フツーの見方

フツーの論理で考えれば当然だと思うことが、なぜかマスコミでは出てこない。そんな意見を書き残しておきたいと考えてます。

インフルエンザには頻繁なうがいで対応しましょう

2009-01-03 | Weblog

 風邪やインフルエンザが流行る季節になってきました。対策には外出しないのが一番でしょうが、社会生活をしている以上なかなかそうもいかないですね。しかしどんな病気でも100%の発症率ではなく、自衛すれば予防はできるものです。
 私自らの体験で、ここ数年うがいをこまめに行うようになったことで重い風邪にはかからなくなったので、多分インフルエンザ等に実効性アリということで提唱いたします。
 といっても大層なことではなく基本的に1~4時間おきにうがいをするだけです。

 多くの人はうがいを、帰った時の気分転換的なものと簡単に考えているようですが、細菌を体外へ出す重要な働きと、同時にのどを湿らせる効果もあり、感染予防には非常に効果的な対策です。
 最初は時間を決めてやると良いです。外へ出なくても大体2~4時間おきにはうがいをしましょう。初めの内は何も感じないかも知れませんが、習慣化すると段々のどに痰が貯まってくる感覚が分り、痰を出さないと気分が落ち着かない位になります。
 ちなみに、痰と言っても普段はほとんど透明で少し粘りのあるツバ程度です。一般には痰と言うと黄色い病原菌をいっぱい含んだ物を指すので、健康状態では痰は出ないと言われているようですが、実際は痰を形成する粘液は自己防衛機能として呼吸器系の組織では常時出ているものです。量が少ないと知らぬ間に食道の方へ飲み込んでいるだけです。(消化してしまえばウイルスもただのタンパク質ですから飲んでも危険はありません。)
 うがいの習慣化で、のどが痰に敏感になるのと粘液の排出も強化されて量が増えるのかも知れません。日頃からうがい時に出した痰の色を観察していれば体調も判断できます。正常なら透明かちょっと白が混じる程度ですが、朝最初の時などに細菌が多くなると黄色っぽくなってきます。そして本当に病気になったら痰が塊になる訳ですね。

 さて冬場に外出すればインフルエンザ等のウイルスや菌から完全に逃れることは無理です。でも人から感染する菌やウイルスなんてごく少量です。それですぐ発病するものではありません。それが呼吸器系の中で増殖するから発病するので、要は菌類が増殖する前に出してしまえば感染しても発病はしないという訳です。菌類は指数関数的に増殖しますから時間が勝負です。敵に増殖する時間を与えてはなりません。
 細菌やウイルスも数が少なければちょうどワクチンと同じようなものです。インフルエンザの予防接種は流行するウイルスの型を予想して作られていますが、実際に感染したものと型が合わなければ有効性が低くなるので、実際の菌やウイルスに対して自分の免疫を働かせた方が確実ともいえます。

 なお、仕事中などでうがいが出来ない状況の時はできるだけ水分を取ってのどを乾燥させないことが最優先です。のどが痰を排出するためにも水分は必要で、のどの乾燥が一番細菌が増殖しやすい環境になります。
 朝起きたときも寝ている間にのどが乾燥しているため、最初は痰も出ませんからまず湿らす感じでうがいを行い、数十分経ってからまたうがいをして痰を排出します。その後は数時間おきにうがいすればokでしょう。加えて外出した後や人に会った後、さらに就寝中が一番乾燥しますので寝る直前も当然うがいしましょう。
 私の場合は、間隔も適当で何となく痰が貯まった気がした時はできるだけ早めに行い、うがいの回数も気分がスッキリするまでということで特に決めてはいません。あまり神経質になって"清潔病"にはならないように適当な所で妥協します。何となく夏よりは冬の方が間隔が頻繁になるようで 2時間も経つと我慢できなくなります。
 うがい薬は必要ないと思います。メーカは殺菌作用をうたいますが、菌は痰にくるまれており、水で出してしまえば十分です。それに水道水には塩素が含まれており十分殺菌作用がありますから通常の殺菌は水道水でも効果があります。口内環境も実際は色々な雑菌のバランスで成り立っておりますので下手に殺菌してしまうとヤバイ耐性菌だけが増殖してしまうことにもなりかねません。人は菌と共生しないと生きてはいけないので何でも殺菌すれば良いというものではありません。
 うがい時に手洗いするのも自然です。TVでは石けんを使って爪の間まで念入りに洗うように指導されていましたが、個人的には手の雑菌も殺しすぎるとろくな事はないと思うので、水道水で手に付いた汚れや水分を流してやれば十分だと思っています。皮脂も手の保護のためには必要ですしね。要は増殖の時間を与えないことが重要で、一回に時間を掛けるより頻度を上げた方が効果的でしょう。と言っても一時間未満にしてもナンセンスですよ。何事もほどほどに。あまり神経質になることは無いと思います。


 あとは免疫機能を強化するために体調管理も大事でしょう。適度な運動と交感神経/副交感神経の働きを活発にしてやることが有効です。
 部屋を暖かくして体を過保護にするのもかえって外へ出たときに体調を崩す要因となります。一日に数分でも寒いところへ出て体を慣らしておけば暖房温度は低めでも平気な体になれます。できれば秋口から薄着にして寒さに耐える様にしておきます。秋の20℃は寒いけど春の15℃は暖かいと感じるのは、すなわち体は慣れで結構気温に耐性が付くということです。体温が下がるほど寒い所にいるのは体調を崩しかねませんが、Bodyを暖かくしておけば顔や手足は冷たくなっても結構速く戻ります。逆になかなか戻らないようでは、体がなまっている証拠です。ぜひ鍛えましょう。
他に簡単な所では、顔を洗うときは冷たい水を使うとか。とにかく冬は寒い(冷たい)、夏は暑い、と感じることが自然なことです。

 風呂や寝る前に体をマッサージするのも良いと思います。手足は第二の心臓です。動脈の血は心臓の拍動で送り出されていますが、静脈の血は主に手足の運動する際の力で流れていますので、腕や足のマッサージ~強くもむのではなく、血液を心臓へ帰すような感じでさすってやるだけでokです。ついでに摩擦で手足も暖まりますので冬場は暖かく寝られます。
 主題から逸れますが、ウソの様な話ですが裸で寝るとパジャマを着てる時よりむしろ暖かく感じられます。原理を推測すると、布団内のように対流できない空気は極めて断熱性が高く、布団の温度を体温付近にまで暖めればそれ以上体から熱を奪うことが無くなるから、と考えています。パジャマの場合、内側だけ暖めてもパジャマの繊維は空気ほど断熱性が高くないのでゆっくり布団へ熱が逃げ続けますからむしろなかなか暖まらない感じを受けるのではないでしょうか。だから上布団には毛布等は介在させない方が良い感じです。一方敷き布団の方は体重で潰れると空気層がなくなりますから毛布で断熱した方が良い様です。ただし寝相が悪くて布団を蹴飛ばしてしまう人や寝返りを頻繁に打つ人には当然逆効果になります。また急な災害が起きた時にもそのまま逃げるわけには行かないので、あえて人にはお勧めしません。(でも、暖かさ以上に締め付ける物がないその開放感が良い感じなので、たまには試してみるとヤミツキになるかもよ。)


 以上、色々述べてきましたが、私は医学の専門家ではありませんから記述が絶対正しいとは断言できませんし、誰にでも必ず有効とも限りません。でも副作用は無いと思いますので試して見て、害が無いようならしばらく続けてみて下さい。高価なワクチン接種より副作用もないし、お金もかかりません。(痛い注射を打たなくても良い…)


 現在、鳥インフルエンザによる感染爆発(パンデミック)が警戒されています。マーフィーの法則によれば「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。」 ですから起きるという前提で覚悟はしておいた方が良いでしょう。実際起こったらワクチンは製造に6ヶ月以上かかるとかで間に合わないですし、特効薬も一般人には行き渡らない様なので、やはり自分で免疫を働かせるのが一番です。どんなパンデミックでも死亡率は100%ではありません。日本の政治や官僚には期待薄ですし、死んでから弁解してもらっても(彼らは決して誤りは認めない)無益ですから自衛しましょう。


(参考)
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「痰」
「うがい」 何と!喉うがいは日本だけの風習らしい。水うがいで十分有効という検証データも載ってました。少なくとも海外の報告でうがいの効果が無いという事例は日本の参考にはならないということですね。
「マーフィーの法則」


・咳、痰のしくみ | 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
http://www.kigusuri.com/medicine/medicine-0101.html

・AST:うがいは大切
http://www.botando.com/ast/gargle.html

・インフルエンザ・パンデミックに関するQ&A
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QAindex.html

・図録インフルエンザによる死亡数の推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1955.html
 新型の豚インフルエンザに関してのコメント有り。

・水うがいで風邪発症が4割減少(2005.12.6)
http://www.kyoto-u.ac.jp/health/006.htm
 割と科学的な験証でも水で十分という結果です。でも、こんな発表してうがい薬メーカから圧力がかからないか気になります。

(追記)
裸で寝た方が早く暖かく感じられる件は、下記の記事のように羽毛掛布団の特性かも知れません。家のも一応羽毛らしいので。綿布団でどうなるかは不明です。

・羽毛布団の上に毛布!?正しい布団のルール (R25 雑誌記事)2009年3月
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090312-00000014-rnijugo-ent
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112009031215

 羽毛布団の羽毛は人の体温により広がります。広がることで布団の厚みが増し、保温性が高まるので、羽毛布団は体に直接触れている方がいいのです。

 

コメント
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