門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

富士山と鳴沢氷穴〜2019.5.2 山梨県南都留郡鳴沢村〜

2019年05月30日 | 古生物学・地学
 昨日とは打って変わって晴天の中、向かうは鳴沢氷穴です。
 この洞穴は貞観6年(西暦864年)に富士山の側火山である長尾山が噴火したとき、その溶岩流に閉じ込められたガスが繋がってできた洞穴(=ショーレンドーム型溶岩洞穴)で、溶岩流の固まる速度の違いによってできた(フィーディングパイプ型溶岩洞穴)富岳風穴とは形状が異なります。鳴沢風穴と富岳風穴、両方セットで見学すると違いがよくわかって面白いのですが、またまた時間短縮のために見学はここ1箇所のみです。

 大人はヘルメット着用必須で順次トンネル内に入ります。途中に溶岩流に巻き込まれた樹木によって形成された高さ90㎝ほどの溶岩トンネルがあり、気をつけていてもゴツゴツ頭部をぶつけそうです。万年氷や氷の貯蔵庫(復元)、地獄穴などを見つつ、総長153mの地底散策でした。人が多かったせいか中は思ったより寒くなかったです。

参考:富士山の洞窟 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴(富士山・河口湖 洞窟 観光スポット)


祝・国史跡指定 甲府城跡〜2019.5.2 山梨県甲府市舞鶴城公園

2019年05月29日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)

 2019年2月26日に国史跡指定されたばかりの甲府城跡。訪れたときには祝いの幟旗がたてられていました。築城期の野面積み石垣が良好に残っている近世(織豊系)の平山城跡で、写真の天守台を中心に、城郭の様子がわかりやすく整備されています。暗渠や煙硝蔵の跡、絵図にも描かれていないという秘密の水溜があったりして、けっこうなボリュームなのですが、悲しいかな我が家の子どもたちは興味示さず。線刻画で有名な石垣が目の前にあるというのに、稲荷櫓周辺にあるというそれ(鳥や魚の線刻画)を探す時間もとってもらえず、早々に次の目的地へ向かうくらげびと一行。ああ、線刻画見たかったなあ。

参考:

富士急ハイランド〜2019.5.1 山梨県富士吉田市〜

2019年05月28日 | 日記

 この日は完全に天気予報を読み誤りました。前の日にきておくべきでしたね。雨がだんだん強くなり次々にアトラクションが運行停止になって行く中、それでも粘ってくらげびとと息子その3は6種類ほどは乗りました。相方と息子その1その2は絶叫系マシンに並んでいたためほとんど待ち時間だけで終わってしまったようです。教訓。雨の祝日にレジャーランドへは来るものではない。

 おまけの看板。ツチノコよ、なぜこんなに人の多いところに出現した?


ふじさんミュージアム〜2019.5.1 山梨県富士吉田市〜

2019年05月27日 | 博物館

 富士山レーダードーム館、御師旧戸川家住宅とふじさんミュージアムの3館共通入館券を購入していたのでここも来館。「富士山信仰の起源と変遷」「富士吉田の歴史」「富士山と暮らし」といった感じの展示が並びます。富士のプロジェクションマッピングなんかもあって、夜景やプロジェクションマッピングが大好きな相方は楽しんでいますが、子どもたちの感想は「富士山レーダードーム館の方がいい。。。」おしなべて歴史博物館系は我が家の子どもたちには不評で、くらげびとは悲しいです。

 自然科学的な展示としては富士山の溶岩塊や火山弾などがあります。

参考:ふじさんミュージアムhttps://www.fy-museum.jp
  

富士山レーダードーム館〜2019.5.1 山梨県富士吉田市〜

2019年05月24日 | 博物館
 富士山レーダードーム館。かつて富士山頂に設置されていた気象レーダーの実物が展示されている博物館です。日本でいちばん高い山の文字どおりてっぺんに備え付けられていたドームと機材。。。運び上げるだけでもたいへんだっただろうなあと考えると、その実物がみられるなんてすごく貴重な博物館だと思うんですが、一般的な認知度や関心度は隣接する「道の駅富士吉田」のほうが上のような気がします。実際、くらげびとたちが訪館したときも道の駅や隣の芝生広場のほうがはるかに人口密度が高かったです。
 ではなぜくらげびとの子どもたちがここに来たがったのかというと、NHK番組「デザインあ」のDVDに収録されていた『フラーは?』『ジオデシックドームの人!』というフレーズが頭にこびりついていたからです(DVDには富士山レーダーのことも出てきます)。いやあ、映像の影響力ってすごいですね。ちなみにNHK番組の「プロジェクトX」の第1回目の放送でとりあげられたのも富士山レーダー建設だそうで、館内のシアターでは関連ドキュメント「世界最大のレーダー建設〜富士山頂9,000人のドラマ」が上映されていました。
 これがレーダードームの(フラーさんが考案したジオデシックドーム構造の)三角パネル。出入り口付近にポンっておかれています。
 レーダーによる気象観測の仕組みや日本の気象観測史を知るのにうってつけのこの博物館、現在(もしくは今後の展望も含めて)の気象観測方法ももう少し詳しく説明していただければ、より存在感が増す博物館だと思います。(あっ、なんだか上から目線^^;?でも、正直に書くとこうなっちゃう。。。)