きゃぁぁ！！思いがけずにうれしい悲鳴

瀬高駅から歩いて５分、
母の実家に着くと、本家から少し離れたところに住む、もう一人の叔母が待っていた。
手には大きな紙袋・・・

「お義母さんの着物をとりに来るって聞いたから、良かったら私の着物も引き取って欲しいと思って・・・」


え、え
おばちゃん、今何て言ったの

今年２度にわたり椎間板ヘルニアの手術をした叔母、
「もう私は着る事無いし、箪笥の肥やしにするより好きな人に着て貰うのが
着物も一番喜ぶから・・・」

うわっマジっすか～

これらはほんの一部、
持っていなかった黄八丈↓

更紗のアンサンブルも↓

これは叔母も気に入っていたという羽織↓

ウールだけど、好きな柄だ↓

これからの季節に重宝しそうな上っ張り＆カーディガン＆コート↓


他にもあるけど全部載せきれない

さぁ、これだけあると、祖母の着物まで持ち帰れない。
とりあえず見せてもらう。

箪笥一竿、全部が祖母の着物
引出しを開けるとぎゅうぎゅうに詰め込んである
これでも少なくなったんだって

たとう紙を開くと、緑地に縞模様の着物が出てきた。
「あ、この着物憶えてる。お義母さんが孫を連れて相撲見物に良く着てたやつね」
と、叔母。
母も
これを着た祖母をいつも祖父が「粋だね」と誉めていた事を思い出した。

一枚の着物にはそれぞれ家族の歴史や思い出が込められているんだな

祖母の箪笥からはとりあえず、この３枚を選びました。

左から、ウール、絞りの浴衣、そして前述の縞の着物。

帰りはカートと、大きな紙袋一杯の着物の山を母と手分けして持ち帰り
心はウキウキ幸せ一杯
叔母ちゃんありがとう、大事に大事に着るからね

家に帰って祖母の着物を羽織ってみる・・・


がーん
ウールは何とか大丈夫。
緑の着物と浴衣はどちらも身丈、身幅、裄、どれも小さすぎ

すると母が
「この緑の着物私が貰うわ。私だって自分の母親の着物一枚くらい欲しいからね」

着物着ないくせに・・・
ま、良いわ、母の着物はどうせいずれは私のモノ・・・

ともあれ、突然衣装持ちになってしまいました

「これだけあるっちゃけん、もう買わんでいいよ」
と母。

あらあら、それは無理よお母様

この着物に合う帯を探さなきゃ～

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