所くらい書いてあるはずだ、と思って物色。ホテルのみなさん、ごめんなさい。
すると見たこともない通りの名前が書かれてあった。
この瞬間、道を引き返すことを決めた。
20分も歩かないと間違いに気付かないのって絶対に遅すぎますよね……。
2か月ほど前
夜、京都の四条河原町で電車を降りた後、河原町通りを歩いていると思っていたら四条通を歩いていた。
今回のと全く同じ構造で、日が沈んで方角がよく分からなかったのである。
ちがうのは、日本かアメリカか、5分で気付いたか20分で気付いたかという点。
ついでに3週間前に名古屋でも、似たようなことをやっていた。
(このときは完全に地図が悪かったのだが。)
何一つ学習していないですね……
さて、ドラッグストアまで戻ってきたのだが、ここで新たな問題発生。
交差点に通りの名前が書いてあるので2択までは絞れる。
片方は目的地のホテルに向かう方向、もう片方は順調に迷子が加速する方向である。
しかしもはや自分の記憶なんて当てにならないので、記憶を頼りに選ぶことは出来ない。
(もう40分以上も余計に歩いたので、だいぶ感覚が狂っていた。少し考えればどちらから来たかなんて普通すぐわかることである。)
では実際にはどうやって正解の道を選ぶことができたか。
「磁石」を持っていたのである。まさか役に立つとは思わなかった。
ありがとう、磁石。
知らない都市を歩くときは、地図だけでなく磁石も持ち歩いた方が絶対に良い。今後ともお世話になります。
京都と名古屋の過ちから何一つ学習していないというと言っていたが、正確には、そういう出来事があったから磁石を持っていたのである。少しは学習していた。結局道には迷ったが……
何だかんだで更に30分歩くことで、無事に生きてホテルに帰れた。
さすがに周りも暗くなっていたので、生きて帰れて本当に良かった。
もうこれ以上痩せるべきではない。