こんばんは、ジニーです。
2月は結局、3冊読み切れませんでした。
ま、そんなときもあるでしょう。
それでも読書は続きます。
そんなわけで3月の1冊目。
宮下奈都さんの「ふたつのしるし」。
『ハル』という響きの名を持つふたりの男女の恋愛小説です。
この作品、普通の恋愛小説とはちょっと違っています。
いわゆる一般的な恋愛小説って、出会いがあり、波乱があり、
理解が生まれ、ハッピーエンドを迎える形ですが、
本作では、最後の最後まで二人は出会いません。
それぞれの生い立ちをなぞりながら、物語は進み。
出逢ったかと思えば、次の章ではもう結婚してしまっています。
でも全く奇をてらった感じはないんですよね。
むしろ、とても自然な感じがしました。
恋愛小説の醍醐味って、やはり出会いや、波乱や、ハッピーエンドですよね。
でも、そこに至る人生があっての物語なのです。
本作はそこをとても大切に切り取っているのです。
出会いって、意味があるわけです。
振り返るとその出会いが、出会いとして成立するための、気づきがあって
それは時にとても苦い痛みだったかもしれないし、周囲の誰かとのズレだったの
かもしれません。
大切なのは、それを経験したから、その時、出会いに意味を見いだせたのです。
突然なものなんてないんですよね。
ずっと積み重ねてきたものが、実を結ぶ時があるのです。
すごく、深いものを感じることができた作品でした。
出会いという大きな事件ではなく、そこまでの過程をちゃんと生きてきたのか、
ということの大切さを説いてくれているように感じます。
生きるということは、傷つくことだと僕は考えています。
傷つくということは、気づくことだと考えています。
その時、その時をちゃんと生きることで、将来ほんの些細な「しるし」に
気付いて、出会いを生み出すことができます。
きっと「しるし」は至る所にあって、
人それぞれの呼び方や、形があって、
それでも全部同じようなものであって、
不思議にそれに気付けるものなんだと思います。
「生きる」。
生きていればこそ、その先にある「しるし」
光る未来を手にするのは、傷つきながらも生きているあの日があるからでしょう。
そう考えると、希望が胸に生まれてきます。
物語の二人の出会いにも、奇跡ではなく、安らぎを感じるのです。

2月は結局、3冊読み切れませんでした。
ま、そんなときもあるでしょう。
それでも読書は続きます。
そんなわけで3月の1冊目。
宮下奈都さんの「ふたつのしるし」。
『ハル』という響きの名を持つふたりの男女の恋愛小説です。
この作品、普通の恋愛小説とはちょっと違っています。
いわゆる一般的な恋愛小説って、出会いがあり、波乱があり、
理解が生まれ、ハッピーエンドを迎える形ですが、
本作では、最後の最後まで二人は出会いません。
それぞれの生い立ちをなぞりながら、物語は進み。
出逢ったかと思えば、次の章ではもう結婚してしまっています。
でも全く奇をてらった感じはないんですよね。
むしろ、とても自然な感じがしました。
恋愛小説の醍醐味って、やはり出会いや、波乱や、ハッピーエンドですよね。
でも、そこに至る人生があっての物語なのです。
本作はそこをとても大切に切り取っているのです。
出会いって、意味があるわけです。
振り返るとその出会いが、出会いとして成立するための、気づきがあって
それは時にとても苦い痛みだったかもしれないし、周囲の誰かとのズレだったの
かもしれません。
大切なのは、それを経験したから、その時、出会いに意味を見いだせたのです。
突然なものなんてないんですよね。
ずっと積み重ねてきたものが、実を結ぶ時があるのです。
すごく、深いものを感じることができた作品でした。
出会いという大きな事件ではなく、そこまでの過程をちゃんと生きてきたのか、
ということの大切さを説いてくれているように感じます。
生きるということは、傷つくことだと僕は考えています。
傷つくということは、気づくことだと考えています。
その時、その時をちゃんと生きることで、将来ほんの些細な「しるし」に
気付いて、出会いを生み出すことができます。
きっと「しるし」は至る所にあって、
人それぞれの呼び方や、形があって、
それでも全部同じようなものであって、
不思議にそれに気付けるものなんだと思います。
「生きる」。
生きていればこそ、その先にある「しるし」
光る未来を手にするのは、傷つきながらも生きているあの日があるからでしょう。
そう考えると、希望が胸に生まれてきます。
物語の二人の出会いにも、奇跡ではなく、安らぎを感じるのです。
