3月14日 (水曜日) 晴れ
十七世紀のスペイン最大の画家ベラスケスが描いた、
「フェリペ・プロスペロ王子」の肖像画。
当時、二歳のハプスブルク家の王子が女の子の服を着ている。
▼魔よけの意味らしい。女児に比べ男児の死亡率が高く、
女の子の服で悪魔の目を欺こうとしたようだ。
中野京子さんの「『怖い絵』で人間を読む」にあった。
~~~~~~~~~~~~~~~
★一度行って観たマドリードのプラド美術館の絵は凄い。
もう一度ゆっくり見たいものだ!
~~~~~~~~~~
▼問題はその服。
その時代の子供服は大人の服をそのまま小さく仕立てたものにすぎない。
病弱な王子にとって不幸なのはコルセットで
胸をきつく締めつけた服が当時の大人の流行だったこと。
二歳の男の子にはその大人の服がいかに窮屈だったことか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さてさて日本も18歳で成人と言う・・・・
▼十八歳といえばまだ自由で気楽な服を着ていたいかもしれぬが、
窮屈な大人の服を二年早く着ることになるのか。
政府は成人年齢を二十歳から十八歳に引き下げる民法改正案を閣議決定した。
成人を二十歳とした、一八七六年以来の見直しである。
▼投票年齢はすでに十八歳以上になっている。
十八歳成人は世界の大勢であり、少子高齢化が進む中、
若者の社会参加を早める意味もあろう。が、なんだか、
この話、子ども時代という「夏休み」を二年短縮するようで、
大人としては申し訳ない気もする。
それがいかに難しいことか。
その旅に二年早く追い立てられる。
しかもお酒は今まで通り二十歳から。
=====================
蛇足)
18歳成人、22年にも施行=
飲酒、喫煙は20歳維持-民法改正案が閣議決定
2018年3月13日 8時59分 時事通信社
政府は13日午前の閣議で、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を決定した。
飲酒や喫煙の禁止年齢を20歳未満に据え置くなどの関連法案22本と合わせて
今国会に提出する。
今国会で成立すれば、2022年4月1日に施行される。
成人年齢引き下げは、明治時代以来続く「大人」の定義を変える大改革で、
国民生活に大きな影響を及ぼすことになる。
成人年齢の引き下げにより、18、19歳でも経済的に自立している場合は、
法定代理人の親らの同意なくローンやクレジットカードの契約が可能となる。
若者の消費者トラブル増加が懸念されるため、政府は既に、
不安をあおるなどの不当な契約は成人でも取り消せる規定を追加した
消費者契約法改正案を提出している。
10年有効な旅券(パスポート)の取得可能年齢や、性同一性障害の人が家庭裁判所に性別変更 の審判を請求できる年齢も18歳に引き下げる。
一方、女性の結婚開始年齢は現行の16歳から18歳に引き上げ、男女で統一する。
~~~~~~~~~~
飲酒や喫煙、公営ギャンブルの解禁年齢は現行の20歳を維持。
健康被害や依存症への根強い懸念を踏まえた。
それぞれの根拠法にある
「未成年者」の文言を「20歳未満の者」に改める。
天皇や皇太子、皇太孫の成人年齢を18歳と定めている皇室典範の条文は維持。
政府は当初、民法上の成人年齢と一致すれば明記の必要がなくなるため削除する方針だったが、 自民党内の慎重論に配慮した。
少年法に関しては、政府・与党内で適用年齢の上限を「18歳未満」に引き下げることに
賛否両論がある。法制審議会(法相の諮問機関)が引き続き議論する。
=======================
十七世紀のスペイン最大の画家ベラスケスが描いた、
「フェリペ・プロスペロ王子」の肖像画。
当時、二歳のハプスブルク家の王子が女の子の服を着ている。
▼魔よけの意味らしい。女児に比べ男児の死亡率が高く、
女の子の服で悪魔の目を欺こうとしたようだ。
中野京子さんの「『怖い絵』で人間を読む」にあった。
~~~~~~~~~~~~~~~
★一度行って観たマドリードのプラド美術館の絵は凄い。
もう一度ゆっくり見たいものだ!
~~~~~~~~~~
▼問題はその服。
その時代の子供服は大人の服をそのまま小さく仕立てたものにすぎない。
病弱な王子にとって不幸なのはコルセットで
胸をきつく締めつけた服が当時の大人の流行だったこと。
二歳の男の子にはその大人の服がいかに窮屈だったことか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さてさて日本も18歳で成人と言う・・・・
▼十八歳といえばまだ自由で気楽な服を着ていたいかもしれぬが、
窮屈な大人の服を二年早く着ることになるのか。
政府は成人年齢を二十歳から十八歳に引き下げる民法改正案を閣議決定した。
成人を二十歳とした、一八七六年以来の見直しである。
▼投票年齢はすでに十八歳以上になっている。
十八歳成人は世界の大勢であり、少子高齢化が進む中、
若者の社会参加を早める意味もあろう。が、なんだか、
この話、子ども時代という「夏休み」を二年短縮するようで、
大人としては申し訳ない気もする。
それがいかに難しいことか。
その旅に二年早く追い立てられる。
しかもお酒は今まで通り二十歳から。
=====================
蛇足)
18歳成人、22年にも施行=
飲酒、喫煙は20歳維持-民法改正案が閣議決定
2018年3月13日 8時59分 時事通信社
政府は13日午前の閣議で、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を決定した。
飲酒や喫煙の禁止年齢を20歳未満に据え置くなどの関連法案22本と合わせて
今国会に提出する。
今国会で成立すれば、2022年4月1日に施行される。
成人年齢引き下げは、明治時代以来続く「大人」の定義を変える大改革で、
国民生活に大きな影響を及ぼすことになる。
成人年齢の引き下げにより、18、19歳でも経済的に自立している場合は、
法定代理人の親らの同意なくローンやクレジットカードの契約が可能となる。
若者の消費者トラブル増加が懸念されるため、政府は既に、
不安をあおるなどの不当な契約は成人でも取り消せる規定を追加した
消費者契約法改正案を提出している。
10年有効な旅券(パスポート)の取得可能年齢や、性同一性障害の人が家庭裁判所に性別変更 の審判を請求できる年齢も18歳に引き下げる。
一方、女性の結婚開始年齢は現行の16歳から18歳に引き上げ、男女で統一する。
~~~~~~~~~~
飲酒や喫煙、公営ギャンブルの解禁年齢は現行の20歳を維持。
健康被害や依存症への根強い懸念を踏まえた。
それぞれの根拠法にある
「未成年者」の文言を「20歳未満の者」に改める。
天皇や皇太子、皇太孫の成人年齢を18歳と定めている皇室典範の条文は維持。
政府は当初、民法上の成人年齢と一致すれば明記の必要がなくなるため削除する方針だったが、 自民党内の慎重論に配慮した。
少年法に関しては、政府・与党内で適用年齢の上限を「18歳未満」に引き下げることに
賛否両論がある。法制審議会(法相の諮問機関)が引き続き議論する。
=======================