久下戸の氷川神社から南古谷駅へ向う途中の道端に石塔があった。 石塔の傍には細い水路があり、道路と斜めに交わっていた。 石塔は道しるべらしく、「川越道」の文字が彫られていた。 石塔の写真を撮り終わってふと見ると、水路の脇に白い花が咲いていた。 それは、二本の白い彼岸花であった。 背の低い雑草からスッと伸びて静かに咲いていた。 白い彼岸花だけを見るのは初めてであった。 赤い彼岸花の中に咲く白い彼岸花も良いが、白だけで咲くのも良い。 この場所でさらに増えて、白い群落を作ってくれるといいなと思った。