門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

スノーフレークオブシディアン〜2018.01.05岐阜県揖斐川町谷汲〜

2018年01月07日 | 古生物学・地学

  前回の菊花石の記事の続きです。菊花石屋さんの店主に気に入っていただけたらしい息子その1、おまけにスノーフレークもつけていただきました。「お父さんの羽織紐についてるやつと同じ石〜!」とこれまた興味津々です。Snowflake Obsidian(雪片黒曜石)、溶岩が急速に冷えることにより生成されると考えられているガラス質な石です。長辺約23㎜、ころんとしたかわいらしい五角形をしています。パワーストーンとしてのオブシディアンは克服の石とされ、「内なる恐れに打ち勝つ」「物事の本質を見抜く」などの意味が付与されているそうです。また、黒という色からか「厄除け」「魔除け」としても扱われてきたそうな。

 いろいろ教えていただき、例によって長時間居座ってしまったのでさすがにお店を辞そうとした際に店主から一言。

「将来研究者になって、菊花石がどういうふうにできているのか解き明かしてね!」

・・・そうなんです、菊花石は国指定されているにもかかわらず成因が不確かで、諸説紛々なのです。岩石を成分分析すれば結論なんてすぐに出そうなものなのですが、ことはそう単純でもないらしく、、、。息子その1よ、解くべき課題が増えたな。


根尾谷の菊花石〜2018.01.05岐阜県揖斐川町谷汲〜

2018年01月06日 | 古生物学・地学

 昨日訪れました谷汲昆虫館のある揖斐川町谷汲には菊花石を扱う石屋さんも複数あります。菊花石、言わずと知れた鑑賞石の最高峰(?)岐阜県本巣市根尾松田の国指定特別天然記念物です。当然指定後は指定地域内での採掘は禁止されています。でもまだまだ在庫はあるようで、産地本巣市の資料館でもお目にかかれないような、大きくて立派な菊花石もど〜んと店頭に並んでいたりするんですよね。。。(ただしお値段も新車が買えるくらいお高いです。)で、そういったお店の軒先には研磨クズというか、原石というか、菊花石を含むと思われる端材がお値打ちに出ていたりするわけです。その中から息子その1、店主に相談しつつ選びに選び、おひとつゲット。

 ピントが甘い写真で申し訳ないですが、それがこちら。長辺約90㎜、切断面に直径15㎜弱の菊花がすでに見えています。当人は「磨いて木製の台をつける!僕の菊花石♪」と浮かれてますが、どうやって仕上げるつもりなのかなあ。

参考:岐阜県公式ホームページ内「根尾谷の菊花石」


谷汲昆虫館〜2018.01.05岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲〜

2018年01月05日 | 博物館

 昆虫好きな息子その2のために松の内から谷汲(たにぐみ)昆虫館へ行ってまいりました。大人200円小中学生100円、未就学児無料のなんともお財布に優しい博物館です。(子どもたちは祖父母に連れられて何回か訪れていますが、くらげびとは今回初めて入館しました。)1階は売店、2階が展示室や体験学習室になっています。で、靴箱に靴をしまい、スリッパを履いて階段を上り、展示室の扉を開けて←(自分で開けます)目に飛び込んできたのは。。。!

・・・昆虫じゃないし!それにしても流し目の鹿さん、ダンディです。「この辺りの自然環境の説明から入るんだね、ふむふむ。。。」と一人納得しながら 頭を巡らすと。

・・・大きいです。イモムシ系が苦手なご婦人方が卒倒しそうな大きさの模型展示です。思わず「え?なんでギフチョウ?」と口にしたら、「この辺りにも生息してるからに決まってるでしょ。」と息子その1にツッコミを入れられてしまいました。ギフチョウの生息域なんて把握してませんってば!そしてクイズやら動画説明やらいろいろ堪能し、大満足で階下に降りる子どもたち。。。

 館を後にし、「あれ?そういえば昆虫は?」昆虫館という名の博物館にお邪魔しているのに、昆虫標本をほぼ素通りしていた我々でありました。。。西国三十三ヶ所巡りの三十三ヶ所目札所(満願寺)である谷汲山華厳寺の近くにあるこの小さな博物館。お隣には名古屋鉄道谷汲線(廃線)の鉄道車両も展示されています。興味を持たれた方はぜひ。 

 

 

 

参考:谷汲昆虫館