季は秋、 季節は晩秋、 24節季は霜降 霜降(そうこう)となり 朝夕に冷え込んできて露が霜となって降り始める
52候=霜始降 (しもはじめてふる) 霜が初めて降る時期となりました
新暦10月23日~10月27日の5日間
風物詩
「季節」 俳句では「初霜」は冬の季語になっています。草木や作物を枯らしてしまう霜ですが、花にもたとえられました。雪が 六角形の結晶から「六つの花」というのに対して、霜は 「三つの花」。とはいえ、霜の結晶が三角というわけではありません。昔の人は、霜も雪も同じように、空から降ってくるものだと思っていたようです。雪より小さな花と思ったのでしょう。
「虫」 松虫(まつむし) : 平安時代は、今の「鈴虫」の「リーンリーン」という鳴き声が、松風の音に似ているから「松虫」。「チンチロリン」という「松虫」の声を、鈴の音にたとえて「鈴虫」と呼んだそうです。都会の草むらでは、どちらの鳴き声も聞こえなくなってしまいました。その分、すっかりおなじみになっているのが、帰化昆虫の「松虫」です。松虫に似た形の緑色の虫ですが、鳴き声は松虫とは違い、「リリリリリ」と力強ささえ感じる声です。
「木」 錦木(ニシキギ) : ニシキギ紅葉は素晴らしいです。ウルシ科の灌木で、真っ赤に紅葉します。秋の木を見て初めてニシキギ(錦木)と言われる所以がわかり、枝に翼があるのが特徴で、庭木としても好んで植えられます。コマユミも紅葉の綺麗な類縁種だが、翼が発達していません。 5~6月に目立たない花を付け、熟すと赤い実が綺麗です。
「植物」 芭蕉(ばしょう) : 実がなっているところを見れば、バナナと間違うのではないでしょうか。英語名は「japanesebanana」食べられません。南国ムードの大きな葉が、秋も深まるにつれ、風雨に裂けて、ぼろぼろになってしまいます。なんと、その様子が秋のあわれを表すものだとして好まれました。「破れ芭蕉」といわれ、歌や句に詠まれています。松尾芭蕉が住んでいた芭蕉庵にも、芭蕉が植えられていたそうです。
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錦木 芭蕉