≪整心療法研究所≫自己治癒力により心身が整っていく

自己治癒力により心身が整っていく。量子力学・宇宙物理学・脳科学の観点から精神を捉えた新しい科学に基づいた療法。

501) 求めることだけを与える

2019年03月17日 | 育児・子育て
整心療法研究所(埼玉県上尾市・大阪市・和歌山市)のブログへようこそ。
従来型の精神分析(無意識を意識化する)を凌駕し、新しい観点から人間の精神にアプローチする方法を研究・実践中です。

今日は《 求めることだけを与える》ついて書きます。

親は子どもに出来るだけのことをしてやりたいと考える。その時代に合わせて必要であろうとされることを片っ端から与える。
それぞれの家庭の事情や考え方があるので、それを否定するつもりはない。

しかし、それでいいのかと考えている。

先日、ある人から聞いたこと。
「子どもは知らないことが多い、だから色々やらせてみることが大事。その結果、◯◯ができるようになった。」

確かに1つ出来ることが増えたのだから良しと言えるかもしれない。
だからどうだといいたい。
それはもしかしたらその人の良しではないのか。
はたして当の子どもはどう思っているのか。

知っている、できることの多少より、その子が興味を持っているかどうかを大切にしたい。
興味を持てば人は動く。そして自発的に必要な知識を身につけようとする。
知識は単独で存在しているのではない、次から次へと繋がり広がってゆく。
その結果、1つのことから始まったのにいつの間にかあれもこれも知っている、出来るとなる。

沢山の知識を蓄積することを目的にするより、興味のある1つを目的にする方が子どもにとって喜びや楽しみが多いのではないだろうか。

今興味のある1つがないなら、静観すること。
焦って与えないこと、求めてもいないことを与えない、提案しないこと。
そのうちに必ず掴む。

この姿勢でいれば、必ず子どもは自らの手で掴む。



495) 褒めること叱ること

2018年07月18日 | 育児・子育て
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今日は《 褒めること叱ること》について書きます。

「悪いところを叱るより良いところを見つけて褒めて育てましょう」
これはよく耳にする言葉。
特に小学校低学年までの子どもには効果的なようだ。

ある場所で、ある子どもに活用している。
詳細は省略し、共通項を箇条書きにしてみる。

*やんちゃで注意しても聞かない(集団生活に支障が出る)
*叱られることに慣れている
*環境的に眼差しを向けてもらえない状況があった、もしくは今もある


これらに大抵当てはまるようだ。
何を求めているかは皆、察しがつく。
もっと構って欲しい。
もっと関心を持って欲しい。

ではどう褒めるのか。
試した方法はこれ。

「◯◯ちゃん、いつも花マルあげようと思って見てるよ」と言葉にして伝える。
側にいても、離れていても、これを基準に花マル💮から◯△❌まで指を使って子どもに見せる。
特に花マル💮の時は背中に大きく描いてみる。


これを続けていくと、「花マル💮描いて」と求めてくるようになった。
時には「これは花マル💮描けるかな?」と問いかけるとキチンとして見せるようになった。

これは花マル💮を描くことよりも、《わたしはいつもあなたに眼差しを向けているよ》というメッセージを送ることに主眼を置いている。
何があってもいつもあの人は自分を見てくれている。
これをしっかり感じ取る、根付かせること。
これらの視点から褒めること、叱ることを実践している。

これはあくまでも一つの方法。
方法は多種多様、それぞれの子どもに応じた対応が求められることは言うまでもない。






494) 子どもの指数関数的な成長

2018年07月16日 | 育児・子育て
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今日は《 子どもの指数関数的な成長 》について書きます。

久しぶりの投稿です。
レイ・カーツワイルの「ポスト・ヒューマン誕生」を読んでいて、それが子どもの成長にもある部分で当てはまるのではと考えてみた。

指数関数的とは、数学用語で「累乗の指数が変数となる指数関数のように、値が大きくなるにつれて程度や量が飛躍的に増すような状態。」とある。
これを整心療法的視点に当てはめることの是非はさておき、私個人の独断と偏見で子育てに当てはめてみたい。

日々子どもに対しオールOKの対応をしていても、表面的には大きな変化が見られないことが多い。特に初期には何の変化も見られず焦ったり、本当にこれでいいのだろうかと不安になる。
数ヶ月、否、場合によっては年単位での対応も少なくない。

ところがある日、突然の変化がやってくることがある。
対応し続けていた親はもちろん、子ども本人でさえ驚く。
本人に「どうして?」と聞いても「いや何となく」としか返ってこない。
こんな状況をこれまで幾度となくみてきた。

これは、「指数関数的変化」あるいは「指数関数的な成長」と呼んでもいいのではないだろうか。

子育ての中で、昨日まで出来なかったことがある日突然できるようになった、などは誰もが経験していると思う。

こんなに頑張っているのに何も変わらないと感じる時、指数関数的な成長の過程なんだと思えたなら、少しは楽になるのではと考えている。





491) 幸せへの近道は好きなことをすること

2018年02月26日 | 育児・子育て
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今日は《 幸せへの近道は好きなことをすること 》について書きます。

ある若い女性が「誰にも依存せず、幸せになるにはどうしたらいいですか?」と質問した。
すかさず「あなたの好きなことをすることです。」と返答した。

またある時、お母さんから相談を受けた。
「子どもがゲームばかりして困ります。休みの日には、食事もせずに8時間ぶっ続けでやってました。」
それにもこう答えた。「それだけの集中力があるとは素晴らしい。今はゲームだけど、いつか他の何かに変わったら楽しみですね。」と。

好きなことはこれほどの集中力や根気、持続力を引き出す。
誰かが好きなことをしている時にしてはいけないこと2つ。
邪魔をしないこと。
取り上げないこと。

何も言わずそっとしておきましょう。
好きなことをしている時ほど幸せな時はないのだから。

好きこそ物の上手なれ




486) なぜ環境を変えると自分も変わるのか

2018年02月03日 | 育児・子育て
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今日は なぜ環境を変えると自分も変わるのか 》について書きます。

今回は「自我」という視点から考えてみる。
精神分析には、自我は私の中心ではなく他者から取り入れたイメージの集合体だとする理論がある。
平たく言えば、自らを取り巻く環境の中で出会った他者から映し返されたことを取り入れてそれが自分だと思っている、ということ。
もちろん、それら全てを取り入れるわけではない。一般的には自分にとって都合のよいものは取り入れ、都合の悪いことは遠ざけるとされる。

この視点から考えると、環境を変えるとは自分を映し返す他者が変わるということ。
つまり、自分が抱くイメージとは違う他者に出遭う可能性が高くなるということ。

その時"こんな私もいたんだ"と新しい自分を発見したと思うだろう。
すると当然行動もそれまでとは違ってくる。次第に周囲からも「変わったね」と言われる。新たなことにチャレンジしてみたいとの気持ちが湧き上がり、時にはどんどん加速するかもしれない。

こうして環境を変えることで、その結果として自分が変わる可能性が高まる。
このように考えた時、自分を変えようと考えたなら環境を変えることも重要なことの一つとなる。

『朱に交われば赤くなる』
『孟母三遷』