法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

仏語を信ぜよ!

2017年09月10日 22時39分37秒 | 日乗

先日、ある学習会での話題。
聞法熱心のお方が、聞法の成果を報告してくれました。
そのお話を聞いていますと、
講師は熱心なお方たったようですが、
仏典の解釈が殆ど。
講師ご自身の、(仏語を持つ)姿が見受けられなかった由。
自分流の解釈・知識の披露しているだけのようでした。

また、最近は、仏教ブームとか!
大型書店には、新刊の仏教書が平積みされています。
(ブーム)にケチをつけるつもりはありませんが、
(カルチャー的な仏教の学び)(知識・理論に傾斜した仏教の学び)から、
各人が(仏道を歩む)ことにシフトチェンジしてもらいたいと思います。

カウンセリングブームの時にも感じたことですが、
「学」から、「道」への超越が大事です。

「カウンセリング学」から、「カウンセリング道」へ。
「仏教学」から、「仏道」へ。

善導さまの『観経疏 玄義分』に次の言葉がありました。

いぶかし、今時の一切の行者、知らずなんの意ぞ、
凡小の論にすなはち信受を加へ、
諸仏の誠言(ジョウゴン)を返りてまさに妄語にせんとする。

苦しきかな、なんぞ劇(ハゲ)しくよくかくのごとき不忍の言を出す。
しかりといへども、仰ぎ願はくは一切の往生せんと欲する知識等、
よくみづから思量せよ。
むしろ今世の錯(アヤマ)りを傷(マブ)りて仏語を信ぜよ。

菩薩の論を執して、もつて指南となすべからず。
もしこの執によらば、すなはちこれみづから失し他を誤らん。

◆不忍の言…聞くに耐えないような言葉。
◆菩薩の論…『摂大乗論』等の論書。

仏教ブームの中で、
「不忍の言」の誤りに気づき、
「仏語」を信じる。

「誤りのない」積習を大事にしあえたら素敵です。

コメント
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