バウンド (★★★★)
(1996・米)
制作総指揮・監督・脚本:
ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー
撮影:ビル・ポープ
音楽:ドン・デイビス
出演:
ジェニファー・テイリー、
ジーナ・ガーション
ジョー・パントリアーノ、
ジョン・P・ライアン
クリストファー・メローニ、
リチャード・サラフィアン
サスペンス マフィアの大金を盗み出そうと企んだレズの女性たちの
スリリングな展開を見せるセクシーなサスペンス映画である。
5年の刑期を終えた盗みのプロのコーキーは、
マフィアのボスから、彼の所有するアパートの修理を頼まれる。
隣の部屋には、ギャングの情婦ヴァイオレットが、ギャングと住んでいた。
実は、コーキーもヴァイオレットもレズビアン
(ヴァイオレットは、バイセクシャル。)
ヴァイオレットは、コーキーを見た瞬間彼女を好きになる。
惹かれあったこの二人は、やがて激しく求め合う。
ギャングの情婦で、大人しく男につかえているだけの女だと思っていたヴァイオレットが、ギャングの金を盗んで二人で逃げようという計画をコーキーに持ち掛ける。
二人は、周到な準備をして計画を進めていくのだが・・・
対称的なこの女性二人の、なんと魅力的なこと。
ボーイッシュで、寂しげなジーナ・ガーションは文句無しにかっこいいし、フェロモンムンムンのヴァイオレットの小悪魔的なしたたかさがいい。
しかもナイスボディ
二人のエロティックな絡みは官能的で刺激的
このシーンは、もう一度見てみたくなる。
ジーナ・ガーションの、ブリーフ一丁の姿はちょっと、、、、、。
脚本もスリリングで完璧。
そして何よりパワフルだ。
女性のげんきな映画は、実に小気味いい。
ウォシャウスキー兄弟の、初監督の作品
あっぱれ、兄弟。見事です
アンディ・ウォシャウスキーとして、兄のラリーとともに執筆した初めての脚本が、1995年にシルベスター・スタローン主演の「暗殺者」として映画化される。
翌1996年、ウォシャウスキー兄弟として、製作総指揮・脚本を兼ねた「バウンド」で監督デビューを果たす。
キアヌ・リーブス主演の「マトリックス」(99)は革命的な視覚効果が話題を呼び、世界的に大ヒット。
03年に2本の続編「リローデッド」「レボリューションズ」を発表し、「マトリックス」3部作として完結させた。
続いて「Vフォー・ヴェンデッタ」(05)で製作・脚本を務め、日本のTVアニメ「マッハGoGoGo」を「スピード・レーサー」(08)として実写映画化。
同作の後、兄ラリーが性転換し、ラナに改名。
ウォシャウスキー姉弟として「クラウド アトラス」、「ジュピター」(といったSF大作を発表。
15年にはTVドラマ「センス8」も手がけた。
16年3月、自身もトランスジェンダーであることを公表し、リリーに改名、ウォシャウスキー姉妹となった。