冬の川越水上公園は、ひっそりとしていた。 池の中央に固まっているのは、ユリカモメのようだった。 静かな池だが、一ヶ所だけがが少し騒がしい。 岸辺に鳥が群がっていると思ったら、餌をまく男性がいた。 池にはカモ、陸にはカモとハトが入り乱れている。 陸のカモは近づいても、逃げる様子はない。 すっかり、人に慣れてしまっている。 男性が餌をまくのを終えると、ハトは一斉に飛び立った。 コイの餌の自動販売機のあるテラスへ移動すると、後ろにハトの群が舞い降りた。