第65回「京大俳句会」句会作品
2014年7月26日(土) 於:京大農学部W210セミナー室
3得点句
夕顔は月読みのひと契れば死顔 武史
横意地の炎ゆる瞳に溺れたり 登美子
2得点句
白雨ありと知りながらもむかう道 ハメさん
引率の列の長さや蝉しぐれ 春香
水すまし大空けって浮ぶかな おるふぇ
涼し眼の寡黙麗人夏に逝く ハメさん
虹立ちて百歳の手にビスケット 奇散人
少年の草笛哀し夏の庭 水流久
1得点句
朝焼けてあなたの頬も赤めいて 登美子
はじめなくおわりなきよのあぶらぜみ 奇散人
七夕の心揺れ流は星月夜 催紫
我という奇跡に生きる星まつり 和男
雷や君とひそかに近づけり マーティン
遠花火女一人陰を見る 奇散人
蝉しぐれ神子ヶ淵より流さるる 夜汽車
濱木綿の心がはりや海暮れて 夜汽車
蝉時雨不眠症によきかな 夜警人
酔芙蓉ここにいたのか泣き上戸 武史
いくらでも麦酒が飲める大暑かな 泰夫
無得点
おんぶしてあげて花火のひらくなり 知昭
銀幕に妖精踊りのファンタジア おるふぇ
古都小春栄螺の夢精浴びて候 夜汽車
あげられて声がひろがる夏花火 ハメさん
祇園会や奇跡の平和70年 泰夫
夕凪や無事発見のアナウンス 知昭
手に結ぶ貴船の水に夏高し 和男
病葉や読めぬ余生の一里塚 康博
太陽の塔の真上に真夏の陽 幸夫
後祭山鉾揺れる大暑かな 泰夫
カメスクイいえどけっきょくカメゴロシ マーティン
蚊を遣って愛犬カイに媚を売る 竹明庵
聖なるか雄しべ失くした百合の花 登美子
かぢの葉へ尽きぬ望みの筆を 和男
姫沙羅や白い冠には蜂宿す マーティン
天の川高みにけぶるハイライト こはやし
亡き人の眼光鋭し今宵のシネマ おるふぇ
決裂を欲すむぎわらぼうしすら 知昭
若冲の羅漢驚く竹の伸び 光雄
少女の耳朶かめば夏お母さんにないしょ 武史
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