フツーの見方

フツーの論理で考えれば当然だと思うことが、なぜかマスコミでは出てこない。そんな意見を書き残しておきたいと考えてます。

BSは民放もマスゴミ自治支配外か!

2010-12-20 | Weblog

 BSをたまたま観てたら上杉隆さんが出てきたのでビックリ。
 勝間和代さんの冠番組らしいですが、良くこのメンバーを集めたモノだと感心。内心、勝間氏はマスゴミ受けの良い便利屋評論家と思っていたのだが、大いに見直しました。

BSジャパン デキビジ 2010年12月19日放送
http://www.bs-j.co.jp/dekibiz/index.html

 他のメンバーは堀江貴文氏に宋文洲氏。頭のいい人は大体見ている方向は同じようで、なかなか本質を突いた(自分の考えに近かったからそう思うだけだが)主張が色々聴けて面白かった。来週(12/26)後半戦をやるそうなので興味が有れば観て下さい。

 今回はこれを報せたかっただけなので、以下はおまけ。議論の練り上げが不足気味なのですが、タイムリーなネタが貯まっていたのでだらだら書きます。興味が出たらご自分でサーベイしてみて下さい。

 BS11の INsideOUT もいつものマスゴミ視点とは違って興味深い番組です。トークが長めなのでニュースのような恣意的な編集が少ないと思われるのが良い点です。
 ただ政治家の話は、長くても中味が薄くて結論がハッキリしないというほぼ共通の特徴があって聞いてると非常に疲れるだけで大体ガッカリします。何ででしょうかねぇ。本来政治家は話のプロで素人に解りやすく話をしなければならないと思うのですが、日本の政治家はワザと煙に巻くテクニックに長けている点での話のプロなのでしょうか。

 ともあれ、地上波のくだらなさに比べればBSは民放でも結構制作者のやりたいことをやっている気がします。

 地上波では、NHKスペシャルだけはスゴイですね。先の安保ネタに続いて、

世界ゲーム革命 2010年12月12日放映
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101212.html

私たちは核兵器を作った 2010年12月19日放映
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101219.html

と立て続けに良い番組でした。

 世界のエンタテイメント産業はもう映画からゲームに向かいつつあるという潮流を良く調査してありました。とはいえ、そう簡単に産業転換する訳もないので話半分ということもあるでしょうが、ビジョンを持つ必要性は感じられます。年寄り政治家はゲームとタイトルにあるだけで見もしないだろうし、見てもその凄さは理解できないでしょう。
 これまで日本は本来コミック・アニメ・ゲームの創作性では突出していたのに、わざわざ規制で邪魔をすることしかしない老害政治家ばかり。片や国を挙げて推進しようとしているのに。
 しかしクリエイターというのは障害が多い方が新しい力を生むこともあるので、下手な政府の支援を受けない方が良いのカナとも思います。ハリウッドが産業としては成功しても芸術としてはどれだけ新しいモノを創り出したか、と考えれば。
 日本の恵まれない環境で働く人たちは大変だろうなと同情を禁じ得ませんが。

 核兵器は米国でも多数の被爆被害者を生んでいた、という点で大きな報道です。中でも作業者を人体サンプルとして研究したというネタは強烈で、科学者達の写真は、世間的には尊敬される立場にいるいう自信満々の顔でしたが、その精神は病んでいたとしか私には思われませんでした。
 恐らくは、ソビエト/中国/北朝鮮でも核開発ではこれ以上の非人道が行われていたと推察されます。そして日本の原発施設でも、無知な作業者に非道な作業をさせていたという告発はネットでいくらでも見つかります。臨界事故もその一例に過ぎないでしょう。

 それから施設の老朽化に伴う廃棄処理は最終的に土に埋めただけという恐ろしさ。米国は広大な国土で人口密度も低いからまだましですが、日本の原発は将来どうなるのかを考えるべきだと思います。
 最近立て続けに原発の運転延長が決定されましたが、実際壊すに壊せないのです。新設も困難ですし。しかし一方で、その原発がエネルギーの大きな割合を占めている現実もあります。知りたくない国民と知らせたくない政府の保たれあいがいつまで続くのでしょうか。
 最後に、これだけの大問題が、今までは守秘義務と言うことで報道されてこなかったと言うこと。情報公開がいかに大事であることか考えさせられます。

 話変わって、菅首相はホントに何もビジョンを持っていないカラ菅首相らしいことはハッキリしてきました。それでも今回の諫早湾の開門の選択だけは賢明だったと評価します。
 先に漁業があって、後から干拓を行い、それが漁業に被害を与えたという相当の相関性があれば、後から始めた方が影響が無いことを証明すべきは当然でしょう。
 官僚や御用学者の事前アセスメントなんて何の証拠にもなりません。現在の科学力で広域の自然現象の予測は不可能だからです。従って今の科学では開門して対比実験をするしか確実な検証方法はありません。
 開門実験による被害は後出し側が被るのも当然でしょう。国のお墨付きで始めたのに、という不満は分りますが、それは誤った方針を立てた官僚や当時の政治家、御用学者に対して損害賠償を求めるべきでしょう。そもそも間違ったことをして責任を追及されない方が異常です。それだからいつまでも過ちを繰返すはずです。

 なお、他の件に関しては菅氏は首相としてはほとんど評価できませんね。もし小沢首相だったら外交面に関してはもう少しマシだったのではないかと考えますが、マスゴミを信用して小沢氏を選ばないというのも国民のレベルだからしょうがないですね。小沢氏自身も(取り巻きも含めて)、官僚マスゴミスクラムを乗り越えて国民に訴えるほどの力量は無かったということでしょう。いや、まだ可能性は残ってますけどね。
 前にも書きましたが民主主義は非効率でゆっくりしか変われないので混乱もやむを得ないでしょう。変化には揺り戻しも付き物ですし。しかし、いずれは官僚主義も破綻するしかないでしょう。その頃には日本は八つ裂きになっているかも知れませんが。

 

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NHKスペシャルの安保特番はお奨め

2010-12-05 | Weblog

 昨日第一回を見て、なかなか感心したので緊急投稿。少しでも日米関係や今後の日本の外交に関心があるならぜひ見ましょう。(NHKなので再放送もあるでしょう。)

NHKスペシャル シリーズ日米安保50年
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101204.html

 米側が日本での基地反対運動を恐れていることを明確に描いているのは非常に正しい見方だと思います。(自民党政権で事前協議してたら放送できなかったかも。)
 安保の運用が米軍の基地隠しであること、原子力空母や原潜寄港が計画的であったこと、等、なかなか鋭い切込みです。
 米国にとって日本の基地や港はアジア戦略上で非常に大きな価値があり、沖縄は台湾~南アジアに対する要衝であることは確かです。だから、日本がそれほど感謝する必要はないのです。
 逆に、アメリカも立場上住民の意見に対してはないがしろにできないので正当な議論を持ちかければ交渉の余地はあります。交渉の前に「絶対譲歩しない。これまでの約束を守れ。」と防衛戦を張るのは交渉テクニックとしては当然の事です。
 外交は国同士の利益の奪い合いであって、言葉による戦争と言っても過言ではありません。そこで「正義」とか「道理」を持ち出しても意味がありません。正義なんて国や立場によって変わるのです。どうすれば互いの利益を両立できるか、を考える有能なスタッフと説得する胆力ある政治家、これが日本の政権(自民党時代も含めて)に決定的に欠けているのが非常に残念です。
 尖閣問題以降、ネットですら、中国を敵視し米軍を有り難がる風潮が強いのはあまりに単純すぎて怖ろしい気がします。米国も基本的に自国の利益を第一に考えてることは理解しておきましょう。
※無論、現時点では中国の方がより危険要素です。ちなみに北朝鮮は大して怖るるに足りません。むしろ崩壊する事の方が危険要素でしょう。

 もう少し時間をかけて書くつもりだったので、まだまとめ切れておりません。
下記のコラムが参考になると思います。

(参考)

ウィキリークスの打撃、アメリカは日本を見捨てる余裕さえもない!
閉塞感が募るオバマ外交の現状評価 (田村 耕太郎)2010年12月3日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101201/217353/

再び「日本の外交力」について (田中良紹)2010年10月04日
http://opinion.infoseek.co.jp/article/1051

北朝鮮軍が砲撃に踏み切った真の理由は石油の払底
米韓軍は北朝鮮軍の崩壊を狙う (重村 智計)2010年12月1日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101129/217325/

あの田母神サンが「北朝鮮のミサイル脅威はアメリカの罠」とズバリ指摘 (日刊ゲンダイ2010年11月29日掲載)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_toshio_tamogami__20101202_3/story/02gendainet000131694/

 第二次朝鮮戦争でも日本爆撃はペイしない
――商行為として戦争を冷静に考える (伊東 乾)2010年12月7日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101202/217361/

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