久しぶりに埼玉県生態系保護協会越谷支部の関係する行事に参加した。今回の行事は越谷支部と草加・八潮支部協同で行われた。
キタミソウの分布調査ということだったが、どの程度の調査なのか事前に分からなかったのでいつもの鳥見のスタイルで参加した。結局、一人だけスコープを持っており周囲の人たちから浮いていた。
調査は人員を3班に分け、越谷市役所裏付近からしらこばと橋付近まで葛西用水沿いの異なるルートをそれぞれ調査した。
葛西用水路沿いには、キタミソウの群落が確認できる。しかし、キタミソウは北海道北見地方(現在生育が確認されていない?)、埼玉県東部地域、熊本県江津湖など限られた場所にしか生育しておらず、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に分類されている植物である。
キタミソウは、ちょっとした、農業用水利用サイクルの変化などによって衰退する可能性があることから注意深く推移を見守って行く必要がある。調査中も昨年と比べ衰退している場所や新たに生育している場所などが地形図上に記録されていった。このような地道な調査を行っている人たちに頭が下がる思いである。
川の面からやや高い場所はオオオナモミが群生しており、キタミソウは見られない。ここでのキタミソウは、農業用水の水位を落としている秋から冬の短期間に生育し結実し、水位の高くなる春から夏は水底で休眠するというサイクルを繰り返している。
途中、胴長を穿いた人が堰の上流を渡ったのを、普通の長靴を履いた人が渡ったと勘違いしてしまい、水深が深い箇所に片足を突っ込んでしまい長靴の中に水が入ってしまった。
その後も、調査中に泥に足を取られなかなか長靴が泥の中から引きぬけない状態になってしまった。悪戦苦闘の上やっと抜けたが、手に泥が付き、カメラのフードなどに泥が付着していた。調査が終わるころには、水につかった方の足が冷えてきた。
昼になり、帰ってからすぐに、長靴を洗い、風呂に入った。
本日確認できた鳥は、コガモ、ヒドリガモ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ホオジロ、コサギ、ダイサギ、キジバト、スズメ、イソシギ、イカルチドリなどだった。
遠くでよく分かりませんが、イカルチドリ?が2羽とイソシギが1羽いた。
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