今日、午前10時~12時30分、先輩が代表をしているカウンセリング研究所でカンファレンスがあった。
集まったのは、10名程の公立小学校のスクールカウンセラーである。
二つの事例が発表された。
今回の事例は、学級崩壊の事例であった。
学級崩壊のクラスの担任には、ある傾向があるそうだ。
年齢、経験年数、性別には関係ない。
その傾向とは、ある面では真面目な教師ではあるが、小言や叱責や注意の言葉が多いタイプのようである。また、「子どもが悪い」「親が悪い」「前の担任が悪い」etcと相手の欠点が気になるタイプである。
一方、学級崩壊を建て直すタイプの教師は、指導と児童理解(手塩にかける)バランスが良い教師だそうだ。
また、学級崩壊をおこすタイプの教師は共感能力が少なく概念的なタイプで、建て直すタイプの教師は共感能力の豊かなタイプだそうだ。
帰路、立ち寄ったレストランで、若い優秀な臨床心理士から聞いた話。
最近、臨床心理関係の大学院が林立したので、若い臨床心理士がたくさん誕生しているそうだ。
その結果
①臨床心理士が多くなり、働く場所もいっぱいになってきている。
②臨床心理士といっても、臨床が出来るタイプの心理士と臨床が出来ないタイプの 心理士がいる由。
前者は、共感能力が豊かでテープをきちっととってカンファレンスができるタイプ、 後者は概念的・理論的でカンファレンスができないタイプだそうだ。
話をしてくれた若い臨床心理士の感想では、大学や臨床心理士仲間のカンファレンスよりも、本日のカンファレンスの方が充実しているので、毎月参加しているそうである。
教師にしても臨床心理士にしても、まずは共感能力が豊かであることが、基本のようである。