ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

芦沢 央 『悪いものが来ませんように』 読了

2019年03月26日 22時51分24秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。



随分お久しぶりとなった読了のコーナー。
ちゃんと読書してましたが、伸び伸びになってしまっていました。


今回読んだのは、芦沢 央さんの「悪いものが来ませんように」。
芦沢 央さんは読書を始めた去年の早い段階から知っていて、
とても気になっていた作家さんだったので、ようやく手に取ることができたという
感じです。


しかし、今回の感想はなかなか難しいのです。
どういう風に書くべきか。

一つネタバレをしますと、本作は叙述トリックによる
いわゆる「どんでん返し」があります。

しかし、本作のこのどんでん返しを、余すところなく感想として
したためるには、もっとバシバシネタバレをしていかなくては行けなくて・・・。

基本この読了のコーナーでは、必要以上に内容をさらさないことを
ルールのひとつと架しているわけで(そんな大それたルールはない)、
そのもどかしさゆえに、どうしたものかと悩んでいたのも遅くなった理由の一つです。





うーん。


やっぱ、基本理念に則りネタバレはしない方針で行きます。




先ほども言ったように、どんでん返しが待ち受ける本作。
僕自身、それをわかった状態で読んでいました。
つまり、心のどこかでは「ひっかからないぞ」と思いながら読んでいたわけです。

しかし、見事に騙されました。


読んでみるとわかるのですが、なんかね、違和感というか
ほんの小さなトゲのようなものを感じるんですよ。
何だろうな?と思いながらも、読み進めてしまうのです。
するとですね、終盤でその違和感の正体がズルズルと明るみになるんですよ。

ああ、これが違和感だったんだなって。

その頃にはもう遅いです。
すでに作者の術中にはまってしまっています。
あとは鮮やかに騙されていたことを受け入れるしかない。



今年読んだ中で一番の作品でした。

あえて内容には触れずに書きました
興味を持っていただけた方は、ぜひ手に取ってみてください。
たぶん、構えていても綺麗に騙されてしまうと思いますよ。
それを楽しんでいただけると、僕もうれしいです。






コメント
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