フツーの見方

フツーの論理で考えれば当然だと思うことが、なぜかマスコミでは出てこない。そんな意見を書き残しておきたいと考えてます。

FMチューナーはオワコンか まとめ編-2

2022-03-10 | Weblog

 もう十分と思うのだが、高級機が余りに安く売り出されているとオーディオマニアの性でつい手を出し、段々増えてしまった。それでも金額的には全部合せて昔の高級チューナー1台分程度だから、本当に一部有名機以外のFMチューナーは人気が無い。寧ろ最近の安物機の方が高く落札されたりする。サイズや部品劣化懸念で古い物は回避されるのか…まず自分で調整・修理しようとする事自体ないのだろうな。全然音質が違うんだけどねぇ。
一方で、落札額が万を超える有名機はそこまで差があるのだろうか。KT1&2で十分FMの音質を引き出せてると思うので、興味はあっても無理はしない方針。
 調整後の機体は、これまた中古品ばかりで組んだサブシステムで交替に鳴らしてるが、さすがに場所を取って困るようになって来た。私も出品したい所だが、まともな測定器で調整してる訳でもないので完全調整済とは呼べないし、結局時間が経てばまたずれるだろうから責任も持てないし。外観の傷等は気にせず購入してるので売る時は不利だから安すぎて出荷の手間の割に合わない気もする、コマッタなぁ。
 なお、これら中古Audioをリペアするのにネットで有用な情報を得てきたので、恩返しのつもりで私の経験をこのBlogに書いている。
実際に機種によってトラブルの出やすい弱点は確かにあるみたいで、ひろくんやBLUESS氏の記事と同じ症例が出た事も多く、修理の役に立った。だから私の経験値も誰かの参考になれば幸いだ。とは言え、文章書くのが思った以上に面倒で時間がかかってなかなかUPできない。ネタは多数貯まってるのだが。
全部まとめようとすると延々と終わらない、ということで少しづつ分けてUPして行こう。

・SANSUI TU-S707X DECADE '85発 \54.8K

 中古ショップのジャンクコーナーで見つけ、サンスイはまだ聴いてなかったので購入。ひろくんHPでは後継の αシリーズの方が高評だったけど、多分それほど大きな差は無いと思うし、デザインはαよりスマートで好み。
 ひろくん&BLUESS氏の解説によると、SANSUIは中身がほとんど変わらない物を名前だけ変えてモデルチェンジをアピールする傾向があるようだ。大手より開発に費用を掛けられないから苦心の営業戦略なのだろう。物自体は真面目な作りなので下手に新規性を入れて失敗するよりはベターかも。
 さて店頭表記ではFM受信可とあったが実際動かしてみたら、Muteオフで何とか受信するがSTEREOには成らないレベル。ま、こんなものだろう。局メモリは正常に効いた。本機はコイン電池で5年バックアップが売りだが36年も経ってるから前オーナーが交換したのだろうか??

 ひろくんHPでは本機を取り扱っていないのでBLUESS氏のサイトを参考に調整。
最初に、天板の爪の引掛りが強すぎて非常に開けにくかったので爪を少し曲げて開けやすくした。元々か中古だからかは不明だが、調整では何度も開閉するので必要事項だ。
 BLUESS氏もDECADEの調整記事で書いていたが、本機でもFEの最大電圧が指定値まで上がらなかった。76MHzでの電圧を上げると90MHzの電圧も上がるが、そうすると低周波局の感度が下がってしまう。なお両側バー型のSメータは明度の変化が敏感で意外に変化が分り易い。
BLUESS氏は76Mを4.2V、90Mで22.9Vにしていたが、私は76Mを3.3Vに設定して、90MHzは17.0Vで妥協した時が全域での感度がほぼ均等になったのでこれでOkとした。その後もずっと良好に受信できているので、本機ではこの電圧で問題ないようだ。個体差はあるかも知れない。
 クォードラチュア検波の同調点と歪調整の項は、まともな測定器を持っていないので変化の小さい側のコアを回して極力KT1に近いスッキリした音質に近づけ、それでズレたTP電圧をもう一方のコアで 0mVに近づけるという手順の繰返しで合せた。他のクォードラチュア検波機でもIFTが2コアであれば大体このやり方で音質を微調できる。ただし機種によって変化がよく出る物と、ほとんど変わらない物もある。これで歪が最小になるかは不明だが、私はKT1をHiFi基準と考えているので自分で使う分には問題ない。他の歪関連の調整点も同じく耳合せ。
しかし正直な所、高級機にある二次三次の歪補正回路は調整しても耳ではほとんど変化が判らない。サ行の耳障りが多少変わるかな~という程度。測定器でしか判らないカタログSpec用の調整点の様に思える。だから迷った時は大体VRの中央程度に合せておけば問題ないと考えている。アナログ期や現代の安物機は歪0.5%程度で売ってるのだから、その程度でも人間の耳では問題なく聴けるという事だ。

ともあれ最終的にクリヤで力強い音になった。KT1よりは少し線が太く低音が強めに出る感じ。相対的に高域が不足する印象を受けるが、高域が出ていない訳ではなく情報量としては十分と思う。弦もKenwood系よりは少し艶を感じる。重心がどっしりして安定感のある音がSANSUIの特徴かな。
使って気になったのは TrのHSがかなり熱くなり(多分60℃超)、近くのケミCの寿命が心配。ただ今の所イイ音出てるので例によってスルー。

 音質同様、受信性能も非常に安定感がある。確証は取れないが、80年代前半の高級機の方が調整後の安定性が良いと思える。80年代後期~90年代の廉価機は、半年の間で調整が怪しくなった様に聴こえる時があった。使用部品の差か、特性を上げるため調整がピーキーになってるのか、それを回避する調整ノウハウが必要なのか。
全機を均等に使っている訳でもないし、データ的証拠はないのであくまで個人的印象だが。KT1,KT2,ESX,F777と本機は半年経っても特に劣化や不調を感じないので、音質とは別で評価できる。

・Pioneer F-777 '92発 \55K

 ひろくんHPではソニーに比べて今一という評だが、オークション人気は高いので実力はどうかと思い、天板に凹みや全体に傷もあって安めな物を落札してみた。
 到着時Manualでも受信不可だったが、Fine(Muteオフ)で探したら正規から -0.04MHzの所で何とか音が出た。Sレベルは28dBと非常に低かったが致命的な故障は無さそうでヤレヤレ。
なお丸ツマミはマニュアルTune専用でAutoやFine-Tuneは +/-ボタンしか使えないのはインターフェースとして統一感に欠け不便だ。
 本機はサイドの飾り部を外すのに六角レンチも必要。カバーを開けた時少し焦げた臭いがした。PT(50℃位)とP-TrのHS(70℃位)がかなり熱くなるようでカバー裏面に黒いススが付いていた。寿命に影響あるかも。
中で黒い角型部品が破裂気味に割れていた。どうやらスーパーキャパシタらしく、コンセントを抜くと局メモリが数分で消えてしまう。しかしACを挿しておけば電源オフしてもメモリは保持されてるようなのでとりあえず放置。点検蓋がなく基板外すのは相当面倒そうなんで。

 ひろくんHPに沿った調整で全局Auto-tuneが効き、スッキリしたキレイな音になった。
音はKT1より線が太くアタックが弱い。なるほどこれはHiFiとしては落ちるかも知れない。静寂感は室内的印象。クリヤな音を目指して歪調整部やIFT、さらに正体不明のT204を調整して音質を極力KT1に近づけ、少し線は細くなったが立上り速度は本質的に及ばない感じだ。なお T204は、ひろくん記事には全く記載がなく T-757の回路図にも載ってないので何の調整用か不明だが、回してみたら音質が変わる気がしたので勝手に合わせてみた。当然自己責任。
立上りの遅さは出力Op-ampが原因かとも思ったが、使われてるIC:uPC4570HAは、4558の高性能版らしくSpec上は十分高速なので、これではないようだ。
「オーディオの足跡」の解説文によると本機では復調部で帰還を掛けて歪を下げているとあるのでこの辺が怪しいかも知れない。アンプでもNFB掛けすぎると音が鈍るものだ。
あとスペアナで見るとLPFで15kHz以上が明らかにカットされてる。これもソフトな音になる一因か。3wayスピーカーでKENWOOD等と比較するとやや高域の響きが物足りない気もする。でも長く聴くには耳に優しいかな。
 結局HiFi至上主義では今一という結果だが、単独で聴いているとソフトで低刺激=聴き易い音と言える。立上り速度もKT1等と切替比較しなければ、極端に遅いという程でもない。S/NやDレンジ、キレやヌケも十分鑑賞に耐えるレベルだ。安物とは格が違う情報量はある。本機だけ聴いてるなら特に不満を感じないだろう。
 もしかして基本設計方針として耳あたりの良い音を目指したのかも知れない。カッチリしたF-120からの大方針転換だ。最近NHKニュース開始時に流れるキャッチの音楽は非常にアタック鋭くて、KT1等でいきなり流れると反射的に驚かされるが、F777だとそれほど刺激されない。耳に優しく疲れにくい音質と思う。ラジオの場合、常に真正面から対峙して聴く訳でもないからこれはこれで理があると思う。
線はやや太めで低音が良く響くので、ロックやポップス系なら気持ち良いサウンドかも知れない。ボーカルに艶が乗る感じもあり、しっとりした歌だと魅力的に思える。
速度不足の弊害では、現代音楽でフルートが強烈な破裂音を連発した時に音が濁ったように感じたことがある。しかし再現性も不明だし滅多に無い状況だろう。V990の項で書いたようにスピーカー等とのバランスが取れない場合、高速性が寧ろ歪の原因になる可能性もある。BGM的に余り邪魔にならない音を流しておきたい様なケースなら本機をお薦めできる。
 一方で、正面から音楽を聴きたい時だとアタックの弱さに物足りなさを感じる事もある。比較対象として持ってると面白いが、普通の人はそんな事考えないかな。
経時による調整ずれも今の所感じない。安定で扱いやすい機種と思える。

 AMの音質は、ひろくんも高評価してたが私も他のチューナーよりクリヤでFMに近い高音質と感じた。Spec上 f特はFMには絶対及ばないけど。感度も良好。といっても普段AM聴かないので私的ポイントは低い。
AMステレオ放送は今やニッポン放送系のみであるが、野球実況中継等を本格ステレオ装置で聞くと臨場感がよく出て面白かった。だから野球ファンにもお薦め。普及しなかったのは残念だが、将来的にAM放送自体中止の方向らしいので致し方ない。

・YAMAHA TX-900 '87発 \49.8K

 ヤマハ最高級機TX-2000は今でも非常に人気が高くてオークションでも安くならないので、ひろくんHPでその前身機と書かれていた機種を狙ってみた。
出品コメントで「電源が入らない」とあったので故障原因探すのも面倒なため普段ならパスするところだが、TX-100を調整した時の経験から TXシリーズの場合バックライトが切れると他にランプが無いため電源が入らないと誤認されてる可能性を考えて落札してみた。電源故障だとしてもSW故障や断線とか簡単に直せる可能性もあるし。
到着した実物は電源入れても確かに全く反応がなく、適当に選局ボタン押しても音は出なかった。
そこで、カバーを開け中を見る。本機はカバーを横に少し広げて真上に引き上げるタイプで、他社では少し後ろに引いてから持ち上げるタイプの方が多いので最初ちょっと迷った。
 基板はスッキリした配置で各種コメントが印字されており調整しやすそうなタイプ。電源らしいラインの電圧を測ると印字に近い電圧が出ていて電源は問題なしと判断できた。
次に照明の豆球を外して白色LEDを差し込んだら周波数表示が読め、周波数を合せたら音が出た。予想通りの豆球切れだった。調整もずれててAuto-tuneが効かなくなっていたため、表示無しでtuneするのは無理だったという話だ。
照明はTX-2000と同じで 8V150mA麦球x2個を直列にしてAC(開放時20V)で点灯する回路だった。直列でなく独立に通電で片方だけが切れたならランプ切れとすぐ気付いたかも知れない。トラブル=即メーカ修理という前提の設計なのだろうが、既にメーカサポートの方が終わってるのが皮肉。
なお直列なのに不思議と2個共に断線していた。取敢えず手持ちの低照度LED(放射角狭いので代用にはならない)を差し込んで調整を進めた。ネットで交換品を探したが、こんな大電流の麦球は通販サイトでは見つからなかった。
 内部の特徴としては、ひろくんも書いていたがPTが非常に小さくて大型ケミコンも少なく電源配線も1φ程度の極細線で実に頼りない。基板自体もケース比小さめで部品数もKenwood比でかなり少なく見え、とても上級機とは思えない簡素さ。直感的にはこれでいい音が出るとは思えない雰囲気だが、音を聴くと透明感がある繊細な美音で感心した。
電源オフオンのMuteは効いてるが、ANT抜いた時やManual同調時はMuteが効かない。TX-100でも同じだったのでこれがヤマハ仕様か。電源オン後は1s位、選局後は0.5s位音が出ない~KT2同様で勿体ぶった高級機仕様。

ひろくんHPに従い一通り調整し、受信感度は上がった。
ヤマハのSメータは信号強度でなく電波状態を表わすと紹介文に書かれているが、ひろくんの T-70記事によればレシオ検波でのS/Nを示してるらしく、音に合せて変動するのが他社と明らかに違う。さらに T-7の記事によれば "Signal Quality=受信レベル-高域雑音レベル" となるように定義されてるらしい。実際スペアナで見て 20kHz以上まで信号が伸びているNHKより 15kHz以上をLPFでスパッと切っているローカル局の方がSレベルが高く出る事もある。HiFi音質でなく聴きやすさを示しているようだ。
 調整後しばらく使ってみて CSLからFineにして少し低い周波数に合せた方が Sレベル(音で変動するので目視平均)が上がることに気付いた。
まず CSLずれを疑い、発振器は持ってないので放送局の周波数は正確という前提で CSLを調整。CSL調整モードでもAuto-tuneは有効で、Tune後に表示が1桁upするから、その値を±0.1(0.01MHz)精度で合わせると全局ほぼ整合したので多分この調整法で合ってると思う。
しかし CSL調整後も僅かに低いfの方が Sがupする傾向はそのまま。なので次に、Fine=規定周波数にセットして Sメータが最大になるようにレシオ調整してみた。この結果 fのズレはほぼ無くなったが、CSLからFineにした方が Sがupするという傾向はしっかり残った。強い局ではCSLによる音の変化は感じられないが、電波の弱い局が CSL+オートIFで SuperNARROWにされると大音量時に歪んだ音になる。SuperNARROW状態でレシオ調整を少し触ってみたが歪は消えず、故障してるのかも知れないが、本機の SuperNARROWは聴けたものじゃないというのが結論。そういうことで、CSLはアテにせず Fine+Wide状態をメモリして使うことにした。CSLオフでも今の所 fズレは問題ない。
 それから、本機の局メモリは Hi-Blend等のモードも記憶するため、HiBlend=ONとなってる事に当初気付かないままセパレーション調整して、20dB位しか取れないのが MPX-ICの故障かとかなり悩まされた。要注意だ。
あと Sep-VRが超敏感で、スペアナ表示を追いかけても遅延のため調整が非常に難しかった。それでまず耳で逆chの音が最小になる点に合せ、最後にスペアナで追い込んだら Sep≧50dBが得られた。VRが敏感すぎるので長期安定性はやや不安が残るが、40dB位取れていれば実際は十分だろう。カタログSpec狙いの設計かも。
Pilotも追い込めば-70dB以下になるが少し経つと-60dB位になってる。TX-100よりはマシなので実用上は十分。

 調整後の音は高域が滑らかでキレイ、低音はややボンつき気味な感じ。基本ソフトタッチ(アタックを巧く丸める感じ)で上品な印象。分解やf&Dレンジはしっかり出てるので上級機として十分と思う。個人的にはKT系の方がアタックやキレ・静寂感・重低音の伸びが僅かに上で総合では好みだが、本機を常用しても大きな不満はない。シルキーで柔らかな高域は原音忠実とは別で、曲にマッチすると実に魅力的。これがヤマハトーンなのか。この感覚は TX-100では感じなかったので上級機として回路的な工夫があるのだろうか?先に書いたように基板を見た限りとても高級仕様とは思えないので不思議だ。
こうなるとTX-2000も気になるが、まあ方向性は解ったので高いのを無理して買う程でもないかな。

 その後、麦球の代用品として高輝度LEDを数種類通販で購入。比較実験した結果、「3チップ内蔵型白色LED 9Vタイプ」が、単chipの高輝度LED+光拡散CAP よりも広範囲に照明でき、電圧的にも扱いやすかったのでこれを装着した。AC電源なので保護用diodeを直列に繋いだ物を2個逆向きに接続し、さらに400Ω直列で10mA程度に電流制限した。放射角130度の広角で更に光拡散CAPも装着したが、それでも無指向性の電球とは違い、遠目だと周辺が僅かに暗めになってる。色味も写真で見るオリジナルとは違って白っぽい印象だが情報は十分可読。
これで一応完成でも良かったのだが、理系の趣味で実験再開。試しに黄色LEDで照明すると全部黄色になり赤い部分は見えなくなる。LEDでは黄色の波長しか出ないからだろうな。黄色の拡散CAPが売ってたのでこれを使うと良くなるかもと思ったが時間がかかり面倒。思いつきで白い拡散CAPの正面部だけ赤のペイントペンで点描したら赤が深みのある色になり輝度分布も少し改善した。簡単で丁度いい。側面まで赤く塗ったら文字表示も赤くなり見づらくなったので加減が大事。
赤色が暗めになって視認性は落ちたが選局のために近づけば読めるから問題ない。直列抵抗の値を下げた方が良いかもしれないが、例によって面倒なのでスルー。

【YAMAHAチューナーの歴史】

 ヤマハの機種番号には規則性が見えず、番号からは製品の格が分らない。アナログもシンセも、高級機からエントリ機、さらにシスコンや海外版までもゴッチャで、系統が見えず思いつきで命名してるとしか思えない。社内的には何か規則は有るのかも知れないが、ユーザから見てすぐに機種の格が判らないのは販売戦略として失敗じゃないかな。他社では大体頭の数字で相対的な格が判別できるケースが多いと思う。例外もあるがあくまで例外で、ヤマハのは無茶苦茶に見える。
 入札時に毎回仕様を調べるのが面倒になったので、WEBで見つけたT-番号機(CTシリーズは旧すぎるので省略)をNet検索して発売年(技術の起点)と定価(製品の格)を一覧にしてみた。情報がほとんど見つからない物や又引で怪しい情報も混じってるからあくまで目安。
シスコン機等、実際はもっと多数ありそうだ。それに海外版で型番だけ異なってる物や海外だけ販売の型番もあるらしく、複雑怪奇。
発売年や定価に関しては、カカクコムに載ってれば多分正確と思うが、比較的新しい物しかない。
「オーディオの足跡」サイトでは発売年が怪しい物が結構あるのだが、メーカーサイトやカタログ等の情報もほとんど見つからないので確定が難しい。メーカーも歴史を守ることには熱心じゃないようで残念。まあ潰れちゃったメーカーも多いからそれどころじゃないか。多分「足跡」では蒐集したカタログの発行年を記載してるのかな。だから販売期間が長い機種だと発売年は曖昧になると推定。
発売年に関しては他のサイト「オーディオ懐古録」「B級オーディオファン」の方が時系列的に掲載されてるので正しそうだと考え、主に参考にさせてもらった。海外に関しては「hifi engine」 がHit率高く、主に参照した。その他の個人サイトや 5ch等でHitした情報も参考にしたが、記録取ってないし、学術論文でもないので割愛させていただく。
ペアとなるアンプの発売年もTunerよりHit率が高いので参考になる。/A- が対応するAMPと見て、大体1年内に発売されてるとすればほぼ整合している。
なお T-1桁機に関しては BLUESS氏が一覧表にしているので引用。
http://bluess.style.coocan.jp/audio/yamaha_T_1-9_history.htm
 期せずしてオーディオ技術の歴史、盛衰がよく見えるものになった。ちょっと哀しい。

T-1  77年 \60K 4連バリコン /A-1 78年 \115K /セパレート型C-1&B-1 75&74 \400K+\335Kは別格?
CT-1000 78頃 \59K 5連 NFB・PLL・MPX ←この辺りでCTシリーズが終り
T-2  77~78年 \130K FM専 7連 /C-2&B-2 76年 \150K+\200K
T-3  78年 \43K FM専 5連 /A-3 78年 \59K
T-4  78年 \48K 4連 /C-4&B-4 78年 \98K+\138K は釣り合わない?
T-9  79頃=79.10のカタログに掲載 \98K FM専 5連 /A-9 79年 \245K
T-5  79頃 \32K 3連 幅435×高さ92×奥行341mm 4.4kg 消費電力9W /A-5 79年 \45K
T-501 ? ? Sメータ以外T5ソックリの外観 奥行345mmと消費電力6Wだけが異なる=T5の省エネ化? /A-501 79年頃?
T-7  80年 \69.8K 4連 同型番で黒モデルもアリ /A-7 80年 \89K
T-6  80年 \49.8K 初シンセ=AutoTuneのみ /A-6 80年 \66.5K
T-8  81~80年 \59.8K シンセ SN84dB 歪0.04% /A-8 81年 \169K
T-6a(海外T960Ⅱ) 81~80年 \44.8K シンセ /A-6a 81年 \69.8K 中身はフルchg
T-5D(海外T-560) 81? \34.8K 3連 PAL端子 SN84dB 歪0.06% Sep55dB /A-5D 81年 \49.8K
T-40 ? ? W435×H90×D260?mm 3.6kg DC-NFB PLL MPX 多分T-5の廉価品;パネル簡素化=メータ無(LEDチューニング) /A-40 ? ? W435×H113×D300
T-461
=T-40? 81? ? 外観T-40ソックリ PAL RCAケーブル出し 消費7W /A-461 ? ?
T-4D(B)
=T-40? 82頃 \28K 3連 435x92x305 3.7kg SN84dB 歪0.2% Sep40dB 単なる使いまわし? /A-4D 81 \39.8K W435xH112xD299.5
T-300(海外のみ?) 83発? バリコン? 同軸直結 435x72x299 3.2kg SN76dB 歪0.3% Sep40dB T-4DとSpec近いがパネルは全然似てない
T-70  81頃 \62K シンセ T-8の黒版=AMPに合せたらしい /C-70&B-70 81発 \170K+\180K
T-500 82頃 \34.8K シンセ /A-500 82頃 \49.8K T501との関係が不可解
T-950  83頃 \53.8K シンセ SN87dB 歪0.02% /A-950 83年 \118K
T-750  83頃 \39.8K シンセ パネルはT950似 SN85dB 歪0.07% W435xH72xD316mm 3.8kg /A-750 83年 \73.8K
T-550  ?84頃 \30K位? シンセ 同軸直結=シスコン機? SN76dB 歪0.2% W435×H72×D281mm 2.8kg Specはかなり違うが外観雰囲気はT750似…日本語取説アリ /A-550 84年 \59.8K

T-2x 83年11月? \98K /C-2x&B-2x 83年 \220K+\270K
T-2000(W)(2xの兄弟機) 83年12月? \74.8K(W=\85K) /A-2000 83年 \189K
T-100X  87年頃? \32.8K 幅340x高さ70x奥行356mm 2.7kg SN76dB Sep52dB 歪0.05% /A-100X 85年 \64.8K, A-200X 87頃 \79.8K コンパクトコンポ
T-70X 87頃 \28K コンパクトコンポ=幅340x高さ71x奥行299mm 2.7kg SN76dB Sep52dB 歪0.1% 16局ランダムプリセット 外観≒T-100Xの廉価版か /A-70XはHitせず
  TXシリーズに移行
TX-900 86~87年 \49.8K /AX-900 86年 \79.8K (海外)AX-700 AX-500 AX-400 AX-300がランク分け販売
TX-400(海外) 86~89年 435x72.5x260mm 2.3kg SN76dB 歪0.1%
  1987 日本楽器製造ヤマハ㈱に改称
TX-500
 87発 \34.8K 幅435x高さ92.5x奥行282.5mm 3.1kg SN76dB 歪0.07% Sep52dB ~外観はTX900似 /AX-500 86年 \49.8K
TX-300(海外) 88頃 435x72x237mm 2.1kg SN76dB 歪0.2% Sep40dB ~パネルは配置が少し違うがTX400似
cf. TX-100/TX-410はPioneerが'71頃/79頃, TX-440はOnkyoが'76頃販売していた。TX-300はTEACが'79頃販売してたがYAMAHAも海外で販売。海外商標登録の問題かな。
TX-505 ? ? TX500と全く似てない=ミニコンポ 505シリーズ /AX-505 ? ? EQ付AMP
TX-700  88年 \39.8K TV付 /AX-700V 88年 59.5K /AX-700D 87年 69.8K
TX-2000(海外=TX-1000) 88年 \100K 最高級機 /AX-2000 87年 \210K, AX-2000A 90年 \240K  海外でもAX-1000はHit無→/AX-1050, AX-1090が相当(セレクタが丸型)
TX-530(海外) 89 435x92.5x283mm 3.1kg ~中はTX500? 国別対応?
TX-330
(海外) 89 435x72x237mm 2.1kg SN76dB 歪0.2% Sep40dB ~中はTX300?
TX-100
 90年 \39.8K チタンゴールド色で英語表記 TV付 /AX-100はHit無 AX-640 90年 \49.8K がペア対応?
TX-100J  ? ? オークションで出品されてた物を発見 黒色で日本語表記 以外はTX-100と外観ソックリ=国内専用版と思うが Netに全く情報が無い不思議な機種
TX-340(海外) 90-91 435x70x237mm 2.1kg SN76dB 歪0.2% Sep40dB TX100似だが廉価版=回転ツマミ無 16局メモリ
TX-540
90-91 ? 435x72.5x320mm 3.1kg 歪0.03% SN79dB Sep45dB 24局メモリ~外観はTX100ソックリで上位版か IF切替付 オークション出品あり=国内版(情報無)あったのか? TX-930/TX-340とランク分け
TX-930
(海外) 90-91 435x76x320mm 3.4kg 歪0.03% SN90dB PAL*2 Fine RF-ATT付 24局メモリ ~外観TX100似(黒モデルあり);TVは無
TX-950
(海外) 91-95 Spec同上? 40局メモリに増
TX-350(海外) 91-95年 435x76x237.5mm 2.2kg SN76dB 歪0.2%
  バブル崩壊後
TX-10
 94年頃 \25K ハーフサイズコンポ /AX-10 94頃 \50K
TX-670RDS(海外) 93? 435x86x291mm 0.02% SN79dB /×AX-670無→AX-870|1070 94-96 もう同型番ペアに拘らなくなった?
TX-470(海外) 95? /AX-470(海外) 93-95年
TX-480  95年頃 \19.8K ←廉価機の番号はもう適当としか思えない /AX-480はHit無 AX-490 92-96年 が相当?
対応チューナー無? /AX-890 95 \89.8K リモコン付 130W*2
TX-492 97.8 \19.8K /AX-492(海外) 97
TX-590RDS(海外) 96~97年 435x86x293mm 3.2kg SN70dB 歪0.2% RDS対応
TX-592RDS(海外) 98? 435x86x289mm 3.2kg /AX-592 97.6 \49.8K 120W+120W
TX-492RDS(海外) 98? 435x86x278mm 3.2kg
TX-497  2005.11 \22K /AX-497 05.12 \42K
TX-761DAB(海外) 2007 435x87x307mm SN95dB EU主体のデジタルラジオ対応
T-S500 2009.9 \29K 歪0.5% Sep40dB AMステレオ対応 /A-S500(海外) 09~10頃
T-S501 2015.11 \35K S500をwide-FM化しただけ? /A-S501 14.9 \60K

 


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