こんにちは、ジニーです。
随分お久しぶりの読書感想となってしまいました。
今回は原田マハさんの「旅屋おかえり」について書いていきます。
読了といっても、読んだのは結構前になります。
思い出しながら書いていきましょう。
主人公は丘えりか。
通称「おかえり」で、売れないアラサータレント。
彼女の唯一のレギュラー番組である、旅番組。
ある日スポンサーの名前を間違えて(本当は間違えてないけど、間違えて聞こえてしまった)ことをきっかけにスポンサーが降板、番組も終了の憂き目にあってしまいます。
そんな時におかえりの元に届いた手紙。
ここから「旅屋」としてのおかえりがスタートする。
というストーリーです。
原田マハさんは「本日は、お日柄もよく」の読書感想を更新したことがありますが、この作家さんはお仕事系小説が一つの魅力なんだろうなと思ってます。
今回の「旅屋おかえり」もお仕事をテーマとした小説。
挫折を乗り越え仕事と向き合いながら、味のある周りの人たちや旅先で出会う人たちとの交流を通しておかえりは気づきを得て成長していきます。
この過程に自分自身を気付かぬ間に重ね合わせたりして、社会人であればどこかシンパシーを感じたりする部分も多いのではないかと思います。
本作品は長編ではあるものの、連作長編という形で、一度ごとにまとめられていますので、とても読みやすいです。
あまり本を読んだことがないという方でも、すんなりと手を伸ばしてもらいやすいのではないかと思います。
本作では旅の魅力と、人と人との絆の大切さも感じることができます。
僕は普段ミステリー中心の読書のため、こういった作品が合間合間に欲しくなりますし、心がホッコリと浄化されていく感じがします。
また、少し前に本作はドラマにもなっていたようなので、機会があればそちらも見てみたいなと思います。
原田マハさん、次はルポ系とかノンフィクション系の作品を読んでみようかな?