愛に燃える
その瞬間が“永遠”なんです
<心から離れない恋のたとえ>
寝ても覚めても、思いこがれて
やむのとのない恋心は、まるで
身を離れない衣のようだ・・・
というもの。
常に心から離れない想いを、衣
のまつわる様子にたとえた優美
な言葉です。
古歌にも「恋衣」という言葉が
効果的に使われています。
妹持つと山の雫に立ちぬれて
そぼちにけらしわが恋衣
土御門院(みかどいん)『優雅』の
中の一首ですが、
ひたすら恋人を待ちこがれる切々
たる想いが伝わってきます。
「衣」というのは、どこかなまめ
かしく、男女の秘めた熱い想いを
包み隠している気がします。