シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)の迎意 愛(むかい あい)です。
今日は、特に乳幼児をお持ちのお母さんへ、お伝えしたいことを書きます。
是非参考にしてもらいたいと思います。
それは「断乳」についてです。
赤ちゃんをおっぱいから離乳食へと移行させる時期です。
離乳食から一般食へとゆるやかに移行することは、
赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、一大行事です。
「授乳」は赤ちゃんが自ら求めなくなるまで与えるのが基本です。
「断乳」とは、赤ちゃんの求めに関係なく、一方的におっぱいを取り上げられることです。
このように言うと
いつまでもおっぱいを吸い続けて離さないのではないか?
歯がはえてくることに影響があるのではないか?
離乳食を食べなくなって、栄養が足りなくなるのではないか?
など、不安に感じることでしょう
でも、そんな心配はいりません
それよりも、もっと大切なことが損なわれる可能性の方が心配です
0歳から18ヶ月くらいの赤ちゃんが「授乳」を通して肌で記憶することがあります。
それは≪基本的信頼感≫だと言われています。
適切な授乳は「基本的信頼感」を学び、
不適切な授乳は「不信」を刻印すると言えるでしょう。
ある大人の女性を分析して解ってきたことがありました。
どんなに覚えても、必要なときに出てこない
真面目に、一所懸命に学んでも、肝心なときに出てこないのです。
本人も、ほとほと困惑していました。
実は、根底にこの「不信」があったのです。
そう、ある理由で「断乳」されていたのです。
それだけではありませんでした。
過干渉という過剰な関心と、監視の目、否定と命令の声も重なっていました。
このような状態を「母性剥奪」と呼びます。
(「母性剥奪」とは、与えられるべき母性が根こそぎ剥がされ、奪われていること。)
幼少期に必須なものは4つあります。
「関心」「まなざし」「声」「スキンシップ」
彼女の場合は、すべてにおいて非常に問題が多かったのです。
ここから、赤ちゃんに対するお母さんの行動(態度)が浮かび上がってきます。
母が、赤ちゃんに愛情(関心)を持って抱っこし、温かいまなざしと声で話しかけ、
赤ちゃんが離すまで授乳する。
この繰り返しが≪基本的信頼感≫を身体に刻印し、
大人になっても「信頼」を基本に生きていくことでしょう。
詳しくは、精神分析的子育て法を参照くださいhttp://signifiant-lab.com/raise/
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